神奈川県統計グラフコンクールで県知事賞に、全国で入選に輝いた 新江(にいえ)春佳(はるか)さん 大野南中学校2年
平和の大切さを知って
○…「おっとりとした性格」も、学校での友人との楽しいおしゃべりは欠かせない。美術部に所属。通うアトリエでも好きな絵や工作に励む。家では5才から続けるピアノを弾いたり、読書をしたり。伝えたいことを自分の言葉で話そうと、一生懸命考え、緊張した面持ちで一つひとつ話を丁寧に切り出す。だが、作品への思いや情熱を話し出すと、力強くしっかりとした口調に変わった。
○…来年の修学旅行で広島を訪れるため、1年生時より校外学習で平和について学んできた。市内在住の戦争体験者の話は衝撃的だった。「テレビや本よりも、ものすごく伝わってきた」。本当にこの日本が戦争をしたのだと実感した。平和祈念展示資料館では戦時中に使われていた展示品を見て、戦争のつらさを知った。「平穏で平和な生活の大切さをたくさんの人に伝えたい」。統計グラフを作り、応募することを決めた。
○…日本の戦争について調べると、今度は世界で起きている紛争に関心をもった。地図上に表すとびっくり。「こんなにたくさん紛争があるの?」。グラフ作成にあたり「平和を実現するには?」と級友にアンケート。「解決法は様ざま。『貧困をなくす』『教育の普及』は、その通りだなと。みんなの意識がわかった」。制作のために他人の意見を聞くことが、自身の見聞を広めるのにも役立っているようだ。尖閣諸島などの領土問題には、「証拠を示して論理的に、話し合いで解決して欲しい」と冷静な意見。今の日本は「平和だと思うけれど、集団的自衛権の問題とか、この先どうなっていくのかなと思う。平和について、みんなでもう一度考え直したほうがいい」
〇…普通科へ進むか、芸術をより深く学べる学校へ行くか、進路に悩む。「好きな絵や、かわいいデザインも勉強してみたい。普通科だったら、好きな理科を勉強して新しいものをいろいろと発見したい」と、探究心は溢れんばかりだ。
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