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日本の感染状況
新型コロナウイルス
直近1週間の感染者数が人口10万人あたり25人以上で、感染状況が最も深刻な「ステージ4」に相当するのは東京だけになった。1月には最大で14都府県が「ステージ4」だった。
2021/2/9 10:06 最終更新
東京都
新規感染者数
人
2月8日は東京都で新たに276人の感染者が確認された。7日移動平均は555人になっている。1日あたり感染者数は1月7日の2447人が過去最多になっている。
新規感染者のうち経路不明者の比率
%
東京都の感染者のうち、感染経路が分からない人はどれくらいの比率なのか。7日移動平均で経路不明者の比率を見てみると、2月8日時点で50.2%になっている。政府の分科会は50%以上なら感染段階が1から4まであるステージの3、4に該当するとしている。
直近1週間の年代別感染者
(2月8日時点)
20代
19%
30代
16%
60歳以上
30%
その他
35%
東京都で直近1週間に見つかった感染者を年代別に見てみる。20~30代の比率が合計で35%と高いが、重症化リスクの高い60歳以上も30%を占めている。
入院患者数
人
東京都の入院患者は2月8日時点で2663人だった。前日から59人減った。東京都はコロナ患者用に4900床を用意しており、使用率は54.3%となっている。
重症患者数
人
東京都の入院患者のうち、人工呼吸器や体外式膜型人工呼吸器(ECMO)を使っている重症者は2月8日時点で104人いる。前日から7人減った東京都はコロナ患者用に315床を用意しており、使用率は33%となっている。厚生労働省の重症基準は集中治療室(ICU)の患者を含めるが、東京都は除外している。
検査の陽性率
%
東京都で検査を受けた人数に占める陽性者の割合(陽性率)は2月7日までの7日平均で5.3%となっている。東京都は感染経路や濃厚接触者を追跡する調査を縮小しており、調査結果に影響している可能性もある。政府分科会は10%を超えると感染状況がステージ3(感染者の急増)、ステージ4(爆発的な感染拡大)に相当すると見ている。
全国の感染状況
新規感染者数
- 0
- 1
- 10
- 20
- 50
- 100
2月8日に新たに確認された国内の感染者は1217人だった。前週の同じ曜日から574人減った。1日の感染者がどのように増えたり減ったりしているのか、都道府県別のヒートマップで見てみる。
都道府県別
のデータを表示する
大阪府の新規感染者
人
大阪府のベッド使用率
%
厚生労働省集計
大阪府の感染者、回復した人、死者の数
人
大阪府の人口10万人あたりの感染状況
人
(2月7日時点)
大阪府のPCR検査人数
人
全国
首都圏1都3県とその他の新規感染者数
- 首都圏
- その他
人
1日に確認された感染者の数をみてみる。2月8日は1217人だった。このうち首都圏は673人だった。空港検疫では1人が見つかった。全国の新規感染者の7日移動平均は2146人と、1週間前に比べて1180人減って減少傾向を示している。1日の感染者数は1月8日の7882人が過去最多になっている。
首都圏1都3県とその他の累計感染者数
- 首都圏
- その他
人
全国の累計感染者は2月8日時点で40万6699人になった。そのうち、首都圏(東京、神奈川、千葉、埼玉)が48.5%を占める。空港検疫で見つかった人は累計で2177人になった。月別の感染者数は2021年1月の15万4227人が最多になっている。
首都圏1都3県とその他の新規死者数
- 首都圏
- その他
人
2月8日に国内で新たに確認された死者数は83人だった。首都圏の死者数は36人で全体の43.4%だった。7日移動平均の死者数は96.9人で、1週間前に比べて5.6人増えた。1日の死者数は2月3日の120人が過去最多になっている。
首都圏1都3県とその他の累計死者数
- 首都圏
- その他
人
累計死者数は2月8日時点で6511人となり、感染者の1.6%が亡くなった計算になる。全国の累計死者数のうち首都圏は2315人。第2波からは地方での死者が増え、20年8月28日以降は首都圏の割合が5割を下回っている。月別の死者数は1月の2261人が過去最多になっている。
感染者、回復した人、死者の数
- 感染している人
- 死者
- 回復した人
人
累計感染者を現在感染している人、回復した人、死者に3分類した。感染している人は、累計感染者から回復した人と死者を引いて計算した。2月7日時点の感染している人は、前日から1429人減って3万5979人だった。1月31日の過去最多(7万5105人)からは3万9126人減った。累計感染者の90%にあたる36万3110人が退院したり、療養期間を終えたりして回復している。
重症者数
人
厚生労働省によると、2月7日時点の全国の重症者数は前日から22人減って773人だった。重症者数は減少傾向にある。2020年秋以降に本格化した第3波で、全国の重症者数は第1波のピークだった20年4月30日の328人を11月下旬に超えた。足元では第1波ピークの2.4倍になっている。過去最多は1月26日の1043人。
感染者の年代別比率
%
感染者の年代別比率(不明分除く)を1週間ごとの推移でみてみる。厚労省によると、2月3日までの1週間に確認された感染者のうち、20~30代が29.3%で前週比1.6ポイント減った。重症化リスクが高い60歳以上の割合は32.5%と前の週から2.9ポイント増えた。
入院患者のベッド使用率
(2月3日時点)
| ベッド使用率(%) | 入院者数 | ベッド数 | |
|---|---|---|---|
| 福岡県 | 89.4 | 618 | 691 |
| 沖縄県 | 81.7 | 383 | 469 |
| 埼玉県 | 73.4 | 970 | 1321 |
| 千葉県 | 66.6 | 728 | 1093 |
| 兵庫県 | 64.2 | 539 | 839 |
| 愛知県 | 63.4 | 699 | 1102 |
| 大阪府 | 60.9 | 1172 | 1926 |
| 東京都 | 59.7 | 2924 | 4900 |
| 三重県 | 59.0 | 220 | 373 |
| 群馬県 | 57.8 | 197 | 341 |
厚労省資料で、都道府県が確保している病床数に対する入院者数の比率を算出して上位10位を並べた。2月3日時点で、表にはない自治体も含め12の自治体が50%を上回っている。重症者用の病床に限ると、7の自治体が50%を超えている。各都道府県が最大で確保できる病床数で計算した使用率が50%を超えると、政府分科会が示す感染状況で最も深刻な「ステージ4」に相当する。厚労省資料の病床数と、実際の病床数とにズレがある自治体もある。
直近1週間の人口10万人あたりの感染者数
人
(2月8日時点)
直近1週間の人口10万人あたりの感染者数を都道府県別に見てみる。2月8日時点で東京都が27.9人と最も多い。この数値は政府の分科会が感染状況をステージ1から4までに分ける目安にしており、15人以上ならステージ3、25人以上ならステージ4に分類する。
人口10万人あたりの累計感染者数
人
(2月8日時点)
都道府県別の累計感染者数を人口10万人あたりで見てみる。グラフは上位10位を並べた。東京は2月8日時点で747人に達した。全国平均は322人になっている。
年代別の感染状況
人
(2月3日時点)
厚労省によると、2月3日時点で70歳以上の死者は4739人で、全世代の累計死者の86.5%を占める。感染者のうちで亡くなった人の比率を示す致死率は、60代は1.3%、70代は4.4%、80歳以上になると11.7%と高くなる。30代以下の死亡者は15人と少ない。
年代別の人口10万人あたり感染者数
人
(2月3日時点)
厚労省によると、2月3日時点で20代の累計感染者は8万7468人に達している。人口10万人あたりの感染者数も692.7人で突出している。30代も414.1人と多い。最も感染者が少ないのは10歳未満で10万人あたりで106.6人にとどまっている。
PCR検査の実施人数
人
感染しているかを判定するPCR検査の実施人数を見てみる。検査人数は第3波が到来した2020年11月から増加傾向になった。足元では7日移動平均で5万4209人になっている。休日などの要因で曜日によってバラつきがある。厚労省は20年9月29日から福岡県の民間検査機関なども集計対象に含めてそれまでの実施件数を一括計上したため、同日の数値が突出している。