あの逆ギレ会見がなぜ許されるのか。「いや、私は許していない」という人も多いだろうが、そのような世論が高まったところで結局は何が変わるでもない様をこれまで見てきた。

　問題発言をした張本人は、怒りの声を上げる側が疲れ果てるのを待てば良いだけ。「女性はいくらでも嘘」発言も「セクハラ罪はない」発言もそうだった。

（中略）

筆者がつくづく羨ましいと感じるのは、森さんがこのような逆ギレ会見をぶち上げたところで、「男は感情的」とは言われないことだ。

「男の話は要領を得ない」とも「男はすぐ逆ギレする」とも「男はまともに質問に答えられない」とも「男は都合の悪いことを聞かれると逃げる」とも「男は記者を威嚇する」とも「男は反省しない」とも「男は偉そうだ」とも言われない。

　もしこれが女の政治家や経営者なら「これだから女はダメだ」と言う人が必ず現れる。そのようにして、女が居づらい場所が無数につくられてきた。政治の場だけではなく、いくつもの組織の中で。

「女は感情的」「女の話は論理的ではない」「女の話は長い」といった、根拠の無い偏見は世の中にあふれている。そもそもが根拠の無い偏見なのに、反論する側にのみ客観的証明が求められる。どうしたって「男性側」の声のほうが大きい。こうした状況で萎縮しない女性の方が稀だろう。

彼を守る「男性側」の壁が強固だから、日本で彼は首相経験者になれる。



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この記事への反応

　　　
・あんな会見しても「男は感情的」とは言われないこと…
あぁ、確かに！女性なら絶対に言われるパターンだ

・森喜朗がどんなにやらかしても、「あいつはダメだ」で済み、
「男はダメだ」にならないこと。
男性が男性であるから選ばれたことに思い至らず、
のうのうと「女性の数だけを増やすのは考えもの」と言い放てること。

・思い起こせばアベも感情だけの論理のない発言が多かったし、
スガも感情的にシャットダウンしてるだけだしな。

・ “守っているのは誰なのか。
女性が組織の中で能力を発揮しづらい環境要因を
自分たちでつくっておきながら、
女性の社会進出が進まないのは女性の責任だと思っている人は、
森さんだけではないはずだ。 ”

・痛烈。でもほんとそれな！

・「男の話は要領を得ない」「男はすぐ逆ギレする」
「男はまともに質問に答えられない」
「男は都合の悪いことを聞かれると逃げる」
「男は記者を威嚇する」「男は反省しない」
「男は偉そうだ」 って書いてあるところ、
これ全部本当のことなんじゃないのと思う。

・森発言が許されているのは
ある意味「男性側」みんな共犯者だから。
記者達も笑って見てただけなのも問題だと
海外ではしっかり批判されていたのに、
日本のマスコミは未だ他人事ヅラで眺めているだけだ。

・許していないのは欧米のジャーナリズムと
国内の女性陣とリベラルだけで、
ぶっちゃけそれ以外は大体許してるよね。
蔑視の対象が女性に限られると必ず
「悪い事かも知れないけど、叩く方も叩く方だ」と
逆張りする男に寛容なおじさん達が現れて援護してくれる。
非論理的な男同士のかばい合い。

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