蜂蜜の風味豊かな焼きまんじゅうは、津市民の定番おやつ

蜂蜜の風味豊かな焼きまんじゅうは、津市民の定番おやつ

2016/03/26

老いも若きも男も女もに愛される津市民のソウルフード的おやつ「蜂蜜まん」。蜂蜜の豊かな香りと甘味をまとった香ばしい焼きまんじゅうで、中には程よい甘味のきめ細かなこしあんがとろり。ひと口食べれば誰もが笑顔になれる、そんな不思議な力を持ったお菓子だ。

Yahoo!ライフマガジン編集部

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養蜂業ゆかりの店主が蜂蜜を使ったお菓子を考案

三重県津市には市民なら誰もが一度は食べたことのある、ソウルフードともいえるおやつがある。それが「蜂蜜まん」だ。

蜂蜜まんとは、津市の中心街を貫く国道23号線沿いに立つ「蜂蜜まん本舗」が手がける焼きまんじゅうのこと。多い日には一日2000~3000個も売れる大人気のおやつだ。

「蜂蜜まん」(1個60円)は直径8cmほどの半球状の焼きまんじゅう。津の手みやげの定番としても名高い

蜂蜜まんが生まれたのは今から62年前。現店長によると、「三重県内で養蜂業を営む水谷養蜂園とゆかりのあった初代店主が、『もっと蜂蜜を食べてもらいたい』との思いから、蜂蜜を使ったお菓子を考案した」という。その結果、蜂蜜の甘味と香り豊かな焼きまんじゅうが誕生した。

老若男女を笑顔にする味

創業当時より蜂蜜まんはこしあんを包んだ1種類のみ。黄金色にこんがりと焼き上げられた蜂蜜まんにかぶりつくと、表面はサクッ、内側はふんわりしっとりの皮の食感が心地よく、続いて皮の中から程よい甘さのこしあんが顔を出す。

焼きたてアツアツだとこしあんはとろ~りと柔らく、蜂蜜の甘味と香りも豊か。冷めてから食べればしっとりときめ細かな食感と優しい蜂蜜の風味が感じられ、時間差によって生まれるその違いもまたおもしろい。

あるファンからは「持ち帰った蜂蜜まんの皮のカリカリ感とこしあんのとろ~り感をよみがえらせるために、オーブントースターで軽く温め直して食べる」という裏技も教えてもらえた。

通りからガラス越しに蜂蜜まん製造の様子がうかがえる。小さな子供がガラスに張り付いて食い入るように作業を見ていることも

店舗入口からガラス越しに見える作業場では、次々と蜂蜜まんを焼き上げられる様子がうかがえる。通りには香ばしく甘い香りが広がるので、通りすがりの人がついつい立ち寄ってしまうのも無理はない。

購入は自由度が高く、その日のおやつに1個だけ買うことも、手みやげとして10個20個とまとめ買いもできる。さらに店内で食べるとお茶の無料サービスも受けられるので、買い物途中に足を休める人も多い。

客層が幅広いことも、長年愛され続けるおやつであることを印象づけてくれる。老いも若きも男も女も、焼きたての蜂蜜まんをほお張る姿はほほえましい限りだ

店舗奥には細長いイートインスペースが広がる。イートインの場合、入口で食べたい個数を注文し、テーブルで代金を支払うシステムだ

これまで一店舗でしか買えなかった蜂蜜まんだが、昨年12月より津駅東口でも販売を開始。こちらは10個入りの販売のみなのでご注意を。

※掲載の内容は2016年3月時点の情報に基づきます。
※2019年5月に店舗(住所、電話番号、営業時間など)、メニュー、料金などの一部情報を更新しました。

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