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■ 冬の特別展《驚異の地下帝国「始皇帝と彩色兵馬俑展」~司馬遷『史記』の世界》開会間近!
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兵馬俑2号坑の再現映像の一部です。当時はこんなに鮮やかだったのでしょうか!?映像は会場内のシアターで上映します。
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前号でもお知らせしましたが、今年の冬の特別展は司馬遷「史記」の記述を背景に、春秋・戦国時代から前漢・武帝までの約700年間に焦点をあて、各時代の中国考古を展示紹介します。
今まで土色の世界と思われていた兵馬俑でしたが、1999年に初めて彩色の兵馬俑が発掘されました。彩色の兵馬俑は8体しか発掘されておらず、今回剥落の危険性から中国国内でも常設公開していない彩色兵馬俑の1体が日本にやってきました。
そもそも1974年農民が井戸掘りをしていたところ、偶然陶器でできた人形を掘り当てました。その人形は等身大で、青銅製の武器を数多くともなっていました。これが兵馬俑の最初の一体だったそうです。秦の時代の兵馬俑は等身大の大きさで、しかも一体ずつ顔形が異なっています。顔立ちからどこの地辺りの出身かも大体推測できるそうです。実際の兵士をモデルにしていたのではないかとも言われています。
死後の世界までも現世での栄華を持続しようという権力者の考え方は、エジプトのミイラやピラミッドでよく知られているところですが、中国でも同様だったようですね。始皇帝陵は、現在まだまだ発掘は完全に終了したわけでもないので、一体どれほどの広大なお墓になっているのかは推測の域を抜け出していません。現世でいかに絶大な富と権力を持ち、その生活の継続を願っていたかがうかがい知れますね。
【日 時】平成18年12月14日(木)~平成19年3月31日(土)
AM9:00~PM5:00(入館はPM4:30まで)
※年末年始(H18.12.29~H19.1.1)は休館
【場 所】いのちのたび博物館
ギャラリー館・ガイド館・ぽけっとミュージアムNo9・10・11
【料 金】《当日》一般:1,100円 高校・大学生900円 小・中学生500円
《前売》一般:1,000円 高校・大学生700円 小・中学生400円
※前売券はチケットぴあ・ローソン等で発売中
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