無人のスキーリフト「落下」 二本松のスキー場、けが人はなし

 

 6日午前11時40分ごろ、二本松市のあだたら高原スキー場で、2人乗りリフト「バイオレットラインリフト」のスキーヤーが座って移動する搬器1基が落下した。スキー場を運営する富士急安達太良観光(二本松市)が6日、発表した。

 同社によると、落下した搬器に乗っている人はおらず、けが人はいなかった。落下したのは、スキー場中間部で運行する同リフト(延長450メートル)の降り場。

 乗員を降ろした後、風にあおられて折り返し部の鉄製の支柱にぶつかり、さらに揺れが激しくなったことで、ワイヤロープから外れて落下したとみられる。

 直前の風速は秒速10メートル以上。当時、風が強まってリフト停止基準(秒速14メートル以上が5秒間継続)に達する恐れがあり、運行を停止するために乗員を降車させる作業を進めていた。後続の搬器に乗員がいたが、落下の影響はなかった。

 同社は落下後、同リフトの運行を終日停止した。場内のほかのリフト3基は風の状況に注意しながら営業を継続した。落下事故については、国土交通省東北運輸局と二本松署に報告した。