浜松 メンタルクリニック 心療内科 精神科。広小路メンタルクリニックはうつ病、不安障害、パニック障害、不眠症、統合失調症、発達障害、ADHD、自閉症スペクトラム障害に薬物療法(漢方薬)、精神療法(認知療法、森田療法)を行います。浜松駅から徒歩8分。浜松市のほか磐田市、湖西市からも通院されています。

                                                                                                              

 

医院継承のお知らせ

 

広小路メンタルクリニックは令和3年(2021年)2月末を以て閉院します。当院は医療法人向仁会が継承し、3月1日から「きぼうのこころクリニック」(心療内科)として、同地にて引き続き診療します。

 

きぼうのこころクリニック

院長 村松 亜紀人

診療日時

月曜日 9:00-12:30  14:00-19:00

火曜日 9:00-12:30

水曜日 9:00-12:30  14:00-19:00

木曜日 休診

金曜日 9:00-12:30  14:00-17:00

土曜日 9:00-12:30  14:00-17:00

日曜日 9:00-12:30  14:00-17:00

​自立支援医療について

3月以降、受診日までにお住いの市役所の担当課にて、自立支援受給者証の指定医療機関を「きぼうのこころクリニック」に変更してください。2月28日までは医療機関として未認定の為、受付が出来ません。

問い合わせ先

浜松市

中区 社会福祉課 053-457-2058

東区 社会福祉課 053-424-0176

西区 社会福祉課 053-597-1159

南区 社会福祉課 053-425-1485

北区 社会福祉課 053-523-2898

浜北区 社会福祉課 053-585-1697

天竜区 社会福祉課 053-922-0024

磐田市

福祉課障害福祉グループ 0538-37-4919

掛川市

福祉課障がい者福祉係 0537-21-1139

袋井市

しあわせ推進課障がい者福祉係 0538-44-3114

湖西市

地域福祉課障害福祉係 053-576-4532

回 想

 若い頃の私は、臨床よりも研究が好きで生化学、薬理、遺伝子、画像などの研究を行っていました。それこそ、新型コロナウイルス検査で有名になったPCRを駆使して、精神疾患のドパミン遺伝子の変異を調べていました。Nature誌やLancet誌にも論文を載せたんですよ。

 広小路メンタルクリニックを開院したのは、平成20年(2008年)11月11日でした。それ以前、私は市外の病院を3月に退職していたので、一人の患者さんも自分のクリニックに連れてきていません。まさに落下傘部隊です。初日の患者数は4人でした。当院のカルテ番号は1001番から始まっているのですが、その栄えある1001番の患者さんは、同じく精神科医だった父が見かねて紹介してくれた方で、現在も通院されています。その後も一日当たりの患者数は、0にこそなりませんでしたが、5、6、4・・・と一桁が続き、2人という日もあり、10人を超えたのは開院も一月を過ぎた12月22日でした。その後は比較的順調に患者数が推移し、翌平成21年(2009年)1月に一日平均患者数が10人を超え、5月に20人、10月に30人を超えました。

 開業して実感したのは、若い頃にやった基礎的研究は、医学の素養にはなっているかもしれないが、臨床とあまり関係がないということです。こんなことなら、父が私に勧めてくれていた森田療法をはじめとする精神医療をもっとまじめにやっておけばよかったと後悔しています。しかし、大学人だったときは、大学の評価、特に国立大学では、論文数、インパクトファクターが重視され、基礎的研究を重んじ、臨床は評価の対象になりません。

 お節介で口うるさかったけれど、世話好きで優しかった父も平成22年(2010年)1月に癌で鬼籍に入りました(享年79歳)。父は生前、社会的地位がある人だったので、その関係者の方々が通夜、葬儀に多数、参会していました。その中にあって、父が当院に紹介してくれた患者さんたちの姿がありました。損得、利害関係では計れない人の縁、人情の有難みを感じました。その方々には今でも感謝しています。

 父が残した数多くのエッセーの一つに、『人生は旅』というものがあります。人生は旅のようなものだ。人生には出会いがあり、別れがある。旅の途中、伴侶を得ることもあるが、いつまでも一緒というわけにはいかない、いつか終わりがある。誰でも若い時には多くの出会いがあります。親兄弟親戚に始まり、親友、恩師、ライバル、恋人、配偶者、子供、ペット・・・。しかし、歳が上がるにつれ、別れのほうが多くなってきます。母は私が20代の時に亡くなりました。私には兄弟がいません。私が病院を辞め、開業の準備をしている時期に、親友が亡くなりました。彼の葬儀に出席するために岡山に行きました。はじめは焼香をあげるだけで失礼するつもりでしたが、彼の奥さんにひきとめられるままに、ご家族とともに御骨を拾いました。それ以来、奥さんから毎年、年賀状をいただくようになりました。当時、高校生だった彼の息子さんは今では小児科医になっているそうです。その後も恩師や友人知人が亡くなるたびに寂しさを感じます。

 私と長〇弁護士はかれこれ、10年ほど前からのつきあいです。平成23年(2011年)7月、妻が子供の学校の同窓会か少年サッカー団の知人から依頼されたといって、長〇弁護士を私に紹介しました。長〇弁護士、知人、妻、私の4人で会食しました。長〇弁護士は精神的に病んでいる依頼人や相手方の対応について、専門家の意見を聞きたいというので、私は強制入院の要件や通院の状況を話し、精神保健福祉法の書籍を差し上げました。長〇弁護士は亡父のこともよくご存じで、話題になりました。それ以来、毎年、彼から私に年賀状が来るようなつきあいがはじまりました。ちなみに〇野法律事務所はザザシティー、五社神社にほど近いところにあります。

 平成30年(2018年)1月のある土曜日に、広小路メンタルクリニックに角刈りで体格のいい男が因縁をつけに来ました。翌週月曜日に浜松中央警察署に相談に行ったところ、木曜日になってその男が暴力団の幹部ということが判明したため、夜8時ころ、被害届を出しました。そうしたら翌金曜日の朝8時過ぎに、長〇弁護士からクリニックに至急会いたいという電話がかかってきました。来週、月曜日には警察が暴力団事務所を家宅捜査し、男を逮捕するという状況です。本来なら断るところでしたが、今までの彼との付き合いを考慮し、渋々、土曜日の夜に彼と会って、話を聞いてやりました。長〇弁護士によると、暴力団の組長から彼に相談の電話があったので、私に連絡してきたというのです。仕方なく、長〇弁護士の面子を立てるつもりで彼の案に従って、示談に応じてやりました。なぜ、普通の弁護士なら嫌がる、反社会的勢力に関わるいざこざの揉み消しのようなことを、彼が引き受けているのか疑問でしたが、その後、複数の人から、長〇弁護士は暴力団と縁戚関係があり、その依頼を受けているという噂を聞きました。まるで『ゴッドファーザー』のトム・ヘイゲンを地で行くような話です。本当にそのようなことがあるのか、〇野法律事務所は世間に真相を明らかにする社会的責任があると思います。

 私には妻と娘息子の3人の家族がいました。ほかに雌犬(コーギー)も飼っていました。平成18年(2006年)、息子が小学校に上がるのに合わせ、家を建てました。何不自由のない、幸せな家庭だったと思います。平成30年(2018年)1月に入り、愛犬が歩けなくなり、動物病院で検査を受け、血液の病気だということが判明しました。輸血以外、特に治療法はなく、徐々に衰弱して2月9日金曜日に死にました。10日土曜日に業者に焼いてもらいました。事態が暗転しだしたのはこのころからです。12日祝日代休の午後1時頃、大学生の娘の留学の件で家族会議を開いたのですが、娘が感情的になって部屋から飛び出したので、私が追いかけようとしたら、妻が私の腰に手を回して放しません。別室にいた高校生の息子が駆け付けたのでその場は収まりました。ところが、娘が通報したのか、警察が我が家にやってきて、全員を事情聴取しました。そうなると当事者は一晩、別々に過ごさねばならなくなり、妻が子供を連れ実家に行き、私一人が自宅に残りました。警察の説明では、翌日になれば、妻子は自宅に戻るということでした。しかし、翌13日火曜日、私が仕事から自宅に帰っても誰もいません。妻とも連絡が取れなくなりました。まるで神隠しです。

 途方に暮れた私は長〇弁護士を思い出し、14日水曜日に彼に電話しました。そうしたところ、すでに妻から相談を受けているので、会わないかというのです。そこで私は、まさに藁をもつかむ思いで、19日月曜日の夜に彼と会い、事情を説明して、妻との間をとりなしてくれるよう依頼しました。この時私は、長年の知人として、長〇弁護士に相談に行ったわけです。相談料は払っていません。

 その後一月の間、長〇弁護士から私宛に複数回、電話やSNSが来ました。当初は彼のことを信頼していましたが、次第に彼のあいまいな態度に疑念を持った私は、彼にどういう立場で本件に関与しているのか、つまり、「夫婦双方をよく知る法曹の専門家が親切心から相談になってくれているのか、それとも、妻の代理人として私に接しているのか」と質す手紙を出しました。数日後に〇野法律事務所から送られてきた返事を見て驚きました。長〇弁護士は妻と2月13日に委任代理人契約をしていたのです。つまり、2月14日に私が彼に相談の電話をかけたときは、すでに彼は妻の代理人だったのです。それにもかかわらず、彼は私に尋ねられるまで、そのことを私に告知せずに、接触していたのです。

 ほかの弁護士に尋ねたり、ネットで調べたりしたのですが、弁護士が双方の共通の知人、ましてや相手が夫婦だった場合、どちらかの代理人を引き受けることは道義的にありません。とくに私と長〇弁護士の場合、長〇弁護士が私に相談を持ち掛けたことから付き合いが始まっているし、暴力団の一件もあります。長〇弁護士は私に恩義があるはずです。

 私が長〇弁護士に、彼が妻の代理人になるのは信義に反する、社会常識的、倫理的におかしいことだから降りてくださいと直接、間接に繰り返し説得しても、お金目当てなのでしょう、彼は頑として応じませんでした。長〇弁護士の存在が障害となって、妻との話し合いは一向に進まず、こじれてしまいました。まるで長〇弁護士に争いごとに誘導されたようなものです。

 事件以来、息子とは一度面会しましたが、娘とは会っていません。大学を卒業したはずですが、どこで何をしているのかもわかりません。あの日が今生の別れとは思いたくないのですが・・・。

 私は精神科医で、患者さんの悩みや愚痴を聴くことを生業としています。しかしこの数年、患者さんの話を聴いていても、俺のほうがよっぽど深刻だよな~と思ってしまうのが正直なところでした。もともと痩せていましたが、食べられなくなって、さらに痩せました。眠れません。うつ病です。薬を飲んだら、ぼんやりして追突事故を起こし、警察の厄介になりました。

 孤独な私に救いの手を差し伸べてくれる人たちもいました。父の田舎の高知の叔母や従弟、中学高校や大学時代の友人、元医局員の友人、事情を知る知人・・・。彼らの存在がなければ、自殺していてもおかしくない状況でした。

 私は生地の横浜に戻ることに希望を見出しました。しがらみを清算し、生まれ故郷でやり直す所存です。

心療内科|精神科|浜松市 広小路メンタルクリニック

        広小路メンタルクリニック

            心療内科・精神科

  〒430-0929 浜松市中区中央1丁目15-1

        クリニックプラザフローラ

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