第11管区海上保安本部(那覇市)によると、6日午前4時45~52分頃、沖縄県石垣市の尖閣諸島・南小島沖の領海に中国海警局所属の公船2隻が相次いで侵入した。

 中国が公船に武器使用を認める「海警法」を1日に施行してから、領海侵入は初めて。

 公船2隻は、付近を航行する日本漁船2隻に接近する動きを見せたため、海保の巡視船が間に入って安全を確保し、退去などを呼びかけた。

 海警法は、主権が侵害されたとみなせば、海警局所属の公船に武器の使用を認めている。尖閣諸島を警備する海上保安庁の巡視船や、操業中の日本漁船が対象となる可能性があり、現場では緊張が高まっている。