札幌市は2月3日、新たに新型コロナウイルスの感染者が52人確認されたと発表しました。

 札幌市で死者発表が無いのは2日連続です。

 感染者は非公表含む10代から70代までの52人。19日連続で100人を下回りました。

 新たなクラスターが確認されました。

【札幌市161例目のクラスター】

●有料老人ホーム:5人

 従業員の感染が1月29日に確認され、濃厚接触者の検査を進めたところ、5人(従業員3人、入居者2人)の感染が判明しました。

 40代から80代で、いずれも軽症または無症状です。

 札幌市は感染拡大の恐れのある期間の濃厚接触した29人(従業員18人、入居者11人)を特定できているとして、施設名は非公表としています。

 これまでのクラスターが拡大しています。

●157例目 札幌丘珠高校

 新たに生徒の感染が確認され、この関連の感染者は計42人となりました。

●160例目 コールセンター

 新たに従業員の感染が確認され、この関連の感染者は計12人となりました。

 ススキノの接待を伴う飲食店、いわゆる"夜の街"関連は2人増え、194店舗、686人となりました。

 52人中、16人の感染経路が不明で、重症者は前日と変わらず5人です。

 学校での感染も確認されています。

●札幌市立西宮の沢小学校

 児童の感染が確認され、当該児童が在籍するクラスを2月12日まで学級閉鎖とします。

 政府は栃木県を除く東京と近隣の10都府県(東京・神奈川・千葉・埼玉・大阪・京都・福岡・兵庫・愛知・岐阜・福岡)で緊急事態宣言を3月7日まで延長することを決めました。

 北海道は2月15日までの「集中対策期間」で、ススキノ地区のすべての飲食店に午後10時までの時間短縮営業の要請をするなど対策を強化しています。

 北海道は緊急事態宣言を要請する基準として、新規感染者が直近1週間に人口10万人あたり25人を超えた場合を新たに決めていて、1週間平均では1327人。

 北海道は2月2日までの1週間では「計764人」。「10万人あたり14.4人」、札幌市は「18.7人」と基準内に入っていますが、小樽市は「96.9人」と大幅に超えていて、北海道は小樽市にも「外出・他の市との往来自粛」要請をしています。

【1月15日以降の北海道の新規感染者数(札幌市分)】

1月15日: 202(107)

1月16日: 191(85)

1月17日: 124(50)

1月18日: 125(70)

1月19日: 92(47)

1月20日: 163(98)

1月21日: 129(73)

1月22日: 111(50)

1月23日: 137(60)

1月24日: 94(35)

1月25日: 86(33)

1月26日: 106(43)

1月27日: 147(50)

1月28日: 115(37)

1月29日: 111(60)

1月30日: 106(55)

1月31日: 104(58)

2月 1日: 76(40)

2月 2日: 105(65)

 北海道が独自に定める警戒ステージは現在3(札幌市は「4」相当)ですが、北海道全体としてもステージ4の基準に達しているものが7項目中2項目出ています。

【ステージ4への移行基準と直近1週間の状況】(1月27日~2月2日)

・新規感染者数 796人 → 764人

・陽性率    10%  → 3.8%

・新規報告数  増加  → 減少

・入院患者数  350人 → 641人(2日現在)

・療養者数   796人 → 1330人(2日現在)

・重症者数   35人  → 12人(2日現在)

・経路不明割合 50%  → 24.5%