この記事ではエントリーモデル機種帯で、Xiaomiから発売されたRedMi 9TとRedmi Note 9Sについて、どちらがコスパ観点で総合的に優れているか徹底比較していきます。
Redmi 9Tは、日本では2021/2にSIMフリー版として発売された機種で、発売時点で1万円台の高コスパスマホとして注目を集めているスマホです。
一方のRedmi Note 9Sも、カメラ性能を始めとしたコスパの高さが人気で、発売以降から上位ランキング入りを続けている人気機種となっています。
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Redmi 9TとRedmi Note 9Sのパフォーマンス比較
早速、両者のパフォーマンス比較を始めます。価格はRedmi 9Tが1万円台、Redmi Note 9Sが2万円台と同じエントリーモデルでありつつ、若干の価格差がある比較になります。項目 Redmi 9T Redmi Note 9S OS Android10 Android 10 カラー オーシャングリーン
カーボングレーインターステラーグレー
オーロラブルー
グレイシャーホワイト価格 約17000円 約24000円 ディスプレイ 6.53インチ フルHD+
(2340x1080ピクセル)6.67インチ フルHD+
(2400x1080ピクセル)リフレッシュレート 60Hz 60Hz プロセッサー Qualcomm® Snapdragon 662
(オクタコア)Qualcomm® Snapdragon 720G
(オクタコア)RAM 4GB 4GB アウトカメラ メイン:4800万画素
超広角:800万画素
マクロ:200万画素
深度:200万画素メイン:4800万画素
超広角:800万画素
マクロ:500万画素
深度:200万画素インカメラ 800万画素 1600万画素 ストレージ 64GB 64GB サウンド ハイレゾ対応
※ハイレゾ対応の出力が必要通常 SIMカードスロット nanoSIM nanoSIM デュアルSIM あり(DSDV) あり(DSDV) SDカードスロット microSDスロット(最大512GB) microSDスロット(最大512GB) 認証 指紋認証・顔認証 指紋認証・顔認証 バッテリー 6000mAh 5020mAh コネクター USB-C™ USB USB-C™ USB 重さ 198g 209g 幅 高さ 厚み 77.3mm 162.3mm 9.6mm 76.68mm 165.75mm 8.8mm ヘッドホンジャック あり あり 通信機能 Wi-Fi 802.11a/b/g/n/ac Wi-Fi 802.11a/b/g/n/ac Bluetooth Bluetooth 5.0 Bluetooth 5.0 ネットワーク 4G 4G 防水 非対応 P2i 防塵 非対応 非対応 おサイフケータイ 非対応 非対応 FeliCa⁷ 非対応 非対応 NFC 非対応 非対応 ワイヤレス充電 非対応 非対応 急速充電 対応 対応
Redmi 9TとRedmi Note 9Sのスペックの違い
OS ともにAndroid10搭載

Redmi 9T | Redmi Note 9S |
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Android10 | Android10 |
Redmi 9T、Redmi Note 9Sともに発売当時で最新のOSとなるAndroid10が搭載されています。
どちらの機種も発売時期を考慮するとAndroid11対応はいずれ実施されると考えて良さそうですが、具体的な公式発表はありません。
Redmi Note 9SはグローバルでMi 10などでは既に配信がスタートしており(MIUI12)早いタイミングで他のXiaomi端末もAndroid11への対応は実施されると考えられます。
新OSのほうが動作性能や機能アップデートが行われるものの、既に主要機能は搭載されており使い勝手が大きく向上するものではありません。強いこだわりがない方以外は他の性能で見ることをお勧めします。
ディスプレイ性能

Redmi 9T | Redmi Note 9S |
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6.53インチ フルHD+ (2340x1080ピクセル) | 6.67インチ フルHD+ (2400x1080ピクセル) |
リフレッシュレート:60Hz | リフレッシュレート:60Hz |
ディスプレイサイズはRedmi 9Tは6.53インチ、Redmi Note 9Sは6.67インチといずれも大型のディスプレイサイズです。
液晶部分に関しては同じフルHD+対応で、インチ数の違いはあるものの、性能面では同一です。
ただスマホの大きさと比較したディスプレイの画面占有率もRedmi 9Tは約83%、Redmi Note 9Sは約84%と、ほぼ同じ仕様です。
プロセッサー、RAM(性能)

Redmi 9T | Redmi Note 9S |
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Qualcomm® Snapdragon 662(オクタコア) | Qualcomm® Snapdragon 720G(オクタコア) |
4GB | 4GB |
プロセッサー性能はRedmi 9Tは約10万後半のAntutuスコア、Redmi Note 9Sは20万台後半のスコアであり、Redmi Note 9Sのほうが性能面では優れています。
※Antutuスコア=性能を数値化したベンチマークスコア
Redmi 9Tは通常のブラウザによるWeb閲覧、動画閲覧などでは全く問題ありませんが、ゲーム利用する方には若干物足りないスペックです。
Redmi Note 9SのSnapdragonにGがついているプロセッサはsnapdragon elite gamingというGPUパフォーマンスや読み込み速度の向上、CPU性能向上などゲームやエンタテインメント体験を向上させる仕様に準拠しています。
通常のブラウザによるWeb閲覧、動画閲覧には全く問題なく、ゲームをストレスなく楽しみたい方にも充分な性能です。
Redmi Note 9Sは価格帯から見て、非常にコスパの高いスマホ性能となっています。
カメラ性能 ともにクアッドカメラ搭載

Redmi 9T | Redmi Note 9S |
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メイン:4800万画素 超広角:800万画素 マクロ:200万画素 深度:200万画素 | メイン:4800万画素 超広角:800万画素 マクロ:500万画素 深度:200万画素 |
インカメラ:800万画素 | インカメラ:1600万画素 |
Redmi 9T、Redmi Note 9Sともにメインカメラ4800画素を含めたクアッドカメラが搭載されています。
アウトカメラに大きな性能の違いはないものの、インカメラは800万画素と1600万画素で違いがあり、総合的なカメラ性能はRedmi Note 9Sのほうが優れています。
Xiaomi製はAIソフトウェアも含めたカメラ性能の高さは評判が高く、今回紹介する2機種に関しても、カメラ性能視点でおすすめできる性能となっています。
デュアルSIM仕様
Redmi 9T | Redmi Note 9S |
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DSDV対応 | DSDV対応 |
Redmi 9T、Redmi Note 9SともにDSDV形式に対応しているため、4G回線にてSIMカードの2枚利用が可能になっています。詳しく知りたい方は以下記事を参考にしてみてください。
内部ストレージ・SDカードスロット対応

Redmi 9T | Redmi Note 9S |
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64GB内部ストレージ | 64GB内部ストレージ |
microSDスロット(最大512GB) | microSDスロット(最大512GB) |
内部ストレージはRedmi 9T、Redmi Note 9Sともに64GBと違いはなく、外部ストレージの対応容量も同じ512GB対応で、ともに大容量の外部ストレージに対応しています。
今回の2機種はカメラ性能が高いこともあり、内部ストレージを使い切ってしまうことも考えられるため、大容量の外部ストレージ対応できているのは嬉しいポイントの一つです。
認証方式

Redmi 9T | Redmi Note 9S |
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指紋認証、顔認証 | 指紋認証、顔認証 |
Redmi 9T、Redmi Note 9Sともに指紋認証+顔認証に対応しています。
昨今の顔認証技術の進歩は早く、誤検知無し・一瞬でロック解除できるレベルなので、顔認証だけでも何不自由ないですが、暗闇だったりサングラスや眼鏡有無などで効きづらい場面もあるため指紋認証もあるのは嬉しいポイントです。
各アプリ内の認証は指紋認証のみ対応しているケースも多いため、利用シーンによっては指紋認証機能があることは大きなメリットとなります。
指紋認証はRedmi 9T、Redmi Note 9Sともに側面に電源ボタンと一体化する形で設置されています。
バッテリー性能

Redmi 9T | Redmi Note 9S |
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6000mAh | 5020mAh |
Redmi 9Tのバッテリー容量は6000mAhが搭載されており、他のAndroidスマホと比較しても大容量のバッテリーが搭載されています。
もう一方のRedmi Note 9Sも5020mAhと大容量であり、一般的なAndroidスマホが3000~4000mAhあたりの容量であることと比較すると、バッテリー性能面では優秀です。
ともにフル充電すると、頻度高く利用しない限りは一日以上持つため、バッテリー容量に関して困るケースは少ないでしょう。
重さ、幅、高さ、厚み

Redmi 9T | Redmi Note 9S |
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重さ:198g | 重さ:209g |
幅・高さ・厚み 77.3mm 162.3mm 9.6mm | 幅・高さ・厚み 76.68mm 165.75mm 8.8mm |
ディスプレイサイズに多少の違いはありますが、重さを始めとして幅・高さ・厚みいずれも大きく変わらない結果となっています。
多少総合するとRedmi Note 9Sのほうが持ちやすさは上ですが、他のAndroidスマホと比べても特に重量面では重い仕様です。
ただ両スマホともにバッテリー性能を重視したスマホで重くなっている部分もあるため、ディスプレイサイズとバッテリー容量、サイズ感のバランスで選択することをおススメします。
防水・防塵機能

Redmi 9T | Redmi Note 9S |
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防水:非対応 防塵:非対応 | 防水:P2i 防塵:非対応 |
Redmi Note 9SはP2iと呼ばれる防水に対応しています。 IP規格は取得していないものの、日常生活には支障ないレベルの防水性能を誇っています。
この価格帯で防水機能を搭載しているスマホは少ないため、防水面でもおすすめできるAndroidスマホです。Redmi 9Tは、いずれも非対応です。
おサイフケータイ、Felica、NFC対応

Redmi 9T | Redmi Note 9S |
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非対応 | 非対応 |
Redmi 9T、Redmi Note 9Sはいずれも非対応です。
価格帯で考えると、おサイフケータイ対応できている機種は少ないですが、必要な場合は同価格帯でおサイフケータイ対応されているAQUOS系や、OPPOの他端末など検討してみてください。
急速充電・ワイヤレス充電対応

Redmi 9T | Redmi Note 9S |
---|---|
急速充電:対応 ワイヤレス充電:非対応 | 急速充電:対応 ワイヤレス充電:非対応 |
Redmi 9T、Redmi Note 9Sともにワイヤレス充電に未対応、急速充電に対応しています。
どちらもバッテリー容量は大きく、急速充電に対応できているため、非常にバッテリー観点においても使いやすいスマホになっています。
対応バンド/band(4G)
対応バンド/band | |
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Redmi 9T | B1/2/3/4/5/7/8/18/19/20/26/28/38/40/41 |
Redmi Note 9S | B1/2/3/4/5/7/8/18/19/20/26/28/38/40/41 |
キャリア | Redmi 9T | Redmi Note 9S |
---|---|---|
ドコモ(1,3,19) | 〇 | 〇 |
au / | 〇 | 〇 |
ソフトバンク / | 〇 | 〇 |
Rakuten Mobile(3,18 or 26) | 〇 | 〇 |
※カッコ書きは重要な対応band数字
Redmi 9T、Redmi Note 9SともにSIMフリー版での記載となります。
どちらの機種も4社の重要なband対応が出来ており、国内利用に関しては全く問題ありません。
5G対応

Redmi 9T | Redmi Note 9S |
---|---|
非対応 | 非対応 |
Redmi 9T、Redmi Note 9Sともに5Gネットワーク非対応です。
発売時点では5Gネットワークに対応している範囲が非常に狭いため、国内利用における大きなデメリットはありませんが、詳しく知りたい方は以下記事も参考にしてみてください。
5Gスマホの選び方や買い時、各キャリアの5G状況も合わせて紹介しています。
合わせて読みたい
上記記事にも記載していますが、5Gネットワークを利用するには5G対応のスマートフォンとキャリアでの5G加入の両方が必須となっています。
Redmi 9TとRedmi Note 9Sのコスパ比較まとめ
Xiaomiから発売されているエントリーモデルのスマホとなるRedmi 9T、Redmi Note 9Sの比較を行いました。以下に内容をまとめます。
- ディスプレイ性能はサイズ、性能ともに大きな違いはなし
- スマホの動作性能はRedmi Note 9S。Redmi 9Tは若干物足りない性能
- カメラ性能はともにクアッドカメラ搭載。Redmi Note 9Sのほうがインカメラ性能は高い
- Redmi 9T、Redmi Note 9Sともに大容量のバッテリーを搭載
- Redmi Note 9SはP2i防水機能が搭載
同じエントリーモデルとしてXiaomiから発売されているため、強みとなる部分も近い2機種の比較でした。
価格面ではRedmi Note 9Sのほうが高い価格設定ではあるものの、性能面の違いが価格に表れているため、頻繁なゲーム利用など性能面を重視するかどうか、予算との兼ね合いで決めるのがよいでしょう。
ともに1万円~2万円台のAndroidスマホの中ではトップクラスのコスパ性能となっているため、どちらを選んでも外れはありません。
迷ったらRedmi Note 9Sを選んでおけば、性能面で困る場面も少なく長く使えるAndroidスマホになってくれます。