【メル博】ロゴマーク いのちのたび博物館メールマガジン 第11号
2011/08/10
博物館からのおしらせ
【大好評!夏の特別展「世界の両生類・爬虫類 大集合!」】
【画像】
夏の特別展『世界の両生類・爬虫類 大集合!』が7月16日(土)から9月4日(日)まで好評開催中です!

8月4日(木)から「日本で一番美しい」といわれるアマミイシカワガエル(全14匹)を生きたまま展示いたしております。
 アマミイシカワガエルは奄美大島だけに生息する鹿児島県の天然記念物で今年の春、新種と認められました。
 現地(奄美大島)の施設以外では初めての公開です。
 アマミイシカワガエルは絶滅が危惧されており、実物を目にする機会は大変に
貴重です。
 このチャンスを逃さず、他の展示共々ご覧いただきたいと思います。
 

『世界の両生類・爬虫類 大集合!』
【日 時】 平成23年7月16日(土)~9月4日(日)
【場 所】 いのちのたび博物館
【料 金】 特別展観覧料 大人500円 高校・大学生400円 小・中学生300円 未就学児無料

歴史講演会 九州の古代木簡
九州国立博物館 酒井 芳司先生
申込方法などは博物館のホームページでご確認ください。

夏休み教室 植物の名前調べ
標本にしたものの正体の判らない植物の名前を一緒に調べます。
申込方法などは博物館のホームページでご確認ください。

体験教室「重陽の節句 十五夜・お月見オブジェを作ろう!」
重陽の節句、十五夜の由来について学び、菊の花を使った
お月見オブジェやフェルトを使った団子のキーホルダーなどを作ります。

申込方法などは博物館のホームページでご確認ください。

歴史講演会 『検証!小倉織』
元北九州市立自然史・歴史博物館学芸員 永尾正剛 先生
講師:染織家 築城則子 先生
豊前小倉織研究会代表 大和恵子 先生

申込方法などは博物館のホームページでご確認ください。

学芸員の「よもやまばなし」
新属新種のシーラカンス パルナイバイア
【画像】パルナイバイア
パルナイバイア
新属新種のシーラカンス パルナイバイア
  シーラカンスは南アフリカとインドネシアの深い海に2種がすんでいます。南アフリカのシーラカンス(学名の日本語読みはラティメリア カルムナエ)とインドネシアのインドネシアシーラカンス(ラティメリア メナドエンシス)で、いずれもラティメリア科に属しています。現在のシーラカンスはこの2種だけですが、化石は80種以上が知られています。
  ラティメリア科に最も近いシーラカンスの仲間は中生代のマウソニア科です。マウソニア科のシーラカンスは淡水性で、北アメリカから化石が発見されている三畳紀のチンレアと南アメリカとアフリカから化石が見つかっている白亜紀のマウソニアとアクセルロディクチスがいます。三畳紀と白亜紀の間にはジュラ紀があり、このグループの化石記録には約1億1000万年もの空白期間がありました。この空白を埋める化石が発見されたのです。
  写真の化石がそれで、アースモールの右側(スペースワールド駅側)の壁にウィンドーミュージアムとして展示されています。2000年にイギリスのポーツマスで開催された学会に出席した時にこの標本の存在を知り、入手することができました。当館がオープンした2002年に現在と同じ場所に“シーラカンスの一種、時代は三畳紀”というラベルを付けて展示したのですが、入手前から新種であることが分かっていたので、一年後に展示から外して研究することにしました。
  研究の具体的な方法は写真撮影、詳細なスケッチ、骨格の記載、他のシーラカンスとの比較などです。スケッチは骨を一つ一つ何という骨か確認しながら描いていきます。時には顕微鏡の下で骨を被っている石の部分を取り除きながら骨を確認していきます。そして、化石シーラカンスの論文を集めて、これまでに報告されている化石種との違いを調べました。論文に書かれていない部分については論文に使われた標本が保存されている海外の博物館に行って標本を直接観察しました。その結果、この化石はマウソニア科のシーラカンスで、新属新種であること、時代は三畳紀ではなく、後期ジュラ紀が妥当であることが判明しました。このシーラカンスを産地のブラジル北東部のパルナイバ州マラニャンに因んで、Parnaibaia maranhaoensis(パルナイバイア マランハオエンシス)と命名し、日本古生物学会の英文誌に投稿、2008年に論文として発行されました。
  論文の内容は、この化石がマウソニア科の新属新種のシーラカンスであること、約2億2000万年前の超大陸パンゲア(南北アメリカ、アフリカ、南極、ユーラシア大陸からなる一つの大陸)に生息していたシーラカンスのチンレアが、その後の南北アメリカの分裂とともに分布域が分断され、ジュラ紀に本種パルナイバイアが南アメリカに出現、そして白亜紀になってアクセルロディクチスとマウソニアへと進化したというものです。すなわち、この化石はマウソニア科のシーラカンスが大陸の分裂と移動に伴って進化したことを示す重要な証拠の一つとなったのです。
  このウィンドーミュージアムでは、論文に使った実物標本(完模式標本:学名を与える時の基準となる一個の標本)を展示し、大陸移動と進化の様子を解説しています。世界唯一の素晴らしく保存状態の良い化石です。この美しい化石を見ながら雄大な地球の歴史に思いを馳せるのも良いかもしれません。

自然史課 学芸員 籔本 美孝


1500年前のくらし
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  わたしたちがいま、当たり前のように口にしているご飯。まっ白で高い栄養をもったお米は、煮たり焼いたりしても食べられますが、やはりもっともおいしいのは炊(た)いて=蒸して食べることでしょう。今わたしたちは炊飯器にお米と水を入れて、スイッチを押すだけですぐにおいしいご飯を食べることができます。では今から1500年前はどうやって食べていたのでしょう?
1500年前の古墳時代には炊飯器、ましてや電気なんてありません。じゃあ鍋は?コンロは?もちろんありません。
発掘調査の成果などから、古墳時代には甑(こしき)という底に穴のあいた土器を使って、米や豆などを蒸して食べていたことがわかっています。もちろんガスコンロもIH調理器もありませんので、火をおこして、煮炊きしていたようです。

  今回の展示ではわたしたちが日頃見ている身近なものと、いまから1500年前のものを同じケースの中に並べてみました。ちょっぴり(いえ、とっても?)違和感を抱かれるかもしれませんが、それぞれ同じ役目を果たしていたものを隣同士に並べています。
  たとえば当時着ていた服。今は何枚もの布を縫い合わせた、いろんな形・デザインの服がありますが、古墳時代の服はいたってシンプル。
たとえば今ではスーパーで買う魚やお酒も交易によって入手したり、手作りしたりしていました。
  いっぽう、食事の時にはいまと同じように、お皿やお茶碗、飾る専用の器など、さまざまな形と種類の器を使い分けていました。

  この夏、古墳時代の暮らしと今の生活を比べて、「へぇ~、こんな生活だったんだ」と驚きつつ、昔のくらしに思いを馳せてみてください。

歴史課 学芸員 宮元 香織


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両生類・爬虫類グッズ3種
【画像】【写真上】爬虫類 徒然一筆箋【写真左】両面ガーゼハンカチ【写真右】カエルのマグネットグリップ
【写真上】爬虫類 徒然一筆箋【写真左】両面ガーゼハンカチ【写真右】カエルのマグネットグリップ
・爬虫類 徒然一筆箋 1点 1名様
 ちょっと他では、なかなかないのでは?と思われる、爬虫類がとてもリアルに描かれている一筆箋です。

・両面ガーゼハンカチ 1点 1名様
 水にとびこむカエルのイラストが涼しげなハンカチ。両面柄なので、もう一面の水しぶき柄でも使えます。

・カエルのマグネットクリップ 1点 1名様
 マグネットとして使うもよし、クリップとして使うもよし。
 キュートな顔が魅力です。

※お申し込み期間は、発行日から10日間です。
※なお、当選者は、賞品の発送をもって発表とかえさせていただきます。あらかじめご了承ください。

応募のとき、メッセージもいっしょに送って下さ~い。お待ちしてます。

プレゼントのご応募はこちら
編集後記
夏の特別展が好評です!
 この時期は、自然の目覚ましに起こされてしまいます。
 蝉の鳴き声がやかましく、窓を開けてはNHKの連続ドラマ
を楽しむことができません。
 庭のあちこちに15ミリほどの穴があいてます。
 なかには高さ2M程の木の枝で蝉の抜け殻を見つけることもあります。
 先日水やりをしていたら、耳元で大きな蝉の鳴き声に驚かされました、よく見るとトマトの幹で羽を震わせていました。
 蝉との距離40cm!感動ものです。
 
 7月16日からスタートした夏の特別展、おかげさまで大好評です。
 知人・友人・ご家族の皆様をお誘い併せのうえ「きもかわいい」生き物に会いに来てください。 

追伸 緑のカーテンは期待したほど、成長してません。
   来年は朝顔で挑戦してみます。
 
 それでは、来月のメル博でお会いしましょう。


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【発行】北九州市立いのちのたび博物館
  〒805-0071福岡県北九州市八幡東区東田2-4-1
  TEL : (093)681-1011 FAX : (093)661-7503
  URL : http://www.kmnh.jpお問い合わせフォーム
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