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■ キックオフ!北九州市内をめぐる「ジオ・ツアー(いのちのたび博物館バスハイク)」
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ジオ・ツアーでは、帆柱ケーブルにも乗車
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さる11月23日(金・祝)、冷涼な風が舞う中、いのちのたび博物館バスハイク「ジオ・ツアー:学芸員とめぐる北九州周辺の化石産地と代表的地層!」を実施しました。ご参加いただいた方々、本当に有難うございました。また応募が多く抽選となったため、ご参加いただけなかった方々、また同様なイベントを企画しますので、その時は是非ご応募を宜しくお願い致します。
ところで「ジオ・ツアー?」。初めて聞かれる方も多いと思います。
ジオ(Geo)とは「地球,大地,地質」を意味し、ジオ・ツアーは、それらの面白みを満喫できるポイント(ジオ・ポイント)を周遊することを指します。
今回のジオ・ツアー(いのちのたび博物館バスハイク)は、幸い天候にも恵まれ、2012年3月に北九州市内でほぼ50年ぶりに福岡県の天然記念物(地質・鉱物)に指定された「岩屋・遠見ケ鼻の芦屋層群」(若松北海岸)の化石観察をはじめとし、山田緑地(森の家)、平尾台、皿倉山などを巡りました。
いのちのたび博物館を中心に北九州市を東から西へ。
ちょっと欲張り、約3億年前のサンゴ礁の生き物たちがつくった平尾台の石灰岩や、約1億3000万年前の恐竜時代の湖の地層が広がる山田緑地周辺、約3000万年前の海の時代を記録した若松北海岸、さらに皿倉山から洞海湾周辺に発達した街並みを遠望、美しい紅葉など初冬の北九州の自然美を満喫しました。
北九州市は意外に広い。
ススキが揺れるカルスト台地、白波のたつ響灘。
海の幸、山の幸にめぐまれ、人々がにぎわう北九州市。
まだまだ良いところ所が沢山あります。
門司の梅花石岩層、戸畑の夜宮の大珪化木などなど。
今回のジオ・ツアーでは、参加者の方々から多くの情報をいただきながら、ジオ・ツアーを共に楽しみました。
これからも皆さんと一緒に、パスやドリブル、いや時にはキャッチボールを楽しみながら、北九州市の良さを発見、紹介する多彩なイベントを企画できればと思っています。
(自然史課学芸員 太田泰弘)
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