【メル博】ロゴマーク いのちのたび博物館メールマガジン 第11号
2008/06/10
博物館からのおしらせ
夏の特別展予告★☆★☆「シーラカンス展 ~ブラジルの化石と大陸移動の証人たち~」
【画像】シーラカンス
シーラカンス
 夏だ! 魚だ! 博物館だ!!今年の夏は、博物館が熱い!!(でも冷房は効いてますよ~)
 今回の夏の特別展は、恐竜の時代から生き続ける「生きた化石」、シーラカンスを中心とした、約970点の標本を展示します。中でも今回の目玉は、な、なんと全長3.8メートルにも及ぶ、世界最大にして世界初公開のシーラカンスの復元標本! 他にも世界初公開となる新属新種のシーラカンスやアミアの化石、世界で唯一のマウソニア全身化石など、見どころがいっぱい! また、これらの展示を通じて、約2億5千万年前の地球に存在した超大陸「パンゲア」と、その分裂や大陸移動の謎についても紹介します。
 7月12日から始まる「シーラカンス展」、どうぞ楽しみにしててくださいね!

【日  程】平成20年7月12日(土)~8月31日(日)
【場  所】いのちのたび博物館 ギャラリー館
【料  金】当日:一般600円、高大500円、小中400円
      ※特別展前売券はローソンチケットで発売中です。

歴史ぽけっとミュージアム「夏の涼」
【画像】麻地裾模様祝い着
麻地裾模様祝い着
 日本列島は春夏秋冬の四季の変化が大きく、人びとは季節の移り変わりを敏感にとらえながら、それに応じた暮らしを営み、文化を育んできました。厳しい気象条件に苦しみつつも、逆に季節季節にさまざまな風情を見出すことによって、毎日の生活を豊かなものにしてきました。
 四季の中でも、日本の夏は蒸し暑く厳しいですが、それゆえに、人びとは自然の中に涼を見出し、あるいは涼を求めてさまざまな工夫を凝らして、特色ある風物を生み出してきました。
 この企画展は、「冷房」のない時代、人びとはどのようにして暑い夏を少しでも涼しく過ごしてきたかという観点から、さまざまな絵が描かれた団扇、浮世絵などの絵画作品、装身具や生活道具、衣料品などを通して、人びとの夏の暮らしや風情を探ってみたいと思います。

【日  程】 6月7日(土)~7月21日(月・祝)
【場  所】 いのちのたび博物館 歴史ぽけっとミュージアム
【料  金】 常設展観覧料(大人500円、高校・大学生300円、小・中学生200円)でご覧いただけます。

歴史講演会「倭人伝の世界~末廬国・桜馬場遺跡~」
【画像】♪
 講師 九州歴史資料館館長 西谷 正氏
 ※ 当日会場にて先着順受付

【日  程】6月21日(土)13:30~15:30
【対  象】一般
【料  金】資料代700円
【場  所】いのちのたび博物館1階 ガイド館

たいけん講座「昆虫標本の作り方」
【画像】講座の様子
講座の様子
 夏休みに備えて、昆虫標本の作り方、保存の仕方のポイントを学んでみませんか。学芸員がわかりやすく説明します。標本を実際に作ってみる体験もできますよ。
【日  時】6月22日(日)10:00~12:00
【場  所】いのちのたび博物館
【対  象】どなたでも(小学生以下は保護者同伴)
【定  員】30人
【申込期間】6月13日(金)当日消印有効
【申込方法】往復はがき(1枚につき5名様まで)に参加者全員の住所、氏名、年齢(学生は学年も)、電話番号を記入の上、下記まで。Webからも申込可。
【申込・問合わせ】いのちのたび博物館「昆虫標本」係
         住所 〒805-0071 北九州市八幡東区東田2丁目4-1
         TEL 093-681-1011

◆◇◆ 臨時休館のお知らせ ◇◆◇
【画像】ケロケロ♪
ケロケロ♪
 全館で害虫駆除を実施するため、下記の期間は休館します。ご注意下さい!!
【期間】6月30日(月)~7月6日(日)の7日間


学芸員の「よもやまばなし」
セミの祖先
【画像】セミの祖先 Baeocossus muatai Ueda, 2008
セミの祖先 Baeocossus muatai Ueda, 2008
 梅雨があけるとニイニイゼミやアブラゼミの声が聞こえてきます。セミのなかまも古くからいる昆虫で、その祖先は既に古生代のペルム紀(約2億7千万年前)から知られています。ここに示したセミの祖先のひとつ、ムカシハゴロモのなかまは、大きさはちょうどニイニイゼミをひとまわり大きくしたぐらいですが、白亜紀前期(約1億2千万年前)にブラジルのアラリペにいた種類で、翅(はね)の斑紋が実にきれいに残っています。この時代のセミのなかまが今のように鳴いていたのかどうか、実はまだよくわかっていません。発音器を持っている化石がみつかっていないからです。ヨコバイのなかまのように体を振動させ、それをとまっている枝などに伝えて、同種間の信号としていたのかもしれません。ムカシハゴロモのなかまはジュラ紀の中頃(約1億8千万年前)に繁栄し、白亜紀の後期には絶滅してしまいました。

「砂漠にスイカ」
【画像】砂漠にスイカ
砂漠にスイカ
気温41℃、空気は極度に乾燥して湿度9%。毛穴から汗が吹き出す感覚はあるものの、瞬時に蒸発してしまうので、汗が流れることはありません。そんな乾燥したアラビアの沙漠で野生のスイカを見つけました。大きさはソフトボールくらいと小ぶりですが、皮の模様は日本で売られているスイカとよく似ています。しかも割ってみるとジューシーな黄色い果肉が!!ネコにマタタビ、砂漠にスイカ、なんとも嬉しい取り合わせではないでしょうか。もちろん、口に入れてみました、甘くておいしいスイカの味を期待しながら・・・。さて、そのお味はいかに?
 この世にこんなに苦いものがあるのかというような七転八倒の苦さです。結局、口の中を洗浄するのに、貴重なミネラルウオーターを2リットルほど使ってしまいました。口の中は翌日まで痺れて、感覚がありませんでした。
 面白いことに、アラビアに生息する草食獣のなかには、こんなスイカを好んで食べるものもいるとのことです。おそらく野生のスイカのほうも、長い進化のなかで、これらの草食獣を種子散布者(種の運び屋さん)として選んだのでしょう。そして、それ以外の動物には食べられないような苦みを強化させていったのかもしれません。
 市場にでまわり始めた九州産の甘いスイカを食べながら、気づきました、種をその場ではき出してしまうと、種は遠くまで運ばれないことに。草食獣のように、種ごと食べてしまえば、糞として排泄されるまでの間に動物は移動し、消化されずに残った種はより遠くまで運ばれることになります。なるほど、種を吐き出すような動物には食べられたくなかったのですね。野生スイカからの強烈なメッセージの理由がなんとなくわかったような気がしました。


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今月は、かえるグッズ特集♪

・ソーラーフロッグ
 ソーラーエネルギーを学べる組立工作キット。太陽の光でぴょんぴょんととびはねる「かえる」を作ってみよう!
・カエルストラップ
 キョロっとした目と厚めのくちびるが魅力です。その名はくちびるはまお。ダウンタウンのはまちゃんに似てる??
・ぱっくんかえるストラップ
 口にミミズのぬいぐるみをくわえたストラップ。とんでるポーズでとってもかわいいです。
・絵本 「どんないろかな? きょうりゅう」
 ページのつまみをひきだすと恐竜の色が変わるからくりつきの絵本です。親子で楽しみながら学べる1冊です。

※お申し込み期間は、発行日から10日間です。
※なお、当選者は、賞品の発送をもって発表とかえさせていただきます。予めご了承ください。

応募のとき、メッセージもいっしょに送って下さ~い。お待ちしてます。

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編集後記
ひそかに変えてます
【画像】エンバイラマ館のスタンプ
エンバイラマ館のスタンプ
 みなさん、博物館のスタンプラリー、ご存知ですか? 来館記念にスタンプを押された方もいらっしゃると思いますが、子どもたちにも大人気で、館内を歩いていると、あちらこちらのスタンプ台に大勢の子どもたちが集まっています。実は、今年の春に、スタンプデザインを変えたんです。気づいた方、いらっしゃいますか? 以前のデザインは、開館当時からずっと使われていました。ほとんど全てのスタンプは新しいデザインに変わりましたが、一つだけ、変わっていないスタンプがあります。みなさん、分かります?
 ところで、7月12日から始まる今年の夏の特別展「シーラカンス展」、世界初公開の、化石や巨大シーラカンス全身骨格など、見どころいっぱいです。楽しみに待っていてくださいね!


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【発行】北九州市立いのちのたび博物館
  〒805-0071福岡県北九州市八幡東区東田2-4-1
  TEL : (093)681-1011 FAX : (093)661-7503
  URL : http://www.kmnh.jp
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