「神は細部に宿る」といいますが、三重県議会における近藤聡の参考人招致について精査しているうち、あることに気が付きました。

彼は、次のように語っています。
2019年のネットニュースでは、既にアメリカでLGBTの余りに強烈な要求や過激な他者への攻撃が理由で、LGBTに対する社会の許容度の低下を指摘していますが、日本でも先鋭化したLGBT運動により、静かに暮らしている我々が世間からの反発の矢面に立たされるのではないかと危惧いたします。

近藤が発表の際に使用したスライドは、三重県議会中継のサイトに掲載されています。
 

PDFの19ページ一番下の行に、近藤が出典として引用したサイトが記載されています。
そのサイトがこちら。
 

これを見れば分かるように、元々はGLAADの調査であり、上記サイトはこれを引用して適当なコメントしているに過ぎないのです。
 

そして、ここで最も重要なのは、GLAAD調査が「アメリカでLGBTの余りに強烈な要求や過激な他者への攻撃が理由で、LGBTに対する社会の許容度の低下を指摘」していないことです。
「the post millenial」サイトの著者が、この調査を元に、好き勝手なことを主張しているに過ぎません。

なお、「the post millenial」で該当の記事を書いたBlaire Whiteは、ドナルド・トランプを支持するアメリカのYouTuberで、トランスヘイトを煽り、デマを拡散している人物です。
 

つまり、近藤はデマを拡散したり、トランス差別を煽動するような人物の書いたネット記事を元に、三重県議会で語ったということです。

「the post millenial」の記事にはGLAADによる調査のリンクが貼られており、これを近藤が読んでいないはずがありません。

いわば、LGBT団体の調査に全ホ連がクソリプしていることを元に、「過激なLGBT運動が、当事者に害を与えている!!」と主張するようなものです。

三重県議会における近藤参考人発言の問題点は多々ありますが、全く信用ならないソースを元に、事実でないことを語ったことは重大な問題であると考えます。