【メル博】ロゴマーク いのちのたび博物館メールマガジン 第11号
2007/11/10
博物館からのおしらせ
歴史ぽけっと企画展「博物館の軌跡 1975~2002」
【画像】西国内海名所一覧(部分)
西国内海名所一覧(部分)
 
 いのちのたび博物館は11月3日に開館5周年を迎えました。
 2002年に旧歴史博物館(1975開館)、旧自然史博物館(1981開館)、旧考古博物館(1983開館)の3館がひとつになり、今の博物館が開館しました。
 今回の企画展では、旧歴史博物館が開催した特別展と館所蔵の資料を展示しながら、27年間の歩みを振り返ります。

【会 期】平成19年11月3日(土)~12月24日(月) 9:00~17:00(入館は16:30まで)
【場 所】いのちのたび博物館 3階 ぽけっとミュージアムNo.9、No.10
【料 金】常設展入場料(一般500円、高校・大学生300円、小中学生200円)

自然史工作教室「ムササビと種のグライダー」参加者募集のお知らせ
【画像】うまく飛ぶかな?
うまく飛ぶかな?
 空中を滑空する姿が有名なムササビと風で飛んでいく植物の種をモデルにした簡単なグライダーを作りましょう!
 学芸員による空中を滑空する動物のお話もあります。

【日 時】平成19年11月23日(金・祝)13:30~15:00
【場 所】いのちのたび博物館
【対 象】一般(小学生以下は保護者同伴)
【定 員】20名(応募者多数の場合は抽選)
【申込締切】11月15日(木)
【申込方法】往復はがきに参加者全員の住所、氏名、年齢、電話番号を記入の上、下記まで。
       ホームページからも申込可。
       ※1通につき5名まで。
【申込先】いのちのたび博物館 「グライダー」係
     住所 〒805-0071 北九州市八幡東区東田2丁目4-1
     TEL 093-681-1011

「鉱物の放射能を観察しよう!」参加者募集のお知らせ
 
 放射能。ちょっと怖い響きですが、いたって安全な講座ですよ。
 霧箱などを使って、鉱物の放射能を調べてみます。

【日 時】平成19年12月9日(日)13:00~15:30
【場 所】いのちのたび博物館
【料 金】無 料
【対 象】小学4年生以上(小学生は保護者同伴)
【定 員】30名(応募者多数の場合は抽選)
【申込締切】11月22日(木)
【申込方法】往復はがきに参加者全員の住所、氏名、年齢(学年)、電話番号を記入の上、下記まで。ホームページからも申込可。
      ※1通につき5名まで。
【申込先】いのちのたび博物館 「鉱物の放射能調べ」係
   住所 〒805-0071 北九州市八幡東区東田2丁目4-1
   TEL 093-681-1011

鳥はなぜ飛べる?「鳥だこを作って考えよう!」参加者募集のお知らせ
【画像】うまくあがるかな?
うまくあがるかな?
 
 一度は考えたことがあるのでは。鳥のように空を飛んでみたいなぁと。
 どうして鳥は空を飛べるのだろう?
 学芸員と一緒に鳥だこを作りながら、その謎に迫ります!!
 お正月の凧上げ準備にもなっちゃう一石二鳥の講座です。

【日 時】 平成19年12月23日(日)
     1)10:00~12:00 2)14:00~16:00
【場 所】 いのちのたび博物館
【料 金】 無 料
【定 員】 各回36人(応募者多数の場合は抽選)
【対 象】 小学生以上(小学生は保護者同伴)
【締 切】 12月10日(月)まで。当日消印有効
【申込方法】往復はがきに参加者全員の住所、氏名、年齢、電話番号、希望時間帯を記入の上、下記まで。
      ホームページからも申込可。
      ※1通につき5名まで
【申込先】いのちのたび博物館 「鳥だこ」係
      〒805-0071 北九州市八幡東区東田2丁目4-1
      TEL093-681-1011

講演会「東アジアの鉄文化」開催のお知らせ
 
 東アジアにおける鉄文化の起源と伝播に関する国際シンポジウムの公開講演会となります。
 講師:人間文化研究機構 理事 朝岡康二氏
 ※講演会は無料ですが、シンポジウムは有料となります。 

【日 時】平成19年12月1日(土)13:00~15:00
【場 所】いのちのたび博物館 1階ガイド館 
【対 象】一 般
【料 金】無 料
【受 付】当日先着順(定員約300名)

学芸員の「よもやまばなし」
聖徳太子も遊んだ!?お手玉のはなし
【画像】お手玉
お手玉
 秋になると、川原近くに黒く色づいた数珠玉(じゅずだま)を見つけることが出来ます。数珠玉は、熱帯アジア原産のイネ科ジュズダマ属の植物で、この栽培種がハトムギにあたります。最近は、お手玉の中身にプラスチックペレットを使うことも多いようですが、昔は、小豆や米のほかに、数珠玉を中身に使っていました。
 実はこのお手玉、平安時代にはすでに殿中の遊びとして行われていた記録があることから、その起源はもっと昔にさかのぼると考えられています。法隆寺には、聖徳太子が遊んだといわれる16個の水晶「石名取玉」が残っているそうです。
 平安時代には、「イシナドリ」、「イシナゴ」と称して小石を用いて遊んでいたものが、江戸時代になると「お手玉」という呼び方が関東に定着し、その後標準名になりました。布製のお手玉が作られるようになったのは、元禄年間(1688-1704)で、その形は丸型、四角型、三角型、俵型などがあります。江戸時代の風俗を著した『守貞漫稿(もりさだまんこう)』には、
『江戸にては縮緬小裁を以て方寸ばかりに袋を作り、其中に小石或小豆等四五粒或七八粒縫込めて為之こと前に同じ、名けて御手玉と云てだまとりと云』
と、きれいな縮緬(絹)の布を使ってお手玉が作られていたことが紹介されています。小石から布に変ることで、さまざまな遊び方やお手玉歌が生まれました。
 一方、世界に眼を向けてみると、さまざまな種類のお手玉が存在します。形や素材はもちろん、遊び方も国によって違います。日本と世界のお手玉を比べてみるのも面白いかもしれませんね。
 ※参考文献 半沢敏郎『童遊文化史』東京書籍、1980年


木の実の季節の不思議
【画像】どんぐりvsねずみ
どんぐりvsねずみ
 ここにきて、ようやく本格的な秋を感じるようになってきました。野山の植物もみのりの季節を迎えたようです。木の実は、動物にとっての貴重な餌となります。でも木の実は、ただ食べられているだけではないのです。
 果実を鳥類に食べてもらい、果実に含まれていた種子を糞とともに排出してもらうことで、色々な場所に種子を運んでもらっている植物は数多くあります。このようなタイプの木の実をつける植物にとって、木の実を食べる鳥類は非常にありがたい存在です。このため植物は、鳥たちに気に入ってもらえるよう、栄養のある実や鳥類に目立つ色をした実を進化させてきたと考えられています。さらに、温帯域の植物の多くは、果実の成熟期を渡り鳥の飛来時期と合致させていると考えられています。秋~冬に熟する木の実が多いのは、このためであるとも言われています。
 一方、みのりの量が年ごとに大きく異なる『豊凶(マスティング)』という現象を示す植物も知られています。中には、同種の植物の豊凶が広い地域で一致する例まで報告されています。このような不思議な現象は多くの生態学者を魅了し、この現象の理由を説明する仮説がいくつも提唱されています。それらの中から、ちょっと面白い仮説をご紹介しましょう。
 ブナ科の樹木はネズミなどに食べられればそれでおしまい・・・といった実(いわゆるドングリ)をつけますが、数年間連続して凶作にすると憎っくきネズミたちの数が減少してしまうかも知れません。そうなった後に大量の実をつけると、沢山のドングリが生き残れるようになる、という訳です。『植物が動物の数をコントロールする』とも言えるこの仮説は、時間的逃避仮説あるいは捕食者飽食仮説と呼ばれています。これまでに、この仮説が成り立たないことを示す観察結果が報告されている一方、この仮説を支持する観察結果も多数報告されています。「植物の豊凶」という同一の現象ですが、それが起こる原因は、どうも沢山あるようなのです。
 しかしながら、以前にご紹介しましたとおり、ドングリもいろいろな所に運んでもらうためにネズミを利用しているようなのです。自然界の仕組みは複雑怪奇、一筋縄では理解できそうもありません。


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恐竜がいっぱい
【画像】
【ジオラマ付き 恐竜ポット(写真左上)】1名様
 恐竜フィギュア4個と木や岩などのジオラマも入ったセット。
 恐竜の世界を作って遊ぼう!

【4D恐竜パズル(写真上中央)】1名様
 たまご型の入れ物に入った立体恐竜パズルです。
 どの恐竜かは開けてみてからのお楽しみです。

【クリアファイル(写真下)】 2名様
 ティラノサウルスとプテラノドンのイラストのかっこいいファイルです。

【カメレオン定規(写真右上)】1名様
 触ると手の温度によって、次々と色が変わる不思議な液晶定規です。
 恐竜のイラストの15cm定規です。

※お申し込み期間は、発行日から10日間です。
※なお、当選者は、賞品の発送をもって発表とかえさせていただきます。予めご了承ください。

応募のとき、メッセージもいっしょに送って下さ~い。お待ちしてます。

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編集後記
もういくつ寝るとクリスマス
【画像】
博物館前の芝生大通りに大きなクリスマスツリーが登場しましたよ☆
 博物館界隈も開館当初に比べだいぶ華やかになってきました。それにしても、最近はクリスマスイルミネーションも先を争うように早い段階から飾り付けられていますよね。
 
 さて、冬の特別展は「ファーブルにまなぶ」です。ファーブル昆虫記といえば、誰しも一度は聞いたことがあるのではないでしょうか?(読んだことがあるかは別にして)ファーブルの研究成果や昆虫記最終巻発刊から100年の歩みを振り返る展示会です。生きた昆虫もやってきます!乞うご期待!!


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【発行】北九州市立いのちのたび博物館
  〒805-0071福岡県北九州市八幡東区東田2-4-1
  TEL : (093)681-1011 FAX : (093)661-7503
  URL : http://www.kmnh.jp
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