【有本香の以読制毒】池上彰さん、もっと勉強してください 「トランプ氏は人権問題に関心がなかった」発言…虚偽の疑い濃厚、放送法違反か
夕刊フジ / 2021年2月6日 17時21分
一方、約20年、ウイグル問題やチベット問題を取材してきた筆者は、オバマ政権で副大統領まで務めたバイデン氏の、中国の人権問題に関する「実績」を寡聞にして知らない。池上氏や氏の番組スタッフの方々がご存じなら、ぜひともご教示いただきたいところだ。
怒るだけではらちが明かないので、本件について、夕刊フジ編集局を通じて、テレビ朝日に問い合わせた。質問のポイントは次の3点だ。
池上氏の「ニュースそうだったのか!!」での「ウイグル」に関する発言について、(1)御社は「事実」と考えているのか(2)「抗議」の声は寄せられているか(3)次回番組などで訂正されるか-。
これらに対し、テレビ朝日広報部からの回答は次の通り。
「今回の放送は、トランプ前大統領の4年間をみると、人権問題に深くコミットしてこなかったのではないか、という趣旨を述べたものです。視聴者の方々からは、日常的に様々なご意見をいただいておりますが、詳細につきましてはお答えは控えさせていただきます」
まったく答えになっていない。「池上発言」は、虚偽の疑いが濃厚であり、同時に、虚偽報道を禁じる「放送法第4条」に違反している可能性もある。引き続き、池上氏とテレビ朝日の責任を追及して参りたく思っている。
■有本香(ありもと・かおり) ジャーナリスト。1962年、奈良市生まれ。東京外国語大学卒業。旅行雑誌の編集長や企業広報を経て独立。国際関係や、日本の政治をテーマに取材・執筆活動を行う。著書・共著に『中国の「日本買収」計画』(ワック)、『「小池劇場」の真実』(幻冬舎文庫)、『「日本国紀」の副読本 学校が教えない日本史』『「日本国紀」の天皇論』(ともに産経新聞出版)など多数。
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