【メル博】ロゴマーク いのちのたび博物館メールマガジン 第11号
2009/04/10
博物館からのおしらせ
春の企画展「ひとと海のものがたり」ギャラリーツアー
【画像】企画展展示場
企画展展示場
 当館の学芸員が展示の見どころやこぼれ話等を20分程度で簡単に説明します。もちろん質問もOK! 
【日 時】 平成21年4月12日(日)、19日(日)11:00~11:20
【場 所】 いのちのたび博物館 ギャラリー館
【対 象】 企画展に入場される方、先着順受付
【料 金】 無料(常設展チケットが必要です)

春の企画展関連歴史講演会「環境考古学と海」
 講師:奈良文化財研究所埋蔵文化財センター環境考古学研究室長 松井 章氏
【日 時】 4月18日(土)13:30~15:30
【料 金】 資料代700円
【定 員】 先着順受付

野外観察会「都市林のモニタリング型植物観察会」
【画像】春はいろいろな植物が観察できるよ!
春はいろいろな植物が観察できるよ!
 都市の中に点在する林にはどのような植物が生育しているのかを、季節や年を変え、継続的に観察します。2年目にあたる今年は、美術の森公園の植物を観察します。
【日 時】4月19日(日)10:00~14:30 ※雨天中止
【場 所】10:00 北九州市立美術館駐車場に集合
     住所:戸畑区西鞘ヶ谷町21番1号
【対 象】一般(小学生以下は保護者同伴)
【料 金】1人50円(保険代)
【申 込】往復はがきか当館Webで応募。詳しくはWebページをご覧ください。

歴史ぽけっとミュージアム「近世の貨幣」
【画像】丁銀・豆板銀
丁銀・豆板銀
 難波江初治氏の貨幣コレクションのうち、江戸時代の金貨・銀貨・銭貨や北九州市域および周辺地域の藩札や私札など約250点を展示します。
【期 間】 4月17日(金)~7月27日(月)
【場 所】 歴史ぽけっとミュージアム NO.9
【料 金】 常設展チケットでご覧いただけます。

歴史ぽけっとミュージアム「堀切辰一コレクション 襤褸~銘仙~」
【画像】銘仙イラスト
銘仙イラスト
 銘仙は、本来の絹織物には使用されない手紡ぎ糸で織った平織物で、普段着やねんねこ、布団地など、広く庶民に親しまれました。銘仙を中心に、庶民のおしゃれ心を紹介します。
【日 時】 4月17日(金)~6月28日(日)
【場 所】 歴史ぽけっとミュージアム NO.11 
【料 金】 常設展チケットでご覧いただけます。

学芸員の「よもやまばなし」
街中に残る林の姿を捉える
【画像】珍しくはないけれど、こんな植物たちと出会えます(写真はコナスビ)。
珍しくはないけれど、こんな植物たちと出会えます(写真はコナスビ)。
 北九州市は、都会のわりに緑の豊かな街だといわれています。例えば、市立美術館から到津の森公園にかけての一帯には、金比羅山などの比較的広面積の林が残っています。これら市街地に残存する都市林と呼ばれる林は、わずかな面積とはいえ、野生生物にとっての貴重な生息地であるばかりか、都市の住民にも様々な恵みをもたらしてくれる存在であることが知られています。
 1960年代以降、都市林のような私達の身近な林の様相が大きく変化しました。かつて、樹木や落葉などは私達の日常生活に欠かせない貴重な資源でしたが、それら資源は化石燃料や化学肥料に主役の座を奪われ、林の価値は急減しました。1960年代に起こった「燃料革命」と呼ばれるこの変化が、開発による林の消失や放置による林の環境変化をもたらしたのです。
 この身近な林の変化は、金比羅山一帯でも認められています。幸いこの地域の林は、近年、面積の減少はみられませんが、質的な変化は今後も進展してゆくものと考えられています。それでは、このような都市林は、どんな特徴を有しており、どう変化してゆくのでしょうか?
 それらの事柄を知るためには、同じ林に生育する植物を定期的に調査し続ける“モニタリング”という手法が有効です。そこで、市民の方々と一緒に都市林の植物相を調べる「モニタリング型植物観察会」を始めることにしました。初年度にあたる昨年度は、金比羅山の植物を調べてみました。本年度は美術の森公園を対象とした観察会を、春、夏、秋に行う予定です。皆様方も、是非、ご参加ください。
 (文:真鍋学芸員)

野外観察会「都市林のモニタリング型植物観察会」
【日 時】4月19日(日)10:00~14:30 ※雨天中止
詳しくは上記「博物館からのおしらせ」をご覧ください。

「お金」を量る、量る「お金」?
【画像】両替天秤
両替天秤
 1円から1万円まで、硬貨であれ紙幣であれ、私たちが使うお金には、それぞれの額面が表示されています。
 物品の入手方法は、互いが必要とする物を直接に交換する「物々交換」から、片方だけが必要な物を手に入れるために「お金」を渡す方法に変化しました。その「お金」には、金・銀など互いが価値を認める貴重品が使用され、古代の中国では宝貝が「お金」に利用されました。貨・買・貯・賃など、「お金」に関係する漢字に「貝」の字がついているのはそのためです。
 当初の「お金」は、その数や重さで価値の多少を示していたのですが、江戸時代の金貨には、「壱両」・「一分」・「一朱」などと、額面が刻まれ、幕府が貨幣の価値を公示しました。銅や鉄を原材料にして最も大量に作られ、低額面で庶民が日常に使っていた寛永通宝は、額面の表示はなく、形状などによって1枚が1文・4文などと、価値が決められています。
 ところが丁銀・豆板銀と呼ばれる銀貨については、鋳造元である銀座の刻印によって、公用貨幣であることを認定するだけで、形や大きさ、重さなどはまちまちです。そこで、天秤という道具を使って重さを量り、その重さによって何匁何分何厘というような、細かい額面が計上されることになります。使うたびに計量しなければならないとは、まことに不便なものですが、「お金」の原型がまだ残っていたということでしょう。
 (文:永尾正剛学芸員)

歴史ぽけっとミュージアム「近世の貨幣」
【日 時】 4月17日(金)~7月27日(月)
【場 所】 歴史ぽけっとミュージアム NO.11 

【メル博】購読者プレゼント
春なので恐竜プレゼント
【画像】【写真右側と左上】恐竜アートバッグ(外観・内容)【写真左下】右・恐竜トランプ、左・ほんもの恐竜の骨観察キット
【写真右側と左上】恐竜アートバッグ(外観・内容)【写真左下】右・恐竜トランプ、左・ほんもの恐竜の骨観察キット
・恐竜アートパッグ  1名様
クレヨン、絵の具、カラーペン、他にも定規や消しゴムなど、全部で12種類の文具が入った楽しいセットです。


・ほんもの恐竜の骨 観察キット  1名様
恐竜の本物の骨化石が入っています。化石をみがいて、付属品のルーペで観察してみると、面白い発見があるかも!


・恐竜トランプ  1名様
1枚、1枚、すべて恐竜の種類が違います。時代なども分かり、まるで恐竜図鑑のようです。遊びながら、恐竜を覚えられそうです。

※お申し込み期間は、発行日から10日間です。
※なお、当選者は、賞品の発送をもって発表とかえさせていただきます。あらかじめご了承ください。

応募のとき、メッセージもいっしょに送って下さ~い。お待ちしてます。

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編集後記
博物館も衣替えの季節
【画像】外でお弁当が楽しい季節♡
外でお弁当が楽しい季節♡
 春ですね~。この原稿を書いているのが3月18日なんですが、外はすっかり春真っ盛りです。おそらくこのメル博が送られる頃には、桜もすっかり散っているのではないでしょうか。暖かくなると、外に出たくなりますよね。外でお弁当でも食べようかな~と思って外に出たら、急に雨が降ってきて「あぁせっかくお弁当作ってきたのに~。」なんて心配は、博物館では無用です! 天気がいいときは館前の芝生広場で気持ちよーくお弁当、雨になりそうだったら館内休憩ルームでお弁当と、外でも中でも食べられるので~す!
 あ、それから前号と今回もお知らせしましたが、自然史・歴史ぽけっとの展示替えも4月から始まります。深海の生き物(ダイオウグソクムシは必見!)、近世・近代の貨幣(近代の貨幣は5月から)、襤褸など、新しい展示も、乞うご期待!


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【発行】北九州市立いのちのたび博物館
  〒805-0071福岡県北九州市八幡東区東田2-4-1
  TEL : (093)681-1011 FAX : (093)661-7503
  URL : http://www.kmnh.jpお問い合わせフォーム
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