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更新日:2021年1月22日

ヒトパピローマウイルス感染症の予防接種(HPVワクチン)について

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お知らせ

平成16年4月2日~平成17年4月1日生まれ(高校1年生相当の年齢)の女性の方には、令和2年11月中頃に「子宮頸がん予防ワクチン(HPVワクチン)接種についてのお知らせ」を送付しました。

  • このお知らせは、令和2年10月9日厚生労働省通知に基づき、公費によって接種できるワクチンの一つとしてHPVワクチンがあることについて知っていただくとともに、HPVワクチン接種について検討・判断するための情報や接種を希望した場合の接種方法等を対象者と保護者の方にお届けすることを目的としています。
  • 現在においても、HPVワクチンの積極的接種勧奨の差し控えは継続していますので、ワクチンの有効性とリスク(ワクチンを接種した後に引き起こされる可能性のある副反応)等について、十分に理解したうえで、予防接種を受けるかどうかの判断をしてください。

HPVワクチン接種の積極的勧奨の差し控えについて

予防接種を受けるに際して

HPVワクチンについては、子宮頸がんの予防に一定の効果があることから、平成25年4月1日に予防接種法に基づく定期予防接種となり、対象となる年齢の方には接種のご案内を行いました。
平成25年6月14日に厚生労働省の審議会が行われ、予防接種後にワクチンとの因果関係を否定できない痛みが続く事例があることが報告され、このような事例の発生頻度等がより明らかになり、適切な情報提供ができるまでの間、接種を受けることを積極的にお勧めしない方針がまとめられました(厚生労働省の見解については、下記関連リンク参照)。神戸市においても、厚生労働省より新たな見解が示されるまでの間、HPVワクチンの接種勧奨についてのご案内を見合わせています。
定期接種を中止するものではありませんので、ワクチンの有効性とリスク(ワクチンを接種した後に引き起こされる可能性のある副反応)等について、十分に理解したうえで、予防接種を受けるかどうかの判断をしてください。接種を希望される方は、定期予防接種として全額公費により接種を受けることができますので、下記に沿って接種を受けてください。

関連リンク

HPV(ヒトパピローマウイルス)感染症について

HPV(ヒトパピローマウイルス)は、ヒトにとって特殊なウイルスではなく、多くのヒトが感染し、そしてその一部が子宮頸がん等を発症します。100種類以上の遺伝子型があるHPVの中で、子宮頸がんの約50~70%は、HPV16、18型感染が原因とされています。HPVに感染しても、多くの場合ウイルスは自然に検出されなくなりますが、一部が数年から十数年間にかけて前がん病変の状態を経て子宮頸がんを発症します。子宮頸がんは国内では年間約10,000人が発症し、年間約2,700人が死亡すると推定されています。

ヒトパピローマウイルス感染症の予防接種(HPVワクチン)について

予防接種の有効性

現在国内で接種できる子宮頸がん予防ワクチン(HPVワクチン)は、国内外で子宮頸がん患者から最も多く検出されるHPV16、18型に対する抗原を含んでいる2価ワクチン(サーバリックス)と尖圭コンジローマや再発性呼吸器乳頭腫症の原因ともなる6型、11型も加えられた4価ワクチン(ガーダシル)があります。HPV未感染者を対象とした海外の報告では、感染および前がん病変の予防効果に関して両ワクチンとも高い有効性が示されており、初回性交渉前の年齢層に接種することが各国において推奨されています。
ただし、HPVワクチンの接種を受けた場合でも、免疫が不十分である場合や、ワクチンに含まれている型以外の型による子宮頸がんの可能性はあり得るので、20歳を過ぎたら定期的に子宮頸がん検診を受けることが大切です。

定期接種の対象者

接種日現在、神戸市に住民登録があり、小学校6年生(12歳となる日に属する年度の4月1日)から高校1年生相当(16歳となる日の属する年度の3月31日)までの女子の方

標準的な接種年齢:中学1年生に相当する年齢(13歳となる日の属する年度の当日から年度の末日までの期間)

令和2年度に対象となる方

相当学年・年齢 生年月日
小学6年生(12歳)相当 平成20年4月2日~平成21年4月1日
中学1年生(13歳)相当 平成19年4月2日~平成20年4月1日
中学2年生(14歳)相当 平成18年4月2日~平成19年4月1日
中学3年生(15歳)相当 平成17年4月2日~平成18年4月1日
高校1年生(16歳)相当 平成16年4月2日~平成17年4月1日

接種料金

公費負担につき無料
(注意)定期接種の対象者以外は任意接種となり、有料です。

接種回数とスケジュール

対象となるワクチンは、「サーバリックス」と「ガーダシル」の2種類であり、どちらか一つを3回接種します。2回目の接種時期が異なりますので、ご注意ください。どちらのワクチンを接種するかについては、接種医とご相談ください。医療機関によっては一方のワクチンしか取り扱っていない場合があります。

対象年齢の期間内に合計3回を接種する必要があり、合計3回の接種には約6か月かかります。

定期接種は、同一種類のワクチン接種を行った場合に限られており、別の種類のワクチンに変更した以降の接種は定期接種となりません(ワクチン製造販売業者によると、3回の接種の途中でHPVワクチンの種類を変更する場合の有効性・安全性は確認されていません。また、3回接種後に別の種類のHPVワクチンを接種する場合の有効性・安全性も確認されていないので、3回接種後に別の種類のHPVワクチンの接種は避けることとされています)。

1.サーバリックス(2価)

効果:HPV16型、18型感染に起因する子宮頸癌及びその前駆病変の予防

間隔:1か月以上の間隔をおいて、2回注射した後、1回目の注射から5か月以上、かつ2回目の注射から2か月半以上の間隔をおいて3回目を注射する

≪注意≫1か月以上の間隔をおいた日とは、翌月の同日を指します。翌月に同日が存在しない場合はその翌日(1日)となります。5か月以上の間隔をおいた日も同様の考え方です。

標準的な接種方法:1か月の間隔をおいて2回注射した後、1回目の注射から6か月の間隔をおいて3回目を注射する(標準的な接種方法をとることができない場合は、上記の間隔をあけて接種すること)

サーバリックス接種スケジュール

2.ガーダシル(4価)

効果:HPV6型、11型、16型、18型の感染に起因する子宮頸癌及びその前駆病変、尖圭コンジローマの予防

間隔:1か月以上の間隔をおいて2回注射した後、2回目の注射から3か月以上の間隔をおいて3回目を注射する

≪注意≫1か月以上の間隔をおいた日とは、翌月の同日を指します。翌月に同日が存在しない場合はその翌日(1日)となります。3か月以上の間隔をおいた日も同様の考え方です。

標準的な接種方法:2か月の間隔をおいて2回注射した後、1回目の注射から6か月の間隔をおいて3回目を注射する(標準的な接種方法をとることができない場合は、上記の間隔をあけて接種すること)

ガーダシル接種スケジュール

接種を受ける方法

  1. あらかじめ電話等で、かかりつけ医等と接種日・接種時間等をよく相談してください。
  2. 検温は予防接種当日に必ず行い、お子さんの健康状態を確認してください。そして医療機関に母子健康手帳と本人確認ができるもの(健康保険証等)を持参して接種を受けてください。
    HPVワクチンの予防接種券・予診票は医療機関に準備しています。
  • 予防接種を受けることができる医療機関の確認は、[子どもの予防接種の契約医療機関一覧]または、神戸市総合コールセンター(TEL:078-333-3330、FAX:078-333-3314)で確認いただけます。
  • 医療機関の希望により、本ホームページへの掲載を見合わせている場合もありますので、まずはかかりつけ医にご確認ください。
  • HPVワクチンは、医療機関での購入手続きに時間を要するため、すぐに受けられるとは限りませんのでご注意ください。

保護者が同伴しない場合の接種について

接種にあたり、原則は保護者が同伴してください。

ただし、接種を受ける者が13歳以上の場合で、あらかじめ、接種することの保護者の同意を予診票上の保護者自署欄にて確認できた者については、保護者の同伴なしに接種を受けることができます。その場合、事前に、下記の予診票を印刷し、予診票質問項目の記入及び、保護者自署欄2か所に保護者が署名したものを医療機関にご持参ください。

なお、接種の実施に当たっては、接種を受ける者が予防接種不適当者または予防接種要注意者か否かを確認するために、必要に応じて医療機関から保護者に連絡し、予診項目や接種への不適当要件の事実関係等を確認する場合があります。

予防接種を受ける前の注意

予防接種を受ける前には、予防接種を受ける際の注意事項をご確認ください。
また、厚生労働省は、HPVワクチン接種に関するリーフレットを作成しています(2020年10月改訂)。
接種を受ける方、接種を受ける方の保護者に、HPVワクチンの接種について、接種を受ける前に改めて、必要性や副反応についてご理解をいただくことを目的としています。接種をお受けになる際は、リーフレットを必ずお読みください。

気にかかることやわからないことがあれば、接種を受ける前に医師や看護師などにお問い合わせください。

厚生労働省リーフレット(2020年10月改訂版)

副反応(予防接種によって起きる副作用)

通常みられる局所の副反応として、接種を受けた部位が痛んだり、赤くなったり、腫れたりすることがあります。また、軽度の発熱、倦怠感などの全身反応がみられることがあります。
接種を受けた後に血管迷走神経反射として失神があらわれることがあるので、失神による転倒などを防止するため、接種を受けた後の移動の際は、保護者または医療従事者が腕を持つなどして付き添うようにし、30分程度、体重を預けれらるような場所(背もたれのあるソファなど)で座らせるなどした上で、なるべく立ち上がらないように指導して、様子を見る必要があります。
まれに起こる重い副反応としては、下記のとおりです。

  • アナフィラキシー:呼吸困難、じんましんなどを症状とする重いアレルギー
  • ギラン・バレー症候群:両手・足の力の入りにくさなどを症状とする末梢神経の病気
  • 急性散在性脳脊髄炎(ADEM):頭痛、嘔吐(おうと)、意識の低下などを症状とする脳などの神経の病気
  • 複合性局所疼痛症候群(CRPS):外傷をきっかけとして慢性の痛みを生ずる原因不明の病気

HPVワクチン接種後に症状が生じた場合の相談窓口

厚生労働省より委託を受けた研究班により、HPVワクチンの接種を受けた後に痛みやしびれ等の症状が持続する方を対象とした相談窓口や、協力医療機関についての詳細は下記の厚生労働省ホームページをご参照ください。

神戸市へのご相談は、保健所予防衛生課(TEL:078-322-6788)までお問い合わせください。

医療機関への受診は下記にて受診方法を確認のうえ、かかりつけ医にご相談ください。

<神戸大学医学部附属病院の受診を希望される方へ>

<兵庫県立尼崎総合医療センターの受診を希望される方へ>

HPVワクチンの接種を見送った方へ

HPVワクチンを接種されなかった方につきましては、以下の点に留意してください。
20歳を過ぎたら、定期的に子宮頸がん検診を受けましょう。検診により子宮頸がんを早期発見することができれば、子宮の部分切除等の治療により、がんによる死亡を防ぐことができます。

なお、現在のところ、HPVワクチンの定期接種の対象年齢を過ぎてしまった方への接種期間の延長措置については、ありませんが、新型コロナウイルス感染症の発生に伴い規定の接種時期に定期接種ができなかった場合は、事前に特例実施の申請をしていただき、認められた場合に接種が可能となる制度があります。申請方法等の詳細は、下記をご確認ください。

問い合わせ先

神戸市各区役所のこども保健係
名称 電話番号 FAX
東灘区役所 078-841-4131(代) 078-851-9333
灘区役所 078-843-7001(代) 078-843-7019
中央区役所 078-232-4411(代) 078-232-1495
兵庫区役所 078-511-2111(代) 078-521-3455
北区役所 078-593-1111(代) 078-594-0934
北神区役所 078-981-1748(直) 078-984-2334
長田区役所 078-579-2311(代) 078-579-2343
須磨区役所 078-731-4341(代) 078-735-8159
北須磨支所 078-793-1414(直) 078-795-1140
垂水区役所 078-708-5151(代) 078-706-2329
西区役所 078-929-0001(代) 078-929-0056
西神出張所
保健福祉サービス窓口
078-990-0201  

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