最近街で、マスクの上から、さらにマスクを着ける、いわゆる「二重マスク」を見かけませんか?

こうした二重マスク、日本だけではなくアメリカでも増えていて、バイデン大統領もその1人。

はたして効果はあるのか。
これについて、ある見解が示された。

岡山では、マスクをあごに着けた男が、注意してきた医師の胸ぐらをつかみ、けがをさせた疑いで逮捕。

依然として続く、マスクトラブル。

2日、鼻が出ていた麻生大臣も、マスクについて指摘を受けた。

今、このマスクのある“着け方”が注目されている。

マスクを2枚重ねで着ける、「二重マスク」。

40代(不織布 + ウレタン)「下が不織布で、上がウレタン。(なぜ2枚重ね?)前に友達が、電車の中でウレタンマスクだけ着けてたら怒られたって。二重にしてた方がいいかなって話になって、二重に着けてます」

こちらの女性は、ウレタンの上から不織布マスクを着けている。

30代(ウレタン + 不織布)「自分自身の予防と、相手に飛沫(ひまつ)を飛ばさない。不織布は鼻に直接だとかゆいので、不織布を上にしてウレタンを下にしてます。(苦しいと感じることは?)全然ないです」

どれぐらいの人が二重マスクだったのか調査してみると、東京・新宿駅前では、3時間の取材で、マスクを二重にしている人が26人いた。

年配の人が多く歩いていた東京・赤羽の商店街でも調べてみたところ、1時間で7人見つけることができた。

二重マスクの人たちが期待しているのが、感染予防効果のアップ。

70代(不織布 + 不織布)「自分で考えて、1枚で効くなら、2枚の方がもっと効くだろうと」

発熱外来のある病院の院長も、N95マスクと不織布マスクを重ねていた。

50代(N95 + 不織布)「2枚重ねは、やっぱりウイルスとか細菌の飛沫(ひまつ)感染を起こさないように。呼吸器の中に(ウイルスが)入るのを、より防ぐということで」

この二重マスク、橋本聖子五輪相や上川法相も、首相官邸に入る際に行っていた。

さらに、もともとは布マスク1枚だった河野規制改革相も、1月25日から、不織布マスクの上に布マスクを重ねている。

周囲から、「布マスクだけでは飛散防止にならない」と勧められたからだという。

この二重マスクの効果について、アメリカで注目の発言があった。

新型コロナ対策の専門家のトップが、2枚重ねはフィルター機能と密着性が高まり、より効果があるとの見解を示した。

では、できるだけ二重マスクをした方がいいのだろうか。

昭和大学・二木芳人客員教授「普通の不織布のマスク1枚で、十分わたしたちが必要とする機能はあると思います。(二重マスクは)受験生とか、病気を持っておられる方で、どうしても外に出なくてはいけないと、そういう方々が、念のためっていうのはわかりますね」

二重マスクの人からは、こんな意外な理由も聞こえてきた。

40代(不織布 + ウレタン)「不織布だけだと白だけなんで、おしゃれしたいじゃないですか。なので、洋服に合わせて不織布プラス、マスクの色変えたり」

20代(不織布 + ウレタン)「黒いマスクをつけたいなと。2枚にすると、選択の幅が広がる」