【メル博】ロゴマーク いのちのたび博物館メールマガジン 第174号
2018/09/10
博物館からのおしらせ
秋の特別展「食のたび―箸と和食の文化史―」開催決定!
【画像】朝鮮通信使饗応膳(新宮町教育委員会蔵)
朝鮮通信使饗応膳(新宮町教育委員会蔵)
私たちにとって身近な「食」は、季節や風土によって様々な彩りをみせています。日本の食文化は、朝鮮半島や中国からの影響を大きく受けながらも独自に発展し、2013年には「和食」がユネスコ無形文化遺産に登録されました。本展覧会では、これら東アジアからの影響によって形成された日本の食文化とその特質について、中国旅順博物館所蔵の箸コレクションを出発点に、古代、中世、江戸時代から明治までの食を中心に辿ります。

【開催期間】平成30年10月20日(土)~平成30年12月9日(日)
【時 間】9:00~17:00(最終入館16:30)
【場 所】いのちのたび博物館
【料金等】
<特別展入場料>
●特別展のみ●
大人500円、高大生300円、小中生200円

●特別展+常設展のセット券●
大人900円、高大生500円、小中生300円


<特別展関連イベント>
●「ハロウィン☆ナイトミュージアム 」●
ハロウィン仕様に装飾した夜の博物館内と特別展「食のたび」を観覧できます。
ハロウィンにちなんで、お客様の仮装でのご来館もOKです。(※仮装していなくても参加できます。)博物館で貸出用の仮装グッズもご用意しています。(貸出無料、数に限りがあります。)

【開催日】10月27日(土)
【時 間】18:00~20:00
【場 所】いのちのたび博物館
【定 員】500名
【対 象】どなたでも(小学生以下は保護者の参加が必要)
【料金等】大人600円、高大生400円、小中生300円
【申 込】当日の15:00までセブンチケットでのみ販売(無くなり次第終了)

<仮装の注意事項>
・博物館の観賞を楽しんでいただくのがこのイベントの一番の目的です。お子様や他のゲストが不快と感じるような仮装、迷惑行為となる恐れのあるような仮装はご遠慮ください。
 例:極端に露出度の高い仮装、現行警察官など混乱を招く恐れのある仮装。長くて鋭いものなど他人にけがをさせる危険のある仮装、ナイフ等の刃物類やエアガン等の銃器類(模倣品も含む)等

・写真撮影用の自撮り棒・三脚のご使用はご遠慮ください。 

・館内は暗くなります。極端に視界を遮るお面やゴムマスク、通行の安全を妨げる服装(裾をひきずるほどの長い服)、などは安全のため着用しないでください。
 
・通行の妨げとなる団体での行動や場所占拠などの迷惑行為はご遠慮ください。

・その他、博物館スタッフが、博物館内の健全な雰囲気を損なう可能性や、博物館の安全な運営を妨げる可能性があると判断した場合は、仮装や入館をご遠慮いただく場合がありますので、あらかじめご了承下さい。

・男性・女性別の着替えスペースとして、博物館の講座室等をご使用いただけます。このスペースには、個々の仕切りや鏡等はありません。お荷物の管理は各自でお願いいたします(館内には、コインロッカーがあります)。

特別展、イベントの詳細は博物館ホームページからご確認ください。

歴史講演会「日本の食文化と和食の発達」
講師は、国士舘大学 21世紀アジア学部 教授 原田信男先生。

【開催日】10月20日(土)
【時 間】13:30~15:30
【場 所】いのちのたび博物館 
【定 員】200名(当日先着順受付)
【対 象】どなたでも(小学生以下は保護者の参加が必要)
【料金等】無料
【申 込】不要

イベントの詳細は博物館ホームページからご確認ください。

室内講座「いのちのたび子ども教室(後期)」
【画像】
自然史・歴史博物館の特色を活かした体験活動などを行い、自然や文化について学習します。

【開催日】 10月27日(土)~平成31年1月26日(土)
毎月第2・4土曜日(日程により第3土曜日の場合あり)全6回
【時 間】13:30~15:30
【場 所】いのちのたび博物館 
【定 員】20名(抽選)
【対 象】小学4年生~中学3年生
【料金等】300円(保険代)
【申 込】必要

イベントの詳細は博物館ホームページからご確認ください。

室内講座「植物細密画を描いてみよう!」
【画像】
初心者向けに、植物細密画の描きかたの基本と要点を線画段階と着色段階に分けて指導します。

【開催日】10月28日(日)
【時 間】13:00~16:30
【場 所】いのちのたび博物館  
【定 員】24名(抽選)
【対 象】小学生以上(小学生は保護者同伴)
【料金等】200円(用紙・資料代)
【申 込】必要

イベントの詳細は博物館ホームページからご確認ください。

ジオツアー「学芸員とめぐる北九州周辺の化石産地と代表的地層!」
【画像】
門司港レトロの梅花石、戸畑の夜宮の大珪化木、平尾台、皿倉山など北九州市内の代表する化石の産地と地層を学芸員と楽しく巡ります。

【開催日】11月4日(日)
【時 間】9:00~17:00
【場 所】北九州市内(門司港レトロの梅花石、戸畑の夜宮の大珪化木、平尾台、皿倉山など) 
※集合・解散:博物館団体入口前
【定 員】40名(抽選)
【対 象】小学生以上、小学生は保護者の参加が必要(市民対象)
【料金等】大人2000円、高校生1800円、中学生1700円、小学生1100円 (保険代込)          
【申 込】必要

イベントの詳細は博物館ホームページからご確認ください。

学芸員の「よもやまばなし」
自由研究の思い出
【画像】今も自由研究を頑張っています。2018年夏
今も自由研究を頑張っています。2018年夏
 みなさん、夏休みは楽しく過ごせましたか?自由研究をがんばった人もたくさんいらっしゃると思います。テーマ選びやまとめの苦労も夏の良い思い出と言えるでしょう。
 小学生だったときの思い出の自由研究のひとつに“史跡めぐり”があります。郷土の偉人のお墓を訪ねて写真を撮るというものです。「理科じゃない」というご意見もあるでしょうが、自由研究なのでご容赦ください。実は当時流行していた心霊写真を撮りたいというのが真の目的だったのです。そのことを正直に言うと親の協力を得られないかもしれないので“史跡めぐり”ということに。その頃はフィルムカメラしかなく、撮影に費用がかかることがネックでした。また、私の郷土は酷暑で有名な群馬県館林市だったうえ、史跡は市内のあちらこちらに分散していたため、親の協力(とくに車での移動)が不可欠だったのです。
 夏休みいっぱいかけてたくさんのお墓を訪ねましたが、結果的に心霊写真は撮れませんでした。そもそも偉人のお墓で心霊写真を撮ろうという考えが不遜でしたし、昼日中に撮影したことも優れた方法とは言えなかったと思います。しかし、自分の郷土に榊原康政(徳川四天王の一人に数えられる武将)や田中正造(足尾鉱毒事件で民衆の側に立った政治家)など多くの偉人がいたことがわかりました。写真の撮り方を覚えたのも歴史に関心を持つようになったのもこの頃です。研究目的(心霊写真)からすれば失敗作になりますが、岩石学に加えて考古学にも関わっている現状を考えると、この自由研究は私が学芸員になったことと無関係ではない気がします。
 ところで、この自由研究にあたり多くの大人の協力をいただきました。親は週休一日だったにもかかわらず週末ごとに車を出してくれましたし、訪問先のご住職がアポなしの私に非公開の宝物を見せてくれたこともありました。また、学校の先生はお墓だらけのレポートに丁寧なコメントをくださったと記憶しています。この自由研究のことを思い出すとき、私は感謝でいっぱいの気持ちになります。みなさんの夏休みの自由研究も思い出深いものになったらいいなと願っています。

(自然史課学芸員 森 康)


博物館敷地内にも展示物が!―小倉城二ノ丸家老屋敷出土1号石棺―
【画像】小倉城二ノ丸家老屋敷出土1号石棺(右側の7個の石は蓋石)(上) 展示中の細型銅剣(下)
小倉城二ノ丸家老屋敷出土1号石棺(右側の7個の石は蓋石)(上) 展示中の細型銅剣(下)
 いのちのたび博物館は、館内だけではなく、敷地内にもいろいろな展示物があります。普通車駐車場入口の右側に、開館時は“駐輪場”とも揶揄された屋根付きの施設があります。ここには、市内で発掘調査された2か所の遺跡で検出された遺構が移築されています。1つは、小倉北区小倉城二ノ丸家老屋敷跡で検出された箱式石棺墓でもう1つが小倉南区の重留遺跡出土鍛冶工房跡です。いずれも北九州市指定有形文化財(考古資料)に指定されています。
 今回は、二ノ丸家老屋敷出土の箱式石棺を紹介します。
 この箱式石棺は、平成11(1999)年にリバーウォークの建設に伴う発掘調査で検出されました。遺跡の場所は、小倉城本丸から北側に一段低くなった位置にあります。この場所は、弥生時代には響灘に面して砂丘が広がり、その砂丘上に弥生時代の墳墓群が形成されていました。弥生時代の墓は、箱式石棺8基、土器棺墓9基、土壙墓29基、集積石1基の計47基確認されています。
 この石棺墓は、1号石棺墓と呼ばれている石棺墓で、時期は弥生時代前期の終わりから中期初頭頃と推定されています。頭の位置が南、頭と足の位置の小口石と呼ばれる石は各一枚、側面の側石は、頭側は板石を一枚ずつ立て、脚側は2~3段に板石を小口積みに積んでいます。内面の大きさは、長さ256cm、幅53cm、深さ33cmです。底は平石を敷いています。7枚の平石を蓋石としていましたが、この石は現在石棺の横に並べています。
 石棺の中からは、細型銅剣1本、碧玉製および凝灰岩製管玉83個が出土しています。管玉はネックレス状に被葬者の首にかけられていたもの、細型銅剣は長さ36.1cm、細身の鋭い剣身の作りで、朝鮮半島で作られたものと考えられます。剣身部分で二つに折って重ね、布に巻かれて、右肩の側面に添えられていました。銅剣は、同石棺の中にもレプリカで再現していますし、実際の青銅剣は、歴史テーマ館の「旧石器時代から古墳時代の北九州」で本物を展示しています。武器として十分実用性のある鋭い刃が付いています。併せて見学して、約2,000年前すでに朝鮮半島と活発な交流のあった北九州の弥生時代社会に思いを馳せていただければ、新たな発見があるかもしれません。

(歴史課学芸員 松井 和幸)


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特別展関連プレゼント!
【画像】オリジナルトートバッグ(左上) アノマロカリスミニフィギュア(右上) ヒョウモンダコぬいぐるみ(左下) ピンズ  ダイオウグソクムシ(右下)
オリジナルトートバッグ(左上) アノマロカリスミニフィギュア(右上) ヒョウモンダコぬいぐるみ(左下) ピンズ ダイオウグソクムシ(右下)
・オリジナルトートバッグ    1名様
紺色のアンモナイトデザインがとってもおしゃれ。A4サイズもすっぽり。持ち手も長く、肩からかけて使える普段使いに便利なトートバッグです。

・アノマロカリスミニフィギュア  1名様
手のひらサイズと小さいながらも、精巧に作られたフィギュア。
古生物ファンにオススメのフィギュアです。
 
・ヒョウモンダコぬいぐるみ   1名様
ちょっと変わったぬいぐるみが欲しい方、必見!
毒を持つタコ、ヒョウモンダコのぬいぐるみ。リアルなカラーがオススメポイントです。
 
・ピンズ ダイオウグソクムシ   1名様
W43mm×H28mmのメタル調のかっこいいピンバッジです。

※応募期間は、発行日から10日間です。
なお、当選者の発表はプレゼントの発送をもってかえさせていただきます。あらかじめ、ご了承ください。
応募の際は、メッセージも一緒にお送りください。
たくさんのご応募、お待ちしております。

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編集後記
お知らせ
【画像】
 8月23日(木)に、現在開催中の夏の特別展「へんてこモンスター」の入場者が8万人を達成いたしました!8万人目となられた方には、いのちのたび博物館の上田館長より、へんてこモンスター展のグッズがプレゼントされました。夏休み終盤も多くの方にご来館いただき、間もなく10万人に迫る勢いです!!まだご覧になられていない方は、9月24日(月・休)まで開催しておりますので、この機会にぜひご覧いただければと思います。

 皆様のご来館を心よりお待ちいたしております。


いのちのたび博物館ロゴマーク
【発行】北九州市立いのちのたび博物館
  〒805-0071福岡県北九州市八幡東区東田2-4-1
  TEL : (093)681-1011 FAX : (093)661-7503
  URL : http://www.kmnh.jpお問い合わせフォーム
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