<アナウンサー>

なるほど不用意な面が見られるということですね。

小野寺さん、いかがですか

<小野寺>

ま、実際にこのツイートなんですけれども

私がまず最初に感じたのは

実際にこういうまあ騒動というのは、まああったというのは

いろいろな新聞等々でも報道されています。

いい、悪いは抜きにして、史実としてあったんだということは

事実として認めなければならないと

ただ、まあ先程もいろいろなお話が出ていたように

日本人のですね知識だとかがあまり成熟していない中で、

こういうものを急に出したときのですね、いろいろなハレーションというものもNHKというのはしっかり考えなければならなかった

とそれをしないでいきなりこういうツイートをしてしまったという

のは私はちょっと問題だと思っています。

後ですね、

この発言の中で

例えば戦勝国という発言がありますが

戦勝国ではなくて当時は、まあその、半島の方たちは日本国民だっ

た訳ですので私としては戦勝国というのは当たらない、

これはまあいろいろな考えがあって当然だと思いますが

これは私の考えとして受け取って欲しいんですけれども

そういうまあ発言があるということは実際には、まあその

在日の方たちと私たちのまあ考え方の相違があるということにです

今まで私たちは真剣に向き合ってこなかったという

そういう負のまあその部分がですね、今この大きな問題に繋がっ

しまったのかなというまあそういう感じを持っています。

<アナウンサー>

うーん

まあ、歴史認識をきちんと持っている方が見ると

その表現に違和感のある部分があるというのが一点

それからいきなりタイムラインにですねこのツイッターで

こういう文言が飛び込んできたときにびっくりするっていう

これに対する対応をどう考えるかというのもありました

安部さん、どうですか?

 安部敏樹氏   (コメント省略)

 小藪氏       (コメント省略)

  アナウンサー (省略)

 金村詩恩氏   (コメント省略)


<アナウンサー>

小野寺さんいかがですか。

<小野寺>

えー実際にですね

確かにそのまあ在日の方たちに対する差別というのは

私はないというのは言いません

言いませんけれども、何故そういう差別が残っているのか

というと、まあこのツイートにも表れたように、

実際にはこういう事実と向き合ってこなかったと

で実際にまあその正直にそういうツイートがあった

そういう発言があったということを

ツイートをした時にですね

まあこれは、まあ差別だとかヘイトだというふうに

まあ言われたまあ側としては

これは史実だろうという風に、反発し合うと

お互いに分かり合えてないというのは

やはりそこの部分をですねずっと我々は避けて来て

こういうことがあったと

だから、そのまあ半島の方たちも反省して欲しいと

ただ日本人としてもそういう反動でいろいろな、あ

その朝鮮の方たちに

まいろいろ悪いこともしてしまった

それも我々は反省する

だから歩み寄ろうというですね姿勢が

今まで全く無かったということで

そういう時にこういうツイートを出した時にはやはり

ま、避けて通ったというハレーションが

ここに起きてきてるんじゃないかな

というのが私の見解ですね

<アナウンサー>

はーい、

佐々木さんいかかですか

 (佐々木俊尚氏 ジャーナリスト元毎日新聞記者に)

 佐々木俊尚氏  (コメント省略)

 安部敏樹氏   (コメント省略)

 ハヤカワ五味  (コメント省略)

 金村詩恩氏   

  金村氏による注釈例

「原文まま」

「人種差別的な表現がありますが、これは筆者の意図を・・

 みたいな」

「日記・手記・インタビューに実際にあった記述です。

 当時の時代背景を理解していただくために使用しました。

 差別的な意図はなく、差別目的による引用はおやめください。

 (出典の資料・映像または音声データの添付)

 三段階のカギが必要、インターネットだから

 

<アナウンサー>

小野寺さん、いかがですか

どういう形であれば成立していたのかっていいますかね。

<小野寺>

やっぱり実際にですね

まあNHKで言っているような注釈というのは

まあインタビューだとか当時の証言だみたいな話ですけれども

当時の証言だとかインタビューが史実かどうかというのはわかりま

せんよね

もしかするとその人の勘違いかもしれませんし

本当に歴史的にそれがあったかどうかはわからないと

ただ実際にですね

これは悲しい歴史としてそういうこともあったと

ただこのツイートはまあその朝鮮の方たちを差別するような意味合

いはなく皆さんに本当の事実を知ってもらいたいと言うことで出

したんです

というようなですね

まあその丁寧なですね

何故この企画があって

どういう企画で皆さんに何を伝えたいのか

ということをですね、しっかりのが伝えた上で

注釈を書くべきだったと思うんですけど

まあ当然ああいうようなそのツイートが急に出てきたらですね

あっと思う人がいるのは当然だと思いますし

そういうことを考えてNHKまあ全部トータルとしてですね

まあ一つの作品として考えるべきだったのに

トータルとして考えてないというの問題だったと思います

<アナウンサー>

うーん

批判を受けたNHKですが注釈をつけるようになりました。

そのツイートがこちらです。

これ下についているんですね。

 

 1945828日分

 妊婦であるやすこさんが広島の町へに行くことへの不安を綴った

 ツイート注釈を囲んだ画面

厚生労働省が原爆症と認める白血病や

 がんなどは伝染しませんが、当時の状況

 を伝えるため、日記に基づいて掲載しま

 す。

 とある。

 

付けたんですけど、付けたら、

「最初からやっておけばよかったのに」とか

あるいは「世界観が壊れる。臨場感がなくなったなぁ」とか

「作り物になったみたい」みたいな

たしかに、なんかこう、やりたいことと違うような雰囲気に・・

<安部>

やぁ、これは本当にむずかしいなと思って

たぶんここの目的って、こういった投げかけをすることによって

多くの人に見てもらって改めてこの戦争責任の話だとか

戦争って何だったんだろうなみたいなことを考えて貰うことの

結局こういうことをまあ、注釈に入れることによって広がりがしづ

らくなってしまうっていうのはたぶん事実じゃあると思うんですよ

ね。

<小藪>

だからほんまええご家庭、ええ人たちが集まって、まあ

まあやっぱり俺らはそういうことはもうね、これからはなく

イッツスモールワールドで行こうぜ(笑)

ディズニーランドに行こうかてなもんで

もう前向きにすりゃあええねんけど

それをまたチャカチャカチャとする人がおるから 

おかしになるけど

<佐々木>

表現力の問題でもあって

 「この世界の片隅に」について 云々・・・ (中略)

NHK、この今回のこれを評価しているんだけど、一方で

もうちょっと研ぎ澄ました言語感覚で表現してほしかったなって

期待はしたいですね

<小藪>

なんかええことやろうとしてミスったんを

ここで大人があげつらってワーワーワーワー言うものも申し訳ない

なという気持ちも

NHKさんっていうか、ええことしようとしている人らにほんとに思

いますけれどね

なんかこう、ちょっと前許永中さんの本を読んでいるとか

したやっぱ時代、生きている時代も違えば

僕も日本人としてあちらは在日の方として

全然、この、この問題については僕の友達も山ほどそういう人

在日の人一杯おったし、そういうお話もしてきたので

わりと知っているほうなんかなと思ってたんすけど

あの当時生で生きていた在日の方のその雰囲気

思っていることとやっぱり大きく違うんすよね

同じ添ってる感じで、

これからはイッツアスモールワールドと思ってても

あ、そうなんやということはいっぱいあったから

あのトーンで行くんやったら、

なんかそういう在日の方三人ぐらい賢い人入れて

これ行こう思いますねんけどどう思いますかとか 

先入れとっても良かったんかなと思いますね

その専門家というか

言うても俺らでは分かり切れへんねんから

真の部分は分らん部分というのは絶対あるんやなちゅうのは

<アナウンサー>

そうですね

実はその制作体制についてですけど

監修者がついていたということなんですね

劇作家・演出家ということでこのような形になってまして

 (画像有)

まあ若い人たちが参加する形で作って

さらに監修者と

ただ、これあの名前は公表していないということではあるんですが、

こういう形の監修者がついていた

ということではあるようなんですけどもね

 

<安部>

いや僕やっぱ今その小藪さんのさっき言ったイッツアスモールワー

ルドだったらいいんだけどなみたいな話って

前、いろんな議論でディスカッションしたときに、そらみんな賢か

ったらええやんて話言うじゃないですか

でもそれ本当に問題の本質のところの気がしていて

今回の話とかもポリティカルコレクトネスという言葉ありますよね、

政治的に正しい言葉遣いをしましょう

差別を助長することはしてはいけません

りゃそうなんだよ、

そうなんだけど、結局その

ポリティカルコレクトネスみたいなものをこう助長し続けた結果

逆にそのポリティカルコレクトネスを守るということの暴力性に

気づかなくなっちゃうって結構あって

それってほんとにここ五年ぐらいのね、・・・()

<アナウンサー>

コメント頂いていますのでご紹介します。佐藤さんお願いします。

<佐藤>

はい

こういう議論が見たかった、聞きたかったとなると

結果的にNHKの勝ちでは?

そして金村さんに質問が届いています。

在日コリアン、在日朝鮮人、いろいろ呼び方がありますが

金村さんの拘りはありますか

<金村>

私は在日コリアンていう言葉ですね、

なんでかって言うと、まあ日本国籍っていう言葉を使っているのは

いわゆる在日コリアンって言われている人たちが

韓国籍朝鮮籍を持っている人たちしか

想定されていないわけですよ

で在日コリアンという言葉は私、大学時代から使い始めているんで

すけどま、変な話、在日コリアンもですね他の民族と同じである

種、作られた存在なんですよね

でじゃあ誰が作ったのかというと、

日本とアメリカのまあ占領政策ですねによって、私たちはこう

いまここに住んでいるんだと言うことを

まあ私はその意味を込めて、在日コリアンという言葉を私は使って

いますね。

<アナウンサー>

はーい

一旦ここでコマーシャルをはさみまして

発信する側だけでなくてですね、受け手の側にも問題があるのかも

しれない

そういう指摘があります。

この話進めます。