物騒なことを言っていますが、この物語の主人公・前田義明くんです。プリティー・ガンバリヤ・ボーイ。
『アポカリプスの砦』は一言でいうと、ゾンビウィルス・パンデミックものですね! 無実の罪で少年院に収監された主人公・前田義明くんと、同じ部屋の吉岡くん、ノイマン、岩倉くんが友情を育みながら、何とかして生き残るお話です! ザックリ言いすぎかな(汗)。ゾンビものって同じ題材だし、サバイバルものなんかその中でも定番じゃないですか? でもね、定番だけど、とにかくストーリーのテンポが良いし、同じことを何回も繰り返して退屈になるなんてこともないんですよ。マンガとして優秀! 全10巻で読み応え十分なのに映画のようなまとまりがあるんです!
ゾンビが出てきた原因もただウィルスが広まっただけじゃなくてね、あ~言っちゃおうかなぁ、ネタバレなんだけどいいかなぁ……いいや、言っちゃおう。あのですね、実はゾンビっていうのは人間の“進化”した姿であって、前田くんたちはその“進化”に抗ってるんですよ。人類補完計画のような壮大さがあって、それこそなんか哲学のような話です。奥が深~い……。その新人類をボコールっていうんだけど、そのボコールがまた気持ち悪い。ゾンビがぐちゃぐちゃになって巨大な赤ちゃんができたり、まさに元人間(?)の人面犬だったり……『食糧人類』を読んだ人ならわかると思うんですが、このコンビのマンガはエグいしグロい。ゾンビですし、『アポカリプスの砦』も例外なくそんな感じですので、好きな人は好きそう。ちなみに私は大好き。もうグロい系はお腹いっぱいとか言いながらなんでも読んじゃう。ごめんね、ゲームもマンガも好きなんだ……。