チョ国(チョ・グク)元法務部長官の娘チョ・ミン氏が4日、韓国電力公社傘下の韓電医療財団韓一病院のインターンに合格したことが分かった。今回の韓一病院インターンには3人の募集に対して3人だけ志願し、全員合格したという。しかし、そもそもチョ・ミン氏に医師の資格があるかどうかが疑問だ。チョ・ミン氏が釜山大学医学専門大学院入試で提出した経歴証明書4件に対して、ソウル中央地裁は偽造・虚偽だとの判断を下した。同地裁は「経歴偽造が確認されたなら、医学専門大学院の入試で脱落したということだ」という判断も示した。これより前、検察はチョ・ミン氏が高麗大学の入試で提出した出願書類が虚偽であると控訴状で指摘している。大学の入学そのものに問題があると見ているということだ。大学と医学専門大学院の入学自体が間違っているのに、なぜ医師のインターンになれるというのか。
■2020年世界幸福度ランキングで韓国61位に低下…最も幸せな国は?
「国政介入」事件で崔順実(チェ・スンシル)現受刑者の娘チョン・ユラ氏の梨花女子大学不正入学が明らかになった2016年、大学は崔受刑者が起訴される前に、即座に入学を取り消した。この前例に倣っていたら、チョ・ミン氏にはインターン受験資格が最初からなかっただろう。それでも高麗大学や釜山大学、そして大学を監査する権限を持つ教育部は決定を先送りしている。チョ国元長官が常識人であるならば、子のインターン出願を止めるはずだが、それどころか「我々を苦しめるな」「法的対応をする」と言うのだから、絶句してしまう。
チョ・ミン氏は政権の力が及び得る病院だけを選んで受験した。チョ・ミン氏が先月受験した国立中央医療院は保健福祉部傘下機関であり、特に同医療院の鄭基賢(チョン・ギヒョン)院長は文在寅(ムン・ジェイン)大統領の政治的同志として知られている。それにもかかわらず、インターン試験で不合格となると、今度は公企業である韓国電力傘下の病院に出願して合格した。韓国電力は「脱原発」で被害に遭っているのにもかかわらず、政権の指示により10年間で1兆6000億ウォン(約1507億円)かかる韓電工科大学を作ると言っている。現政権の人々は、国民の目などは全く気にせず、手段も方法も選ばす、すべて自分たちがやりたい通りにやると腹をくくったようだ。恥じるということを全く知らない人々である。