奥沢美咲は、超能力者である   作:親指ゴリラ

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 この話はクラスメイトの奥沢さん 3 の続きとなっております。


クラスメイトの奥沢さん 4

 あれは忘れもしない、私がまだ小学生の頃のこと。

 

 特になにか特別でもなかった一日が、絶対に忘れられない一日になった時のお話。

 

 

☆ ☆ ☆

 

 

 私はちょっとだけ背伸びしたがりで、自分をよく見せたがる子だった。

 

 誰かに褒められることが嬉しくて、誰かに頼られることが嬉しくて、誰かに認めてもらえることが嬉しくて。

 

 目の前の人が笑顔になって、お礼を言ってくれる瞬間が。私は一番好きだった。

 

 そんな私だから、昔から人の頼みを断れなかった。

 

 親の手伝いはいつもやっていた。いい子だね、偉いねって。そんな風に頭を撫でてくれる両親が、私は大好きだった。

 

 食後はちゃんと食器を片付けたし、部屋のお掃除も手伝った。お使いも、一人で出歩けるようになった頃には既にやっていた覚えがある。

 

 それが私の、最初の記憶。

 

 

 そしてその気質は変わらないまま、私は小学生になった。

 

 親が、先生が。私を褒めてくれるから。だから、勉強は頑張った。今でこそ簡単なものであっても、子供にとっては一苦労だ。

 

 いつも満点を取れるように、どんな小さなテストでも、間違いがないか何度も何度も見直した。その甲斐があって、私はいつも百点をとっていた。

 

 運動はちょっと…………ううん、だいぶ苦手だったけど、それでも頑張った。逆上がりができるようになるまで、毎日練習したりもした。努力が実って成功した時には、親も先生も友達も、みんなおめでとうって言ってくれた。

 

 みんなが好きだった。頭を撫でてくれる両親も、満点を褒めてくれる先生も、努力を認めてくれる友達も。みんな、大好きな人だった。

 

 もっとたくさん、褒めてほしい。みんな笑顔になって、喜んでほしい。そんな感情が心の奥底にあって、私はその気持ちに正直に生きてきた。

 

 だからかな。

 

 クラスで委員を決めるときは、いつも委員長に立候補した。だって、誰もやりたがらなかったから。

 

 委員長というものは、小学生であってもそれなりに仕事を与えられる立場だ。仕事とはいっても、クラス内で提出物を集めたりとか、先生のちょっとした作業を手伝ったりとかだけど。遊び盛りのみんなにとっては、そんな事でも面倒事だ。

 

 いつもすぐには決まらなくて、なにもしない時間だけが過ぎていって。先生は困った顔で、みんなは退屈な顔で。そんな時に私が自ら手を上げれば、みんな喜んでくれた。

 

 先生はお礼を言ってくれるし、友達は褒めてくれた。それがとっても嬉しくて。

 

 だからいつも私は、委員長に立候補していた。

 

 それが『当たり前』になってしまったのは、割と早い段階のことだった。

 

 そもそも私がいる地域は生徒数がそれほど多くないから、クラスの数も少ない。クラス替えは毎年あっても、顔ぶれはほとんど変わらない。

 

 だからみんな、慣れてしまった。私が委員長をやるという、その状況自体に。

 

 褒めてくれる人はだんだん減っていった。先生はいつも通りすぐに決まったと書類仕事に戻って、みんなは次の休み時間になにをするか話し始めていて。

 

 幼馴染の子は、偉いねっていってくれたけど。私はそれだけじゃ満足できなかった。

 

 褒めてほしいのに、頭を撫でてほしいのに。

 

 ずっといい子ちゃんを演じ続けてきた私は、みんなの態度が変わっていっても。今さら、そんな風に要求することは出来なかった。

 

 だって…………本当にいい子なら、そんな事で癇癪を起こすはずがないんだから。私は褒めてもらえない事も、それに不満を持った私自身も、どっちも嫌で仕方がなかった。

 

 人は不思議な生き物だっていうことは、その時知った。

 

 なにか見返りがなくても行動できたのに、感謝の言葉一つ貰えなくなっただけで、こんなにも苦しく感じてしまうのだから。

 

 誰にも相談はできなかった。だって、恥ずかしいじゃん。そんな、褒められないのが嫌だなんて、子供っぽくて。子供そのものだった私にとっては、大事なことだったんだけど。

 

 何かを察していたのか、幼馴染は「損な生き方だね」って言ってきたけれど。それがなんだかバカにされているような気がして。そんな子じゃないって分かっていたはずなのに、一方的に跳ね除けて険悪な仲になってしまった。

 

 いま思えば険悪だと思っていたのは私だけで、幼馴染はずっと私を心配していたみたいだけど。私は自分が狭量な人間だと認めたくなくて、そのことから目をそらしていた。

 

 

 あれは、私がそんな悶々としたものを抱えながら必死に自分をよく見せようとしていた日々のことだった。

 

 その日も私は、親の頼みでお使いをしていた。本当は夕方から放送するテレビ番組が見たかったけど、そんなそぶりは一切見せないで首を縦に振った。

 

 その頃の両親は新しくできた妹にかかりっきりだった。私は小さい頃からいい子に振舞ってきたから、自分(おとな)たちが見ていなくても大丈夫だろうって。二人はいつも妹の事ばかり見ていて、私が頑張っても…………褒められることは、少なくなっていた。

 

 そんな二人からまた褒めてもらいたかった私にとっては、その頼み事は大事なチャンスだった。

 

 ちょっとだけ、量が多いかなって思いながら。重くなった袋を必死に抱えて、私は一人で帰路を急いでいた。

 

 早く帰ればきっと、いっぱい喜んでくれると思ったから。前みたいに頭を撫でてくれるって、そう思ったから。

 

 

 だからこそ私は、横から迫ってくる車の影に気づけなかった。

 

 それに気づいた時にはもう手遅れで、車は目の前まで迫っていて。煩いほど鳴らされるクラクションの音と、勢いが落ちない金属の塊に、視界と頭が真っ白になった。

 

 あっ、私死ぬのかなって。

 

 家で両親が待っているのに、幼馴染にもまだ謝っていないのに。

 

 まだ、満足するほど褒められていないのに。なんて、死ぬ直前までそんなことを考えてて。

 

 両手で持っていた買い物袋を手放しかけて、目の前に迫った死の気配に呆然としながら。

 

 それは、嫌だな…………そう思った時だった。

 

 

 

 

「うわっ、あぶな」

 

 

 

 

 そんな気の抜けた言葉が、私が初めて聞いた彼女の声だった。

 

 気がついた時には、抱きかかえられていた。嗅ぎ慣れないよそのうちの匂いが鼻をついて、初めて嗅いだ香りだったのに、何故かとても落ち着いた。

 

 温もりが全身を包み込んでいて。なに一つ状況が分からなかったけど、もう安心していいんだなって、そう思えた。

 

 

 どこから現れたのかも、分からなかった。

 

 私を抱きかかえていたその子は驚いたことに、私とさほど年齢が変わらないような子供の姿をしていた。耳の下程度で切り揃えられた黒い髪の毛と、どこかで見たことのあるようなベースボールキャップ、その鍔に隠された水晶のような淡い色の瞳が、印象的だった。

 

 それだけだった。顔は整っていたけれど…………うん、凄くかっこいい横顔だったけど。道の途中ですれ違ったら気に留める事もなさそうな、さほど目立つことのない容姿だった。

 

 そんな彼…………いや、彼女に、私は見惚れていた。

 

 

「大丈夫? ちゃんと周り見て歩かないと危ないよ…………いや、まぁ、今のは車が悪いと思うけど」

 

 

 彼女の水晶のような瞳が、私のことを見つめていた。話しかけられるまで、全く気がつかなかった。というか、気がついていたけど反応できなかった。綺麗だな、とか。かっこいいな、とか。そんな事ばっかり考えていた。

 

 だから彼女から話しかけられた時、凄くびっくりした。びっくりしすぎて、彼女の腕の中で暴れてしまった。

 

 

「わっ、落ち着いて! 大丈夫だから、車はもういないから、ね?」

 

 

 少なくとも、自分と同じくらいの重さの子供を抱えているというのに。その子供(わたし)が暴れていても落としそうなそぶりも見せないで、彼女は私を落ち着かせようとしていた。

 

 幼子に言い聞かせるような言い方は、普段の私だったら気になっていたはずだったけど…………彼女にそういうふうに(こどものように)扱われることは、なぜか不快じゃなかった。

 

 そんな彼女の態度もいい方向に影響してか、私は比較的早めに冷静さを取り戻せた。

 

 状況をある程度理解して…………自分が、彼女にお姫様抱っこをされているという事実を理解した瞬間だった。

 

 今まで感じた事もないようなドキドキが、私の胸の中で急速に広がっていった。体が熱っぽくなって、心がポカポカとあったかくなった。

 

 この人に、助けられたんだと。

 

 それが分かってからは、一瞬だった。

 

 心臓の音がうるさくて、目の前のこの人に聞こえていないだろうかと。そんな心配をしてしまうくらいには、バクバクと高鳴り続けていた。

 

 それで、彼女の瞳が心配そうにこっちを覗いていたから。

 

 何か言わないとって思って、口を開いた。

 

 

 

「ひ、ひゃい! だいじょうぶれす!」

 

 カミカミだった。恥ずかしくなって、顔が耳まで真っ赤になるのが自分でもよく分かった。もともと赤くなっていただろうから、誤差かもしれないけど。

 

 そんな私を見て、彼女はクスリと小さく笑うと。

 

「…………うん、怪我はないみたいだね。よかった」

 

 なんて、かっこいい台詞を恥ずかしげもなく口にした。

 

 

 好きになっちゃうでしょ!?

 

 あっ、ちがう。そうじゃなかった。

 

 と、とにかく! あの時の彼女…………奥沢さんは凄くカッコよかったんだから。

 

 地面に優しく降ろされてから、私は何度もなんどもお礼を言った。とはいっても、子供の語彙力は程度が知れているから。ありがとう、すごい、かっこいい。こんな感じの言葉をループしていた気がする。

 

 自分の気持ちに向き合うので精一杯で、よく覚えていないけど。

 

 あの頃から奥沢さんは、人の目を見ないようにしていたのかもしれない。だって、勢いよく迫る私を片手で抑えながら、帽子の鍔を下げて視線をそらしていたから。

 

 まぁ、私はそんなこと気付く余裕がなかったんですけどね。

 

 だって奥沢さん、「お礼はいらないよ」の一点張りなんだもん。照れ隠しの部分もあったんだろうけど、本当に大したことはしていないって思ってるのが伝わってきたから。あんな凄いことをしたのに、驚きだよね。

 

 その謙虚な姿勢が、私には衝撃的だった。

 

 人からお礼を言われることを望まないで、それが当たり前のように人助けをする。

 

 それは私にとって理想的な、私がなりたいって思った人物像をそのまま現実に持ってきたような。そんな、運命みたいな出会いだった。

 

 

「あっ、お母さんから頼まれたもの…………落としちゃった!?」

 

 私は奥沢さんに夢中で、お使いの荷物のことを思い出すのが遅かった。車に潰されたんだったら、悲惨なことになっているって。そう思ってた。きっと怒られるって、顔を青くした。

 

 そんな私の目の前へ、奥沢さんは軽々と片手で持った袋を差し出してきた。「はい、これ」って、なんでもないように。

 

 中身は一つも減っていなくて、あの一瞬で私だけじゃなくて袋まで助けてくれた奥沢さんは、本当に完全無欠のヒーローみたいだった。

 

 

 また一つ、お礼の言葉を重ねて。奥沢さんから荷物を受け取ろうとしたけれど、彼女は何を思ったのか、荷物を持ったまま手をスッと引いた。

 

 私が頭にはてなを浮かべて、奥沢さんの顔へと視線を向けると、彼女は恥ずかしそうに帽子の鍔へ手を当てながら、口を開いた。

 

 

 

「またさっきみたいな事になったら危ないから、私が持っていくよ。家は近いの? 時間に余裕はあるから、送るよ」

 

 

 だから、さ。

 

 

 

 好きになっちゃうでしょ!?

 

 ちがう、そうじゃない。また話が脱線した。

 

 奥沢さんのその親切心百パーセントの申し出は、私にとって凄く都合が良かった。

 

 だって、荷物を受け取ってはいさよならなんて嫌だったから。だから私は、こんな邪な気持ちで彼女の親切心に甘えるのはよくないって分かっていたけど。でも、初恋の持つ力には耐えられなかった。

 

 荷物の代わりに、彼女の手を握って。

 

 奥沢さんの驚いた表情という、凄くレアな光景を目に焼き付けながら。

 

 私は彼女と二人並んで、家への道を歩き始めた。

 

 

 家に着くまでの間、色々なお話をした。

 

 私を知っている人には話せないようなことも、この人にだったら話せると思ったから。だから、気がついたら私は、自分が一人で抱えていたことまで喋っていた。

 

 色々頑張ったこと。親が最近構ってくれないこと。妹が羨ましくて仕方がないこと。みんなが褒めてくれなくなったこと。不満を持っている自分が嫌だということ。

 

 正直、愉快な話ではなかったと思う。

 

 それでも奥沢さんは、その一つ一つに相槌を打ちながらしっかりと聞いてくれた。

 

 そして、私が口を閉じた頃。つまり、全部話して…………初対面の人にこんなことを話してしまったことを、後悔していたとき。

 

 項垂れる私の頭に、ポンっと手を乗せて。

 

 

「よく頑張ったね、偉いよ」

 

 

 なんて、私が一番望んでいたものを! 奥沢さんは言葉にして、行動にして、私に伝えてくれた。

 

 その言葉に、どれだけ救われたか。きっと、奥沢さんは覚えてすらいないんだろうけど。私はこの日のことを絶対に忘れないって、胸に刻み込んだんだ。

 

 そこからは、お互いの話をした。奥沢さんも妹がいるみたいで、色んなことを話してくれた。主に、仲良くするための秘訣とか、そういうの。妹さんはピアノがとても上手で、成長するたびに頭を撫でて褒めてあげたんだって。

 

 その瞳はどこか遠くを見ていて。心なしか、少し寂しそうだったのが気になったけど。でも、その上で凄く優しい目をしていたことが、記憶に残っている。

 

 

 そして、楽しい時間というものは長く続かないものだから。

 

 私たちはあっという間に、目的地に到着してしまった。少し前には早く帰りたいって思っていた我が家が、その時は凄く恨めしかった。

 

 せめて、ちゃんとお礼をしたかったから。家に上がってもらって、何かお菓子でも出してもらおうとして。

 

 奥沢さんがいるはずの後ろを、振り返った時には。

 

 

 そこには、彼女が持ってくれていた荷物だけが残されていた。奥沢さんはいつのまにか、姿を消してしまっていた。まるで、幻のように。

 

 一瞬だけ、彼女は私の作り出した幻覚か何かなのかと思った。だって振り返ってみれば、あまりにも現実味がなさすぎたから。

 

 でもすぐに、それが違うと気づいた。

 

 だって、荷物の中に一つだけ。私の見覚えのないものが入っていたから。

 

 

『家族を大切にね』

 

 

 その一言だけが書かれた紙切れ一枚が、彼女が実在していたことを証明してくれた。

 

 

 私の心に沢山の温かさと、少しの寂しさを残して。本当に僅かな間だったけれど。奥沢さんとの出会いは幕を下ろした。

 

 ありがとうすら言わせてくれないなんて、本当にズルイよね。でも、そういうところも大好き。

 

 いつかまた会えたら、その時はもう一度感謝の言葉を伝えよう。そう思った。

 

 結局、中学生になるまで再会することは無かったんだけどね。

 

 

☆ ☆ ☆

 

 

 それから私は、それまで以上に頑張った。

 

 感謝の言葉がほしいから、褒めてほしいから、ではなく。あの日あった恩人みたいに、誰かのために行動できるようになろうと。今はまだ無理でも、少しずつ変わっていこうと。そう思って励んできた。

 

 幼馴染には…………当たり前だけど、私から謝った。私と疎遠になっているうちに彼氏を作っていたのは驚いたけど。その二人は今でも付き合い続けているんだから、本当にお互いが好きなんだなって思う。

 

 付き合うきっかけになったのが私とのプチ絶交に落ち込んでいた彼女を彼氏さんが慰めたから、というのがなんかもんにょりとして申し訳ない気持ちが溢れてくるけど。それはそれとして。

 

 委員長の役職は、中学三年生になった今でも続けている。褒められなくても、なんて言ったのに矛盾しているかもしれないけど。あの日出会った初恋の子に、えへへ、また「頑張ったね」って頭を撫でてほしかったから。

 

 だからね、今の私がこうしてここに立っていられるのは奥沢さんのお陰なんだ。

 

 …………まだ本人に伝えられていないんだけど、ね。だって、女の子だと思ってなかったから…………力も強かったし…………いや、これは言い訳かな。

 

 まだ卒業には半年もある。半年しかない、ともいえるけど。

 

 奥沢さんがどんな進路をとるか分からないけど、きっと残りの時間は限られている。だからこそ、奥沢さんが少しだけフレンドリーになってくれた今のチャンスを、逃したくない。

 

 私は何としてでも、奥沢さんと仲良くなって…………と、友達になってみせるよ!!

 





 えっ、ここまでやって負けヒロインなの…………?

 以下登場人物紹介

 委員長
 ついに臆面もなく奥沢さんのことを初恋の相手と言い始めた人。人物像は最初から決まっていたにもかかわらず、実際に文字に起こすたびに想像以上に「いや、このキャラ好きだな…………」って気持ちになってしまった作者のお気に入り。本当に私の心の闇から生まれたとは思えないほど光の性格になった。全3話の予定を全5話まで引き伸ばした剛の者。
 そしてこのまま負けさせるのはあまりにも不憫なので、番外編が完結した後も出番が約束された今作一の出世株。

 小学生奥沢美咲
 一人で考える時間がほしくて瞬間移動で引っ越し先の周辺(隣の街まで含む)を転々としていたら交通事故の起きそうな現場に遭遇して反射的に助けてしまった人。小学生の委員長にピアノが得意でよく頭を撫でてあげていた誰かの面影を感じてしまい、ついついお世話を焼く。
 色々と諦めかけていたため、逆にメンタルが安定して人に優しくする余裕ができた。人助けをしたことで、少しは何もしなかった過去の自分への贖罪になったかなとか考えている。一家団欒とした様子を見せられることなどに抵抗があるため、委員長の家族と出会う前に逃げ出した。

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