【メル博】ロゴマーク いのちのたび博物館メールマガジン 第11号
2012/02/10
博物館からのおしらせ
冬の特別展 大内文化と北九州
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  冬の特別展は2月12日(日)で終了します。
  室町時代、西の京・山口を拠点に活躍した戦国大名大内氏。初公開の品や重要文化財20点を含む計85点の品々をとおして、これまで広く知られていなかった中世の北九州と大内氏の関係をひもときます。
 西日本各地の珠玉の品々を集めて展示いたしております。
 万が一、まだご観覧いただいてなければ、残り3日館のうちに是非!

【開催期間】 平成24年1月2日(月・祝)~2月12日(日)
【時  間】 9:00~17:00(入館は16:30まで)
【場  所】 いのちのたび博物館
【料  金】
 ☆特別展観覧料
 【大人 700円 高・大生400円 小・中生300円 未就学児無料】
 ☆常設展+特別展のセット券
 【大人1,000円 高・大生600円 小・中生400円 未就学児無料】

歴史ぽけっと企画展
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1 山本作兵衛氏の炭鉱記録画と近代の石炭業
 山本作兵衛氏の炭鉱記録画をはじめ、博物館が所蔵する炭坑札などの石炭関連資料、香月小学校が保管する大辻炭鉱資料を展示し、近代の石炭産業と北九州の近代史について紹介しています。

2 わたしたちのまちの昔のくらし
 古くから残るくらしにかかわる道具や、それを使っていたころのくらしの様子について、小学校3年生の社会科単元「昔の道具しらべ」に即して紹介しています。 

【開催期間】 平成23年12月10日(月・祝)~平成24年4月9日(月)
【時  間】 9:00~17:00(入館は16:30まで)
【場  所】 いのちのたび博物館
【料  金】 常設展観覧料でご覧いただけます。 

歴史講演会『陵墓の歴史概観』
開催日 3月17日(土)
時間 13:30~15:00
場所 いのちのたび博物館
定員 200名(当日先着順受付)
対象 どなたでも(小学生以下は保護者同伴)
料金等 無料
申込方法  当日先着順受付
内容 講演 宮内庁 書陵部陵墓課 陵墓調査室 福尾 正彦 先生 


小さな化石にふれて見よう
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顕微鏡でしか見ることのできない小さな化石を観察します。
申込方法などは博物館ホームページからご確認ください。

冬の特別展「アンモナイトのふしぎ」
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[会期]
3月10日(土)~5月6日(日)

[概要]
化石の中でも有名なアンモナイトに注目し、多くの実物化石標本を用いて、その形態の多様性や進化、生態、化石の産状、他の生物とのかかわり、アンモナイト化石の色、国内の様々な産地等について紹介します。また、アンモナイト以外の海の生物の現生・化石標本も展示し、アンモナイトやアンモナイトがいた時代の海の様子についても解説します。

[展示標本](約1,000点:アンモナイト約230種約800点+その他の現生・化石標本約100点)
約1,000点のうち60点ほどは、九州大学、東京大学、京都大学等から借用します。

[料 金]
 特別展のみ
   大人400円、高・大生300円、小・中生200円
 セット券(常設展+特別展)
   大人800円、高・大生500円、小・中生300円
 常設展のみ
   大人500円、高・大生300円、小・中生200円        
   ※上記のいずれも、未就学児は無料です。

春の特別展の詳細は3月号で紹介させていただきます。

学芸員の「よもやまばなし」
室町時代のバードウォッチング
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 1月2日に始まった当館の冬の特別展は「大内文化と北九州」です(但し2月12日まで)。そのポスターには大型の鳥の絵が印刷されています(写真)。広げられた尾羽らしきものには、いくつもの目玉模様があり、いわずと知れたクジャク類のオスです。重要文化財の「四季花鳥図屏風」(白鶴美術館所蔵)に描かれたものです。この屏風は、今から460年余りも前の室町時代の1549年に製作されました。描いた人は、御用絵師集団として有名な狩野派の2代目、狩野元信です。縦162cm、横359cmの屏風が2つ1組になっていて、四季の花木と鳥類が描かれています。
 そんな昔に日本でクジャクが知られていたのかと驚きますが、意外にも、クジャクは、奈良時代の日本書紀(720年完成)にも、新羅から推古天皇に献上されたことが記されています。
 クジャクと言えば、インドなどに分布するインドクジャクかと思いたくなりますが、この絵のクジャクは、冠羽、顔の模様、首・胸の羽色から、東南アジアに分布するマクジャクであることがわかります。なお、目玉模様がついているのは尾羽ではなくて、尾羽付け根の腰側の羽毛が長く大きくなったものです。
 特別展で展示された機会に、この屏風にどれくらいの種類の鳥が描かれているのか調べてみました。特定できない4種も含めて38種57羽が描かれていました。その中には、マクジャクも含めて、日本には飛来しない外国産の鳥が7種描かれていました。結構、色々な種類の鳥が描かれていますが、中にはかなり正確に羽色やそのパターンを表現していて、飼育個体を描いたものもあるようでした。
 室町時代にも、絵を描くためとは言え、バードウォッチングをする人がいたのだなあと感じた次第です。
(学芸員:武石全慈)


江戸時代の節分は?
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「鬼は外 福は内 パラパラパラパラ豆の音 鬼はこっそり逃げていく」と歌われる2月3日の節分。なぜ豆をまくのかご存じですか。
 そもそも節分は四季の分かれ目のことで、1年のうち4回、立春・立夏・立秋・立冬のそれぞれ前日をさします。太陰暦が使われていた時代は、生き物が生まれる春が年の始めと考えられており、節分は一年の最終日にあたりました。家から災難や悪霊を追い出すために大豆をまき、新しい年を迎える準備をしました。大豆には穀物の霊が宿っており、その霊力によって悪霊を追い出すことが出来ると考えられていました。また、ヒイラギの枝にイワシの頭を刺した「ヤイカガシ」を家の戸口に刺しました。これは、イワシのにおいやヒイラギのトゲを鬼が嫌ったためとされています。
 さて、江戸時代の節分はどのようにしていたのでしょうか。小倉藩士の松井斌二が記した『倉藩時式』には、豆まきの様子が詳しく記されています。まず、煎った大豆を用意し、部屋の中に向って「福は内」、外に向って「鬼は外」、再び中に向って「福は内」と3回唱えます。次に、厄を落とすため、年の数の豆と一文銭を紙に包み、体をこすった後家の外に捨てます。さらに、豆を焼いて一年の天候を占います。これは、1月から12月までの12個の豆を並べた豆の焼き色によって占うもので、黒い場合は雨が多く、白い場合は晴と判断されるそうです。
 豆まきのあとのお楽しみは、自分の年の数だけ豆を食べることですよね。新年になり一つ年を取るので、自分の年より一つ多く食べるのが習わしです。あなたは何粒食べましたか?
(学芸員:上野晶子)


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編集後記
寒っ!
あっという間に、1年の12分の1が終わってしまいました。
このぶんでは残り12分の11ぐらいすぐ経ち、
ロンドンオリンピックでさえも
はや過去のものとなるのでは。

年齢のせいでしょうか、
今季の寒さは例年になく骨身にこたえています。
皆様、この寒さの中どのようにお過ごしですか?
当博物館の近くにある高炉台公園(旧熊本山)で、50年ほど昔
30センチ以上積もった雪の斜面を竹ゾリで遊んでいたことなど、
よく昔のことを思い出します。 
年齢のせいでしょうか。

冬と夏が厳しいからこそ、
春と秋を大事にしなければ、と同居人と話したばかりです。
春よ早く来い!

3月10日(土)から春の特別展「アンモナイトのふしぎ」が始まります。
担当学芸員は、質・量ともにアンモナイト展の決定版を目指しております。
皆様ご期待ください。

それでは次号で!


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【発行】北九州市立いのちのたび博物館
  〒805-0071福岡県北九州市八幡東区東田2-4-1
  TEL : (093)681-1011 FAX : (093)661-7503
  URL : http://www.kmnh.jpお問い合わせフォーム
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