埼玉の11人が変異ウイルス感染、10歳未満が6人
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厚生労働省は5日、英国に滞在歴がない埼玉県の11人が、英国で広がる変異した新型コロナウイルスに感染したと発表した。このうち10歳未満の6人を含む10人は、同一施設の関係者だった。
10歳未満を含む計10人の男女は1月下旬に発症したり、無症状で陽性が判明したりした。もう1人は30代女性で、1月28日に発症した。今月3日に変異ウイルス感染が報告された人の濃厚接触者だった。
同省は「同一施設内で拡大したと推定される」とし、クラスター(感染者集団)が発生したとみている。既に判明している他の変異ウイルス感染者とのつながりが確認できていないが、県内で市中感染が広く起こっている証拠はないとの見解を示した。
埼玉県によると、10人が軽症で1人は無症状で、10歳未満の子ども2人を含む6人が県内の医療機関に入院中で、ほかの5人は自宅や宿泊施設で療養中。同一施設の関係者10人には濃厚接触者が計61人いるという。共通する関係先は10歳未満の子どもが通う施設と説明したが、詳しい種別は明かさなかった。
〔共同〕