個人が新型コロナウイルスのワクチン接種を受けた記録を証明するクーポン券のイメージでは、1回目の接種が終わると1の欄にシールが貼られ、2回目の接種が終わると、2の欄にシールが貼られることになっている。

しかし、このような紙のクーポンには、紛失などのトラブルのおそれが指摘されている。

こうした中、このような個人の接種記録の確認について、マイナンバーカードを使う案が浮上している。

希望した人がもらえる「マイナンバーカード」は、搭載された「ICチップ」で利用者本人だということを証明できる機能が盛り込まれ、3月からは、健康保険証として医療機関の窓口で資格確認などができるようになる。

関係者によると、こうした仕組みを利用し、カードの「ICチップ」を読み取ることで、ワクチンの接種記録を確認できるようにする案が出ていて、イベントへの入場などの場面での活用が想定されているという。

また、利用者本人もオンラインで自分の記録を閲覧できるようにすることが検討されているという。

システムを構築する場合、5月以降とされる高齢者以外の一般向け接種の開始時期には間に合わない見込みだが、できるだけ早期に立ち上げられないかを含め、調整が行われる見通し。