カスタマーレビュー

2021年2月7日に日本でレビュー済み
要するにジェンダーフリーを書いた本だろう。少しずれた事を言う様だが、私は女性の社会進出も、ジェンダーフリーも、決して進まないと思う。筆者は「これからの時代は・・・」と言っているが、そのセリフを言う人が、歴史上、自分が初めてだと思っているのか?
女性の社会進出だが、もしそれが容易に達成出来る物なら、30年前のバブルの時代にとっくに達成出来ていたはずだ。あの頃も、「これからは女性が社会で活躍する時代」、などと言っていた。ジェンダーフリーにしても、今から50年以上前の学生運動の時代に、「男女同権」は彼ら彼女らのスローガンの重要な要素だった。こちらも一向に進まない。フェミニズム運動家を始め、全ての理想主義者は、必ず「これからの時代は・・」と言うが、では「これからの時代」と言うのは、一体いつになったら現れるんだ?
いつの時代でも、「女性の地位向上」とかを言う女性はいる。しかし、いつの時代でも、その人達はノイジーマイノリティーなのではないか? もちろん私だって、優秀でモチベーションの高い女性が高い地位に就くことは良い事だと思うが、ただ、この世の全ての女性が優秀なわけでもなく、全ての女性がモチベーションが高いわけでもなく、そして全ての女性が心優しい人でもない。ただ、そういう女性はTVでは決して取り上げられない、と言うだけの事だ。これは女だけではなく男もそうなのでが、下手に高い地位について批判され、責任を負わされるより、服従する立場に甘んじて、努力と責任を放棄できる事を望む人間が、いつの時代でも必ず数多くいるのである。
と、言うわけで、私は女性の社会進出もジェンダーフリーも、決して進まないと思う。もちろんこんな事を言うと、夢破れた無能なオッサンの繰り言だと思う人がいるだろう。でも、そう思うなら、あなたたちはその「これからの時代」とやらを、実現させて見せてくれ。20年後・・・20年後だ。あなた達の言う事が正しければ、20年後にきっとそんな時代が実現出来るだろう。もちろん私はその時はジジイだが、その時を楽しみに待っている。