消え行く歴史~なくなる地酒『吟雪』~(3)
築100年の建物を見る → 「消え行く歴史~なくなる地酒『吟雪』~(1)」 その中を見る → 「消え行く歴史~なくなる地酒『吟雪』~(2)」
■ 実際に飲んでみる
買ってきたお酒を並べてみたら、ちょっとリッチな気分になった。こいつらがもうなくなってしまうだなんて、未だに信じられない。普通に酒屋に行けば売ってそうだ。
こんなにお酒を買ったのははじめてだ。
6本買って、1350円だ。やっぱり安い。閉店セールだからか、お猪口を2つとタオルまでつけてもらった。
普段お酒を飲まないだけではなく、もともとすごく弱いたちなので、これだけ飲むのには相当な時間がかかりそうだ。少し味見をして、あとは父に協力してもらおうと思う。
飲みやすさ ★★★★★
「不思議なお酒」の名前の通り、日本酒らしからぬ味がした。これなら私でも飲めそうだ。お米のワインという感じ。うまい。
飲みやすさ ★★☆☆☆
ああこれだ、水と間違えてお父さんのお酒を飲んだ時の味。私にはまだちょっと早いみたい。くわーーっ。
飲みやすさ ★★☆☆☆
最初は何てことなかったのに、後から胃が燃えた。寒い国でウイスキーをぐいっと飲む感覚はこれか。
飲みやすさ ★★★★☆
「あ、不思議なお酒」だと思った。キャンディーの割には甘さ控えめな気がするけど、それは私が甘党だからかもしれない。
飲みやすさ ★★★☆☆
あ、苦くない。この味、初詣で行く地元神社のお神酒の味と同じ気がする。あ、おみくじ引いたら末吉で微妙だ、みたいな。
飲みやすさ ★★★☆☆
あれ、初詣の味はやっぱりこっちだったかもしれない。なんだこのあいまいな幼少期の記憶は。
言うまでもないがこの飲みやすさレベルは、日本酒をちゃんと飲んだことがない、甘党の、お酒がめっぽう弱い私の好みのレベルだ。父が飲めばまた結果は変わってくるだろう。多分、全て5つ★がつく気がする。
■ 止まる歴史、進む発展
店員さんが勧めてくれた青い瓶のお酒を飲むのは、私にはまだ早いようだった。店の一番人気を聞いた私も私だったが、もう少し大人になるまで吟雪が残っていたらよかったのに、と残念だった。
最近できた巨大ショッピングモールに押され、商店街は廃れ気味、地元のシンボルである三本榎が切られて道路になるかもしれないといった噂すら聞く。確かに地元が発展し、賑わうのは嬉しいし誇らしいことでもある。しかし、発展よりも大切な、守るべきものの存在を忘れてはならない。地方自治体には今後、そうした「守るべきもの」を見出し保護する目を養うことに期待したい。
酒蔵のシンボルともいえる酒林。
渡辺酒造合名会社 東京都武蔵村山市中藤1-15-1
http://www.ginsetsu.co.jp/
TEL 042-562-3131 FAX 042-562-5123
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コメント
乙幡酒店w
私も子供の時からせむし男を見てました。
なくなるのは残念です。
色々なブログでも取り上げられてますが、酒樽まで撮影されてるのは貴重ですね。
投稿: まめ | 2007年9月14日 (金) 22時56分
え?え??
まめさん地元の人?
知り合いかなぁ・・・?
投稿: コドモ侍 | 2007年9月15日 (土) 01時20分
私は多摩の人でありんす。
なので、風景写真等には反応してしまいます。
どこかですれ違ってるかもしれませんが、記憶にはないんですよねぇw
投稿: まめ | 2007年9月19日 (水) 00時36分
へぇ!そうでしたか!
大学も多摩のほうなので、絶対すれ違ってますね(笑)
投稿: コドモ侍 | 2007年9月20日 (木) 00時01分
吟雪が無くなって、何年・・・吟雪で購入した、酒布の名刺入れが破損し、使わなくなって何年・・・この頁を見つけて、目頭が熱くなりました。
吟雪の「超」大好きでした。
よく「超」をお使いものにしました。
吟雪がなくなり、とても残念でした、中の写真、羨ましいです。
今となっては、酒ケースの1つでも、いただきたかった・・・・
武蔵村山在住、41歳。
投稿: MARU | 2013年2月14日 (木) 15時38分