【ほうれん草の冷凍保存】1ヵ月もつ!鮮度・風味を保つテクニック

2020.1.7
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ほうれん草と冷凍ほうれん草の写真

ほうれん草を美味しく保存するなら冷凍が便利です。手間がかからず、風味が落ちない「生のまま冷凍」、甘みが出てやわらかな食感を楽しめる「ゆでてから冷凍」の2つの方法を野菜ソムリエプロの根本早苗先生に教えてもらいました。

【生のまま冷凍】下処理なし! カットして冷凍するだけ

生のほうれん草を食べやすくカットして冷凍用保存袋に入れるだけでOK。サラダから煮もの、炒めものまで生のほうれん草とほぼ同じように使えます。

1 流水に当てながら根元の土を落とし、全体を洗う

ほうれん草の根元を洗っている写真/ほうれん草の全体を洗っている写真

流水を当てながら根元を広げるようにして指で土を落とす。さらにほうれん草を逆さに持ち、根元から流水に当てて全体を洗う。

POINT

洗う前に根元を3分ほど水につけておくと土に水が馴染んで落ちやすくなる。

2 水気を拭き取り、3~4cmの長さに切る

ほうれん草の水気を拭き取っている写真/ほうれん草を切っている写真

ペーパータオルでしっかりと水気を拭き取り、食べやすい大きさ(3~4cm程度)に切る。根元は特に栄養価が高くほうれん草の風味も濃いので、捨てずに分けて保存して味噌汁などに使うのがおすすめ。

3 小分けにして冷凍用保存袋に入れ冷凍庫へ

ほうれん草を冷凍用保存袋に入れた写真

葉は1食分(2茎分ほど)ごとに冷凍用保存袋に入れ、空気を抜くように袋の口を閉じて金属製のバットにのせて急速冷凍する。茎や根元はラップに包んで分けて冷凍する。約1ヵ月保存可能。

POINT

ほうれん草の葉は凍るとボロボロと砕けやすくなるので、1袋には一度に使う分だけ入れるとよい。

【解凍方法・使い方】

炒めものやスープなら凍ったまま加熱調理、サラダやおひたしなら冷蔵庫で約1時間解凍してそのまま使う。急ぎ解凍したいときは凍ったまま熱湯を直接かけると時短に。えぐみが気になる場合は、凍ったまま熱湯で1分程度ゆでてから使用する。

また、凍っている状態にめんつゆを少量かければ、約15分で美味しいおひたしに! 解凍されながらめんつゆが染み込みます。

凍ったほうれん草にめんつゆをかけている写真/冷凍ほうれん草のおひたしの写真

【ゆでてから冷凍】下ゆでのひと手間で解凍後も甘みたっぷり

やわらかく甘いほうれん草がお好みなら、一度下ゆでしてから冷凍するのがおすすめです。緑色が鮮やかに残るので和え物やスープなどに向いています。

1 流水に当てながら、根元の土を落とし全体を洗う

ほうれん草の洗い方の詳しい手順はコチラ

2 かために下ゆでして、氷水にとって色止めする

ほうれん草をゆでている写真/氷水に入れている写真

約1Lの熱湯に塩小さじ1を溶かす。ほうれん草を根元から入れて茎だけを30秒ゆでたあと、全体を沈めてさらに20秒ゆでる。ゆであがったら氷水にとって色止めする。
下ゆでの詳しいやり方はこちら

3 水気を絞り、3~4cmの長さに切る

ほうれん草の水気を絞っている写真/ほうれん草を切っている写真

根元を揃えてしっかりと水気を絞り、食べやすい大きさ(3~4cm程度)に切る。

4 小分けにラップで包み、冷凍用保存袋に入れ冷凍庫へ

ほうれん草を冷凍用保存袋に入れた写真/金属製のバットにのせた写真

1食分ずつラップに包んで冷凍用保存袋に入れ、できるだけ空気を抜きながら袋の口を閉じる。金属製のバットにのせて急速冷凍する。冷凍庫で約1ヵ月保存可能。

【解凍方法・使い方】

炒めものやスープなどは凍ったまま加熱調理、おひたしや和え物などは冷蔵庫で3時間〜半日ほど解凍して味付けする。下ゆでした冷凍ほうれん草はえぐみがほとんどなく、甘みが引き立つ。

凍ったままスープに投入している写真

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