小学校から大学まで野球をされていたんですね。
野球漬けだった学生時代。
小学校から野球を始めて、大学までプレーしました。ピッチャーを中心に、外野やキャッチャーと、ひと通り経験させてもらいました。対戦はできなかったのですが、大谷翔平選手とは同い年です。
当社にも草野球チームがあって、たまにプレーすることもあるのですが、学生時代にやりきった気持ちが強いです。本当に野球漬けの毎日でしたが、とても厳しく指導してもらいましたから、野球での頑張りは大きな糧となって現在の仕事でも活きていると思います。
そのまま野球をつづけたい気持ちもあったのですか?
得意分野が活かせる職場。
大学卒業後は社会人野球に進む予定だったのですが、ヒジを傷めてしまって…。就職先を考えているときに、お世話になっていたスポーツ用品店の方から、当社のことを聞きました。振り返れば、高校大学と当社の野球事業部の方が部を訪れていたという縁もあったんです。
正直なところ「スポーツ用品総合商社」という業態をよく理解していなかったのですが、野球を含めたスポーツ全般に関われる仕事というのが魅力でした。野球もそうですが、コンピューター関係にも興味があり、いくらか知識もあったので、現在担当しているネットショップでは自分の得意分野を活かせていると思います。
職場には上司とも話しやすい環境があります。その際に野球経験を活かしたいことと、パソコンが得意なことを伝えました。まわりを見ても、社員の個性や特徴を考慮した業務に就いている人が多いと思いますね。
どのようなお仕事をされているのですか。
お客さまのネットショップを「売れるショップ」に。
一般のスポーツ店とネット店舗の営業を担当しています。
野球用品の小売店舗や学校などにうかがうこともあるのですが、今は主にネットショップを中心に、お客様のショップに合った商品を提供し、メーカー様の情報を共有しながら、商品の画像を準備したり、といった業務です。そのうえで「売れるショップ」づくりのご提案をさせてもらっています。
ネットショップで大切なのはスピード感ですね。ショップのお客様は、商品の市場動向を把握されていますので、売れ筋の商品をタイムリーに提供していく。ネットでは購入される方の声がストレートにショップの評価につながることもあり、エンドユーザーの手元に商品が届くまでのリードタイムを極力短くできるように努めています。
営業というお仕事は初めてのご経験ですよね。
不安が楽しさに変わってきた。
入社当初は、倉庫作業や物流を担当し、フロント業務で電話応対などを経験したのちに営業1課に配属されました。自分にとって「お客様」というのは、はじめて接する存在だったので、最初は不安ばかりでしたね。失敗もしましたし、ご迷惑もおかけしたのですが、今はお客様と接するのが楽しくなってきました。
営業職2年目になって、お客様のお顔をしっかり見られるようになったことが大きいですね。若さでかわいがっていただいている部分もありますが、ご相談を受けたり、またこちらから提案をさせていただいたり、良い関係性を築けている実感があります。お客様にとって、なんでも気軽に話していただけるような身近な存在でありたいと思っています。
小売店舗に対しても提案をするのですか?
ユーザー目線の提案で、結果につなげる。
野球用品でしたら、グローブやシューズといったラインナップ自体は、どこのお店も変わらない。そこで商品を手に取る方に向けてプラスアルファの提案をしようと考えました。
たとえばグローブを購入する際に、メンテナンス用品もセットでご提案するんです。道具を長く使ってもらうためにはお手入れ用品も欠かせませんので、商品に合ったオイルやブラシをご案内する。シューズの場合なら消臭スプレーをいっしょに。また、今はシューレース、いわゆる靴紐の種類が豊富で、なかには紐にコブ状の節が入っていてほどける心配がないという機能的な商品もありますので、「シューズといっしょにどうですか」と付加価値をつけて販売する提案をさせていただきました。
お客様が、自分の提案を受け止めてくださって、実際に店頭で展開されている様子を目の当たりにすると嬉しくなります。関係性をつくってきたことでお客様が自分の提案を実行してくださり、ともに良い結果を目指していく。それは営業職にとって大きなやりがいですね。
ITの知識を活かして提案をすることもあるとか。
何が求められているのか?積極的に話し、聞く。
社内のシステム面なのですが、得意なパソコンの知識を活かして、今まで手書きだった申請書類をデジタル化し、一元管理できるようなフォーマットを作りました。ペーパーレスを推し進める目的もあり、上司に提案したんです。社員の多くが改善したいと感じていた点でしたので、「いいね!やってみよう」と。今では勤務管理を全社的にパソコンで行うようになりました。
まだ3年目の若手の意見も採用してくれるような、発言しやすい環境の仕事場ですね。どんな意見にも耳を傾けてくれる社風ですので、積極的に意見を言わせてもらっています。
お客様にも「お困りごとはないですか?」とお聞きして、対応させていただいています。
たとえば、お客様のネットショップに商品の画像や情報を反映させる作業は、手間がかかって大変だとうかがったので、出品に際しての入力作業まで当社で行っています。ここまで対応させてもらえば、お客様の労力は格段に少なくなります。
これまで、不便に感じられていたことをうかがって、できることから始める。お客様がどう感じているのか、こまめに聞き出すことを心がけています。
入社してから、成長を感じていることはありますか?
しっかり準備をして仕事にのぞめるようになった。
私がネットの担当を引き継いだ際の上司が入念に準備をされる方で、いろいろと教えてもらいました。各ネットショップの特徴も把握されているので、いまも、何かあれば相談させてもらっています。
営業職になりたての頃は慣れておらず、中途半端な状態の提案のまま商談にのぞんでしまうような失敗をしていました。いまは、上司に学んだように、この週はしっかり準備期間に充てる、翌週にはそれを持って提案にうかがう、といったスケジューリングができるようになりましたので、商談の中身が伴ってきた実感があります。
先輩たちのやり方を見ながら、ようやく自分の営業のスタイルを見つけられたような気がします。これまでは、残業して仕事をすることもあったのですが、今は仕事の優先順位をつけられるようになってきたので、定時に退社できています。
これからの目標を教えてください。
未来をになうスポーツ選手に「良い道具」を届けたい。
実際に学校に行って部活の顧問の先生とお話をさせてもらう、地区へのセールスという仕事もあります。いまは少しネットの方に仕事の比重が偏っていますが、これからは現場にもっと足を運びたいと思っています。
学生時代、野球に打ち込んでいた頃は、ほとんど道具に対する興味がなかったんです。今、仕事でさまざまな道具を扱っていると、当時の自分に教えてあげたくなります。「こんないいバットやグローブがあるんだよ!」って。もし、こんな道具と出会っていたら、私も今頃大リーグで活躍していたかもしれないですね(笑)。ですので、未来の野球人を目指す学生たちにも、道具に触れてもらって、その良さを教えてあげたいんです。自分の野球経験も、より活かせると思います。
ネットも分かっているし、現場も知っている。大谷翔平選手じゃないですけど二刀流で(笑)、これからますます頑張っていきたいです。
※ 所属部署は、インタビュー当時の部署を掲載しております。
一日のスケジュール
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7:30
起床
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8:45
出社
発注業務、提案資料の準備
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10:00
営業
担当店舗へ。情報交換や
商談 -
12:00
昼食
営業先では食事も楽しみ!
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15:00
展示会
来シーズンを見すえた
商談も -
18:00
帰宅
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23:00
就寝
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