“西洋まつたけ!?”マッシュルーム本当の実力

“西洋まつたけ!?”マッシュルーム本当の実力

2020年12月2日(水)午後7時30分
2020年12月9日(水)午後3時08分

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冬もおいしいキノコ。その中でも今回はマッシュルームに注目する。大正時代に日本に入ってきたマッシュルームには「西洋まつたけ」という別名もあった。なぜ、西洋“まつたけ”というのか?調べていくと、意外な共通点と知られざる魅力が見えてきた!さらに、マッシュルームの豊かな香りを簡単に引き出せる驚きの調理法や、塩と加熱だけであふれ出るマッシュルームのうま味を味わいつくすことができる究極の料理もご紹介!

 

今回のお役立ち情報
01

マッシュルームは昔「西洋まつたけ」だった!?

マッシュルームが日本で初めて栽培されたのは、大正時代。その時マッシュルームには、「西洋まつたけ」という別名がつけられました。いったいどうして“まつたけ”なのか?マッシュルームとまつたけを見比べてみると・・・“かさ”の部分の、独特の丸い形・・・なんとなく似ています。実は、この2つ、かさが開ききらない、まだ未成熟な“子ども”であるうちに収穫することが多いのが大きな共通点なのです。

02

ふわふわさくさく生マッシュルーム

一般的に売られているしいたけやなめこなどのきのこは、“かさ”が開いています。これは、かさの下から胞子を飛ばすことができる、いわば“おとな”きのこです。一方、マッシュルームは“子ども”のうちに収穫されることが多いきのこ。この特徴を活かしたマッシュルームの楽しみ方が、「生で食べる」こと。管理された環境で栽培されており、かさが閉じていてごみや菌が付きにくいことから、新鮮な物は生でも食べることができます。ふわふわだけど、かむとさくさくとした不思議な食感が味わえます。オリーブオイルや少量の塩を絡めるのもおすすめです。
※まつたけやかさの開いたマッシュルームは一般的なキノコ同様、生では食べないでください。

03

豊かな香りをかんたんに引き出す!西洋まつたけおにぎり

豊かな香りをかんたんに引き出す!西洋まつたけおにぎり

実はマッシュルームには、まつたけに多く含まれる香り成分「マツタケオール」が含まれています。そのマッシュルームの香りを引き出すポイントは、「適度な加熱」と「酸素」です。マッシュルームを入れてごはんを炊きこむのではなく、炊きあがったごはんでマッシュルームをくるむようにおにぎりを作ると、ふんわりとした上品な香りを楽しめます!

[材料]

  • マッシュルーム 1個
  • 塩 ひとつまみ
  • あつあつのごはん 40g

[作り方]

  1. マッシュルームの軸を取り、“かさ”を6等分くらいにちぎる
  2. 塩をふり、約5分おく
  3. あつあつのごはんをラップに取り、2.を包む
    ★ポイント:ご飯が冷めていると、香りが出にくくなってしまいます
  4. 3~5分蒸らし、マッシュルームに熱を伝える

※時間がたつと香りが逃げたり、マッシュルームの色がごはんに移たりするので、早めにお召し上がりいただくのがおすすめです。

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04

スープが湧き出る!?うまみたっぷりマッシュルーム・スープ

スープが湧き出る!?うまみたっぷりマッシュルーム・スープ

マッシュルーム専門料理店のオーナーに教わった「究極の料理」。それは、塩をふって熱するだけで、かさの内側にみるみるとうまみたっぷりのスープが湧き出す、ふしぎで濃厚なマッシュルーム・スープでした。

[材料]

  • マッシュルーム 1個
  • 塩 少々

[作り方]

  1. マッシュルームの軸をきれいに取って、かさの内側を上に向ける。
    ★ポイント:軸を軽く折るように取るのがコツ。きれいに取ると、スープが出やすくなります。
  2. 塩をひとつまみまぶし、約5分おく
  3. 250度(または1000W)のオーブントースターで約5分加熱し、かさの内側にスープがたまったらできあがり
    ★ポイント:「5分」はあくまで目安です。加熱しすぎに注意してください!

※スープが出る量には個体差があります。
※スープは出ませんが、取った軸も一緒に加熱すれば、おいしくお召し上がりいただけます。
※分量は1個分ですが、いくつかまとめて調理することも可能です。
※取り出す際は、やけどに注意してください。

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スープ

05

口いっぱいに広がる幸せ!絶品レアマッシュルーム・フライ

口いっぱいに広がる幸せ!絶品レアマッシュルーム・フライ

生でも食べられる利点を活かし、口の中にジューシーなうま味が広がるレアマッシュルーム・フライ。調理のポイントは、「高温で短時間」揚げること!1964年の東京オリンピックの選手村にもマッシュルームを納めたという、高橋久一さんが教えてくれました。

[材料]

  • マッシュルーム 6個
  • A
    小麦粉 大さじ3(27g)
    水 35ml
  • 乾燥パン粉(細かくしたもの) 30g
  • 油 適量

[作り方]

  1. Aを混ぜ合わせてバッター液を作り、マッシュルーム全体につける。
  2. 1.にパン粉をまんべんなくつける。
  3. 約200℃に熱した油で30~40秒ほど揚げる。
    ★ポイント:高温&短時間で揚げることで、ジューシーな“レア”マッシュルームに!

※1個約13gのマッシュルームを使用したレシピです。大きさにより揚げ時間を調節してください。
※ソースなしで食べる場合は、1.の前にマッシュルームに塩をまぶし、5分おいてから調理すると、おいしくお召し上がりいただけます。

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使える!魚肉ソーセージ フルふわ不思議食感☆新活用術

使える!魚肉ソーセージ フルふわ不思議食感☆新活用術

2020年10月28日(水)午後7時30分
2020年11月4日(水)午後3時08分

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NHK+(プラス)番組配信中 番組内容を印刷する

長年日本人に愛されてきた魚肉ソーセージ。常温で長もち、適度な弾力とふんわりした食感をあわせ持つ唯一無二の食材として重宝するファンもたくさん。実は、あの独特の食感は製造工程で加えられる「あるもの」によって生み出されていたんです。日本の食文化を豊かにしたいという生産者の願いが込められた「あるもの」とは?“魚ニソ”ファンの一つ星フランス料理シェフが開発したコンビニで売っている食材で作れるお手軽絶品レシピも紹介!

 

今回のお役立ち情報
01

魚肉ソーセージ!どうして常温で長期保存できるの?

魚肉ソーセージは販売され始めてからその姿をほとんど変えることなく、長年日本人に愛され続けています。そんな魚肉ソーセージの大きな特徴の一つが、「常温で長期保存できる」こと。多くの魚肉ソーセージでは賞味期限が常温で4ヶ月ほどに設定されています。
今回、その理由を探りに魚肉ソーセージ工場に潜入取材!魚のすり身を練って作る魚肉ソーセージはかまぼことほとんど同じ作り方ですが、ある巨大な機械が保存性の違いを生み出していました。その機械とは、高温高圧殺菌をするための専用の釜。フィルムごと120度の高温で熱して殺菌を行うことで、常温長期保存を可能にしているんです。実はこの方法、保存食の代表格「缶詰」とほぼ同じ原理。なので、ほとんどの魚肉ソーセージでは保存料が使われていません。

02

弾力があるのにふわふわ!独特の食感を生むヒミツ

魚肉ソーセージのもうひとつの特徴と言えば、かみ応えがあるのに崩れやすい、ふわふわの食感。その食感は主に「油」が生み出しています。魚肉ソーセージに含まれている油は、たんぱく質同士の結びつきを妨げる働きをするため、適度な弾力があるのに口の中で崩れやすい食感になるんです。

【白い丸がたんぱく質 黄色く示した油が結びつきを妨げている】

03

スゴ腕フレンチシェフ直伝!簡単魚肉ソーセージレシピ

スゴ腕フレンチシェフ直伝!簡単魚肉ソーセージレシピ

魚肉ソーセージを愛してやまない、フランス料理シェフの高良康之さん。魚肉ソーセージの食感は「唯一無二」だと言います。その食感を最大限に生かしたレシピを考えていただきました。スタッフ考案のレシピとともに、ご紹介します。魚肉ソーセージのふるふるの食感を最大限に生かしながら、魚肉ソーセージから出るだしもよく効いていて、どれもおいしいですよ!

【魚肉ソーセージとたまねぎ・にんじんのポトフ】

[材料]

  • 魚肉ソーセージ (斜め切りで6等分) 2本
  • にんじん (一口大に切る) 1/2本
  • たまねぎ (1cm幅に切る) 1/2個
  • 水 500ml
  • 塩・こしょう お好み

[作り方]

  1. 鍋に材料を全て同時に入れる
    ※同時に煮込むことで、魚肉ソーセージから出ただしと野菜から出たうまみが混ざり合い、おいしさがアップします!
  2. 野菜が柔らかくなるまで20分ほど煮たら完成。


【魚肉ソーセージのトマト煮込み カスレ風】

[材料]

  • サラダ油 少々
  • たまねぎ(みじん切り) 100g
  • にんにく(みじん切り) 1片
  • トマトジュース 180ml
  • 魚肉ソーセージ (2cm幅で斜め切り) 2本
  • サラダ豆 120g(2パック)
  • バター 20g
  • パセリ(みじん切り) 適量


[作り方]

  1. フライパンににんにくとたまねぎを入れ、塩を少し振って弱火でゆっくり炒める。
  2. 炒まってきたらトマトジュースを入れ、よく混ぜる。沸騰してきたら魚肉ソーセージを入れる。
  3. ふたをして1分ほど煮て弱火にし、バターを入れる。
  4. さらにふたをして、1分ほどトロミが出るまで煮る。最後にパセリを散らして完成。


【魚肉ソーセージのタイ風ピラフ】

[材料]

  • たまねぎ(みじん切り) 80g
  • にんにく(みじん切り) 1片
  • レモン 2個
  • お米(研いでいない物) 2合
  • 水 400ml
  • ナンプラー 大さじ2
  • 魚肉ソーセージ 3本
  • レタス 4枚分


[作り方]

  1. たまねぎ、にんにくはそれぞれに塩を軽くふって、電子レンジ600Wで2分加熱する。
  2. レモンは沸騰したお湯に入れ1分ゆでて皮をむいて5ミリほどの輪切りに切る。
    ※皮をむくことで、レモンの苦味を減らすことができます!
  3. 炊飯器にお米・魚肉ソーセージ・たまねぎ・にんにくを入れ、よく混ぜる。
  4. 水とナンプラーを加え、最後にレモンを敷き詰め、炊飯する。
  5. レタスの上に盛り付けて完成。

注意!
圧力タイプの炊飯器では調理を行わないでください。
炊飯器の取り扱い説明書の記載に従って調理してください。

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04

メーカーオススメ!フルフル食感に変身させるワザ

最後にご紹介するのは、メーカーの方がオススメするフルフル食感に変身させるワザ・名付けて「お湯ポチャ」!その名のとおり、魚肉ソーセージをフィルムのまま沸騰したお湯にポチャ!そのまま1分間ゆでるだけ。加熱された魚肉ソーセージは、フルフルの食感に加えて香りや味も濃厚に大変身!ただし、熱湯を使うのでやけどには注意してくださいね。

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