【メル博】ロゴマーク いのちのたび博物館メールマガジン 第200号
2020/11/10
博物館からのおしらせ
祝200号達成!!
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 日頃より、メールマガジンをご愛読いただきまして誠にありがとうございます。

 2004年からスタートしましたメールマガジンも、おかげさまで今月号で200号を迎えることができました。
いつもご愛読いただいている皆様に心より感謝申し上げます。

 また、今月は200号を記念して、学芸員の「よもやまばなし」には、今年の4月に着任した伊澤館長が登場しておりますので、ぜひ最後までご覧ください。


エンバイラマ館再開のお知らせ
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 新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止のため閉鎖をしていたエンバイラマ館(動く恐竜ロボットの演出があるエリア)につきまして、再開いたしましたのでお知らせします。

 ただし、「3つの密」や濃厚接触が発生する恐れがあると判断した場合は、本エリアへの入場制限を行う場合があります。

 また、状況によって予告なく中止となり、ご入場いただけない場合もありますのでご了承ください。

 ご入場の際は、「【必ずお読みください】博物館の再開にあたっての感染防止対策について」を必ずお読みのうえ、感染症予防対策にご協力いただきますよう、お願いいたします。


<【必ずお読みください】博物館の再開にあたっての感染防止対策について>
http://www.kmnh.jp/2020/07/7379/


 皆様のご理解、ご協力を賜りますようお願い申し上げます。

詳細は博物館ホームページからご確認ください。

室内講座「恐竜この1年」
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今年1年の興味深い恐竜研究を紹介します。

【開催日】12月12日(土)
【時 間】14:00~15:00
【場 所】いのちのたび博物館
【定 員】28名(抽選) ※同伴者含む
【対 象】小学生以上(小学生は保護者同伴)
【料金等】無料          
【申 込】必要

イベントの詳細は博物館ホームページからご確認ください。

食魚談義「魚を食べるはなし」
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生き物であるとともに、食べ物として身近な存在の魚について紹介する講座です。

【開催日】12月13日(日) 
【時 間】13:30~15:30
【場 所】いのちのたび博物館  
【定 員】28名(抽選) ※同伴者含む
【対 象】中学生以上
【料金等】無料           
【申 込】必要

イベントの詳細は博物館ホームページからご確認ください。

室内講座「恐竜すす払い」
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毎年恒例、展示している恐竜のすすを払います。

【開催日】12月22日(火)
【時 間】16:30~17:30
【場 所】いのちのたび博物館
【定 員】5名(抽選)
【対 象】小学生以上(小学生は保護者同伴)
【料金等】無料         
【申 込】必要

イベントの詳細は博物館ホームページからご確認ください。

学芸員の「よもやまばなし」
ハロウィンの主役
【画像】日本で南西諸島や小笠原に住むオオコウモリの仲間は木の実などの植物を食べます
日本で南西諸島や小笠原に住むオオコウモリの仲間は木の実などの植物を食べます
 4月から博物館の館長に着任しました伊澤です。とんでもない年に当たってしまって、皆さんにお会いすることもできず、博物館での楽しいイベントもなかなかできなくなっています。10月にはハロウィンがありました。みんなで仮装してはしゃぎたいところですが、それは来年までお預けになっています。
 ハロウィンの主役の1人がコウモリです。コウモリは夜の動物なので、あまり見ることもないから馴染みがない、何か気持ちが悪い、血を吸われるかもしれない!などとあまりいいイメージがないようです。コウモリは翼手目(コウモリ目)と呼ばれていて、その名の通り、私たちの手に当たる部分が翼になって、飛ぶことのできる哺乳類です。飛ぶというとまずは「えっ、コウモリって哺乳類?」と言う方もあるかと思います。鳥ではありません。その証拠に、鳥は卵を産みますが、コウモリは赤ちゃんを産みます。鳥のお母さんはヒナに木の実や虫などを持ってきてあげますが、コウモリのお母さんはヒナにおっぱいをあげます。鳥はくちばしで餌をついばんで飲み込むので歯はありませんが、コウモリには強い歯があります。
 でも、コウモリには鳥と同じ翼があるじゃない!と言われるかもしれません。鳥の翼は色々な大きさの羽が集まってできていますが、コウモリの翼は私たちの皮膚と同じです。指の間の皮膚が延びて大きくなって指の先までつながったと思ってください。怪我をして穴が開いても治りますし、筋肉があって自由に折りたたんだり動かしたりすることができます。
 変な動物ですが、実は哺乳類の種類のうちの4分の1はコウモリの仲間です。なので、ほかの生き物や森林とも深く関わっています。福岡県でも現在11種のコウモリがいることがわかっていますが、みんな小さな昆虫を食べるコウモリです。自分の体重の30~40%の重さの昆虫を毎日食べています。私は3月まで沖縄に住んでいました。沖縄にはクビワオオコウモリという大型のコウモリがいます。翼の端から端までで80センチもあります。相当怖い?でも彼らはベジタリアンです。木の実や木の葉を食べます。木の実を食べてその種を遠くまで運んで落とすので、植物が分布を広げたり(種子散布)、森を維持するのに役立っています。花の花粉を顔につけて、ほかの花に運んだりもします(花粉媒介)。
 私たちが北九州で一番よく見るコウモリはアブラコウモリ(イエコウモリ)で夕方街灯の周りなどを飛んでいます。街灯に集まってくる虫を食べているのです。怖がらないでください。血を吸うコウモリは南米にすむチスイコウモリだけですから。私たちに一番身近な哺乳類のその変わった暮らし方を観察してみてください。

(館長 伊澤 雅子)


アジアの猛禽ハチクマ、海を渡る
【画像】(左上)生命の多様性館に展示されているハチクマの剥製 (右上)飛翔するハチクマ (下)上昇気流に乗るハチクマの群れ
(左上)生命の多様性館に展示されているハチクマの剥製 (右上)飛翔するハチクマ (下)上昇気流に乗るハチクマの群れ
 秋になると、様々な渡り鳥たちが南へ向けて移動していきます。中でもダイナミックな渡りを見せてくれるのが猛禽類です。ハチクマはその代表格であり、翼を広げると130cmにもなります。ハチクマは飛ぶときに、日光で地面があたためられて発生する上昇気流(サーマル)や山の斜面で発生する上昇気流(地形性上昇気流)を大きな翼で巧みにとらえ、羽ばたきを最小限にとどめて高度を上げていきます(帆翔)。そして高度が十分に上がると、今度は猛スピードで滑空します。この帆翔と滑空を繰り返しながら、ハチクマは日本列島を南下していきます。
 北九州上空はハチクマの渡り経路となっており、9月中旬になると多数のハチクマを観察することができます。風向きにもよりますが、風師山・足立山・高塔山・皿倉山などでは、関門海峡を越えてきたハチクマを間近で見ることができます。多くのハチクマが気流に乗って螺旋を描きながら上昇していく様子は「タカ柱」と呼ばれ、大規模なものでは数百羽がタカ柱を形成します。その光景は、圧巻の一言に尽きます。運が良ければ、1日に2,000羽を超えるハチクマに出会うことができるかもしれません。
 北九州を通過した後、ハチクマは九州北部を南西へ移動し、五島列島の福江島に達します。その後、中国・上海方面に広がる東シナ海へ向けていっせいに飛び出していきます。大陸までの距離は約650kmで、途中に島はありません。大陸に着くまで、海上をノンストップで飛んでいくのです。平均時速45kmと仮定すると、約14時間半の旅路です。朝8時に出発しても、大陸に到達するのは夜10時半。降りることができないので、途中で辛くなっても、進むか戻るかしか選択肢はありません。ハチクマは、なぜこのような経路をとるのでしょうか。
 最近の研究によると、東シナ海ではちょうど秋の渡りの時期に安定して強い北東風が吹いており、これが追い風となってハチクマの渡りを助けていることが示唆されています。また、この時期には海上でもサーマルが出現し、高度をあげるのに一役買っているとも考えられています。海上の渡りは、風を利用するハチクマにとって決して無謀なものではないのです。しかし2017年、気候変動が続くと、数十年後には渡りに適した風況の海域が消えてしまう可能性があるという研究結果が発表されました。ハチクマにとっては、近い将来、受難の時代が待ち受けているのかもしれません。
 さて、無事に東シナ海を渡りきったハチクマは中国の海沿いを南下し、マレー半島から赤道直下のインドネシアの島々へと島伝いに移動し、秋の渡りを終えます。春が近づいてくると、ハチクマは秋の経路を辿って北上しますが、マレー半島を通過した後は中国内陸へ入り、朝鮮半島を経由して九州へと戻ってきます。秋よりも遠回りですが、春は海上よりも陸地のほうが、渡りに適した風況となっているようです。北九州で再びハチクマを見られるのはゴールデンウィーク前後。見られる渡りは秋よりも小規模ですが、空に目を向ければ、対馬海峡を超えてはるばる日本へと戻ってきたハチクマのタカ柱を目にすることができるかもしれません。今年のゴールデンウィークは外出自粛を余儀なくされましたが、来年は野外で空を見上げて、繁殖地へ向かうハチクマを探してみてはいかがでしょうか?

(自然史課学芸員 中原 亨)


【メル博】購読者プレゼント
博物館から素敵なプレゼント!
【画像】小倉織 布マスク(左上) アクアマリン(右上) カルノタウルス フィギュア(中央左) スピノサウルス キーホルダー(中央右) オリジナルミニタオル(左下) オリジナルクリアファイル(右下)
小倉織 布マスク(左上) アクアマリン(右上) カルノタウルス フィギュア(中央左) スピノサウルス キーホルダー(中央右) オリジナルミニタオル(左下) オリジナルクリアファイル(右下)
・小倉織 布マスク  1名様
縞柄がスタイリッシュな小倉織の布マスク。マスク紐は、ご自分の好きな長さに調節することができます。ユニセックスで、幅広い層の方に似合うデザインです。

・アクアマリン  1名様
透き通った淡い水色が美しいアクアマリン。パキスタン産で、大きさは約1.3cm。プラケース入りで、そのままコレクションできます。

・カルノタウルス フィギュア  1名様
恐竜造形師のもと、しっかりと監修された本格派恐竜フィギュア。全長約20cm。持って遊ぶだけでなく、土台も付いているため、ディスプレイにもオススメです。

・スピノサウルス キーホルダー  1名様
ぷっくりお腹がとってもキュートなキーホルダー。お腹を押すときゅっと鳴ります。手触りもふわふわ。水色カラーでかわいさアップ。バッグにつけるのもおすすめです。

・オリジナルミニタオル  3名様
恐竜やアンモナイトなど、博物館の人気ものがポップなカラーでデザインされています。綿100%、日本製です。手を洗う機会が増えたこの頃、好きなデザインのハンカチで、手洗いを楽しみましょう!

・オリジナルクリアファイル  3名様
いのちのたび博物館の見どころが、両面にぎゅっと詰まった、オリジナルクリアファイル。ファイルを見ていたら、博物館に行きたくなるかも♪


■拡大画像はこちら
http://www.kmnh.jp/pdf/mel200.pdf

※応募期間は、発行日から10日間です。
なお、当選者の発表はプレゼントの発送をもってかえさせていただきます。あらかじめ、ご了承ください。
応募の際は、メッセージも一緒にお送りください。
たくさんのご応募、お待ちしております。

プレゼントのご応募はこちら
編集後記
海鳥プロトプテルム類の新属新種2種の実物化石公開!
【画像】
 今月は、メールマガジン200号を記念して、日頃の感謝を込めてプレゼント数を多くしております。皆様ふるってご応募ください!!

 さて、前回のメールマガジンでお知らせいたしました新種化石「イキムカシケツギョ」に続き、現在、当館では、新属新種として発表された約3000万年前の海鳥プロトプテルム類の2種の実物化石を期間限定で特別展示しています。

 この鳥類化石は北九州市・下関市から見つかり、当館の大橋智之学芸員が中心になって研究した結果、2つの新属新種であることがわかり日本古生物学会が発行する学術誌「Paleontological Research」に論文が掲載されました。

 プロトプテルム科鳥類とは、新生代の始新世中期から中新世中期(約4100万年前~1500万年前)の北太平洋沿岸域の地層から化石が見つかっている絶滅した海鳥です。翼などの骨格の特徴から飛ぶことができず海で泳いで生きていたと考えられています。これまでに11種が報告されており、北アメリカ西岸から8種、日本から3種知られていました。日本の3種は北海道から1種、北九州から2種(コペプテリクス・ヘクセリスとコペプテリクス・タイタン)が報告されています。
 骨格の特徴からウのようなカツオドリ類(ペリカン類)に属するという説がありますが、脳の形態はペンギン類に近いという研究もあります。推定される姿はペンギンに似ているため「ペンギンモドキ」とも呼ばれています。
 日本からは北九州の2種、北海道の1種の他、福島県、岐阜県、山口県、福岡県、佐賀県などから化石が知られており、北九州に分布する芦屋層群からは多数の骨の化石が見つかっています。

 この化石は、12月25日(金)まで展示予定ですので、この機会にぜひご覧ください!!

 皆様のご来館を心よりお待ちいたしております。


【拡大画像はこちら】
http://www.kmnh.jp/pdf/mel3.pdf


いのちのたび博物館ロゴマーク
【発行】北九州市立いのちのたび博物館
  〒805-0071福岡県北九州市八幡東区東田2-4-1
  TEL : (093)681-1011 FAX : (093)661-7503
  URL : http://www.kmnh.jpお問い合わせフォーム
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