【メル博】ロゴマーク いのちのたび博物館メールマガジン 第11号
2009/07/10
博物館からのおしらせ
【まもなくスタート!「恐竜ラボ2009」情報!】
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皆さまお待ちかねの『恐竜ラボ2009 よみがえれ!恐竜ワールド』が7月18日(土)からスタートします!
気になる内容は以下の恐竜ラボHPでチェックしてみてください。
http://www.kmnh.jp/kyouryu_labo/
期間中はイベントも盛りだくさんです。イベントに参加して恐竜ラボをたっぷり楽しんでください!
Event①『ギャラリートーク』
学芸員による解説を行います。
当日、特別展会場にて受け付けます。※都合により中止することがあります。
実施日時:7/24,7/31,8/7,8/21,8/28の13:30から15分程度
Event②『イブニングミュージアム』
照明を落としたいつもと違う博物館で『恐竜ラボ2009』を見てみませんか?学芸員による解説も行います。
実施日時:7/25(土) 17:40~20;00
 定員:150名(抽選) 申込期限:7月21日(火)
イブニングミュージアムの応募方法等について
http://www.kmnh.jp/event/detail.php?seri=297

『恐竜ラボ2009 よみがえれ!恐竜ワールド』
【日 時】 平成21年7月18日(土)~8月31日(月)
【場 所】 いのちのたび博物館
【料 金】 特別展入場料 大人600円 高校大学生500円 小中学生400円 未就学児無料

【夏休みの思い出に!『夏休み教室』のお知らせ】
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 今年の夏休み教室は全部で7つ!
 開催時期が近付いたものから博物館HPで順次募集を行っていきますので奮ってご応募ください。
①7月21日『海岸生物の観察』
②7月24日『皿倉山の昆虫採集会』
③8月 1日『藍のたたきぞめでオリジナルエコバッグを作ろう』
④8月 2日『化石の調べ方』
⑤8月22日『植物の名前調べ』
⑥8月23日『小倉南区で鉱物採集』
⑦8月30日『ナスカの地上絵を作ろう』


九州国立博物館でPR活動します!
 今年度も九州国立博物館でいのちのたび博物館のPR活動を行います。
 PR期間は阿修羅展でにぎわう7月28日~8月2日で、標本やパネルの展示、PR映像の上映などを実施する予定です。
 期間中に九州国立博物館にお立ち寄りの際は、いのちのたび博物館のPR活動にご注目を!


クロスFMでPR活動してます!
 お聞きになった方もいらっしゃるかも知れませんが、6月から東田の3館(いのちのたび博物館・環境ミュージアム・北九州イノベーションギャラリー)で連携したPR事業としてクロスFMで東田ミュージアムパークEARTH MUSEUMという番組を毎週金曜日AM7:34から放送しています。
当博物館だけでなく、環境ミュージアムやイノベーションギャラリーの情報も発信していますので興味のある方はぜひお聞きください。


歴史ポケットミュージアム展示が新しくなります
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「堀切辰一コレクション 襤褸 風呂敷~包む・結ぶ・伝えるこころ~」

布は着物として身に着けるだけでなく、様々な用途に合わせて加工・利用されてきました。
 生まれたばかりの布を加工するだけでなく、一度、着物として利用した後に風呂敷や小物入れなどに加工して、布を大切に引き継いできました。
 今回は風呂敷に焦点をあて、庶民の暮らしと布を愛でる心を紹介します。

【日 時】7月10日(金)~9月28日(月)
【場 所】歴史ポケットミュージアムNo11
【料 金】常設展チケットでご覧いただけます。

学芸員の「よもやまばなし」
君も恐竜発見者になれる!…かも
【画像】福岡県で最初に発見された恐竜ワキノサトウリュウ(写真上)と北九州市内の恐竜の化石(写真下)
福岡県で最初に発見された恐竜ワキノサトウリュウ(写真上)と北九州市内の恐竜の化石(写真下)
 外国には、恐竜化石がたくさん見つかる場所がたくさんあります。中国やアメリカ・カナダなどそしてモンゴルの発掘地に行くと、恐竜化石の数は大変多くて破片ならいくつでもひろうことができます。
 日本でも最近は多くの恐竜化石が報告されています。これまでに、北海道から熊本県まで十数道県から恐竜が発見されていて、中には高校生の女の子や、小学生の男の子などが最初の発見者となったところもあります。
 福岡県では、最初の恐竜発見者は小学校の先生でした。この先生はワキノサトウリュウの名に入っている佐藤先生です。「ワキノ」は地名で、当時の若宮町(現在は宮若市)の脇野に近い千石峡というところの河原で1990年に見つけられたものです。
 北九州市は、日本でただ一つの恐竜を産する大都市です。ワキノサトウリュウ発見の翌年、小倉南区から市内最初の恐竜化石が発見されてから、多くの化石が発見されました。市内には、恐竜たちの生息していた白亜紀前期(今から約1億2000万年前)の地層が広がっています。当時このあたりにあった大きな湖の底に積もった地層です。湖のまわりにいた恐竜の骨が埋もれて化石となっているのです。みなさんの家の近くにも恐竜化石が眠っているかも知れません。
 では、どこを探したらそんな恐竜化石に出会えるのでしょうか?まず、恐竜時代の地層のあるところです。時代の異なる地層から恐竜化石が出てくることはありません。そして、崖や河原などなるべくたくさんの石があるところです。どんなに多くの化石があっても、木や草の茂っている地面の下にあるのでは見ることができません。ただし、岩石のある場所には、いろいろな危険があったり、採集が許されない場所もありますので気をつけましょう。
 石の表面を見て、小さな石つぶや、巻貝の化石の入っているところは要注意です。北九州の恐竜化石は巻貝化石といっしょに入っています。最初に見つかるかも知れないのは、小さな骨の破片です。黒い色ですが、風化面では青い色が混じることもあります。たいていはカメのこうらの破片ですが、運が大変に良ければ恐竜化石に出会えます。
 でも、恐竜化石がどんなふうに見えるのか分かりませんね。それを見ることのできるチャンスが、今年の夏の「恐竜ラボ2009」です。モンゴルの恐竜発掘のようすなどが展示されていますが、その中に北九州市内産出の石の中に入ったままの恐竜化石が展示されています。もちろん実物で、触ってみることもできます。実際の恐竜化石に触れたら、さあ家の近くの恐竜発見に出発!
 (文:岡崎学芸員)


真珠のはなし
【画像】福井県鳥浜貝塚出土の真珠玉(引用:『卑弥呼の宝石箱』1998大阪府弥生文化博物館)(写真上)と宗像市沖ノ島祭祀遺跡出土の真珠玉(引用:「海の正倉院 沖ノ島」2003宗像大社)(写真下)
福井県鳥浜貝塚出土の真珠玉(引用:『卑弥呼の宝石箱』1998大阪府弥生文化博物館)(写真上)と宗像市沖ノ島祭祀遺跡出土の真珠玉(引用:「海の正倉院 沖ノ島」2003宗像大社)(写真下)
 明日、7月11日が何の日かご存知ですか。いろいろな説がありますが、一部では「真珠の日」といわれており、日本の真珠会社の創業者が初めて真珠の養殖に成功した日ということです。そういうわけで今回は真珠についてお話ししたいと思います。
現在ではもっともポピュラーな宝石の真珠ですが、やはり古来から珍重されていたようです。『万葉集』には「鮑玉(あわびたま)」、「白玉(しらたま)」、「真珠玉(しらたま)」などの語句が出てきており、これらは真珠を指しているといわれています。

沖ツ島 い行き渡りて 潜(かづ)くちふ 鮑玉もが 包みて遣(や)らむ
意味:沖ツ島にあるあの素晴らしい鮑玉を潜って取ってきて、大切に包んで妻にあげたい (大伴家持・万葉集巻)

 万葉集の歌において、真珠は手に入らない貴重なものの代表として詠まれており、とても珍しい宝石だと考えられていたようです。
 また、遺跡から発掘された古代の真珠としては、国指定史跡・太安萬侶墓(おおのやすまろぼ)や東大寺金堂の鎮壇具(ちんだんぐ)など、伝世品としては東大寺三月堂本尊の不空絹索観音像(ふくうけんじゃくかんのんぞう)の宝冠や白毫(びゃくごう)、正倉院宝物の御冠残欠などがあります。真珠は奈良・平安時代において、装飾品や仏具に使われていたようですが、それ以前はどうだったのでしょう。
 日本最古の真珠は、現在のところ縄文時代前期の福井県の鳥浜貝塚で発見された淡水性のもの(写真上)といわれていますが、この時代に真珠が「宝物」として珍重されていたかどうかまではわかっていません。弥生時代の真珠も縄文時代と同じように貝塚(貝殻のゴミ捨て場)から出土したものがほとんどで、あまり大切にされていた様子はうかがえません。玉や石、貝そのものを使った装飾品はどちらの時代にも多いことから、偶然採れる真珠よりはむしろ、交易によって入手可能な玉などが装飾品の素材としては主流だったようです。
しかしその後の古墳時代には宝物として認識されていたようで、佐賀県の谷口古墳や福岡県の沖ノ島の祭祀遺跡など、特別な場所から真珠が出土しています。いずれも穴を開けたりするような細工は施されていませんが、宝物として大切に扱われていたようです。
 真珠を宝物だと思い始めたのが古墳時代だとすると、わたしたちは実に1500年以上もの長い間、貝から生まれるこの不思議なかたまりを大切にしてきたといえます。
 (文:宮元学芸員)


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編集後記
夏の予定は・・・
 暑い日が続いていますが、いかがお過ごしでしょうか?
そろそろ夏休みの予定なども検討していることと思います。
当館としましては『恐竜ラボ』や『夏休み教室』などを通して、メル博読者のみなさまによい夏の思い出を作っていただければ嬉しく思います。
それでは、博物館でお会いしましょう!


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