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追悼 澤田隆史スタッフ

2008年11月20日、東京事務所の澤田隆史スタッフが肺炎のため亡くなりました。48歳でした。

11月の初めから風邪をひいて仕事を休んでいたのですが、その後容態が悪化し入院。そのまま帰らぬひととなってしまいました。

ご家族にとっても、そしてわたしたちスタッフにとっても突然のことで、澤田さんを失った悲しみ、混乱は言葉にするすべがありません。

澤田さんは1984年、東北福祉大学を卒業してすぐ上京し、SVAの東京事務所の最初の有給スタッフになりました。当時のお給料は8万円。東京で一人暮らしをするのに十分な額ではなかったと思いますが、組織体制がまだ整っていなかった当時のSVAにとっては貴重なお金でした。

そして澤田さんは、その後24年にわたって組織の根幹を支える貴重なスタッフとなりました。身体に障害があり、海外の活動現場に立つことはありませんでしたが、データ管理やパソコンの知識にすぐれ、記憶力がよく、みんなの知恵袋でもありました。

組織が小さかった頃から職員として働いていたので、なんでもやらなければならなかった澤田さんは、人事や総務、経理のこと、パソコンのこと、支援者のこと、なんでもよく知っていました。スタッフは、困ったことがあると、澤田さんのところに行き相談していました。

頑固な性格で厳しい面もあり、特にひとに対して「公正であること」についてゆずらない人でした。

私にとっては、SVAにアルバイトの面接で初めて来たときに対応してくれたのが澤田さんで、最初の上司でもありました。経理の正職員として採用された時もお祝いをしてくれ、その後、会員担当になってからもデータ管理や仕事の内容についていろいろ教えてくれた先輩でした。

澤田さんは、近年、会員業務や募金管理の仕事を担当し、よくお礼状に一言手書きのメッセージを添えるためコツコツと残業していました。頻繁にご寄付を送ってくださる方や年金の中からご支援を下さった方のひとりひとりにお返事を書いていたそうです。そうした支援者の方とのふつうの交流が、たくさんの募金が寄せられる現在のSVAにとってなかなか難しいことなのですが、それを続けてきた澤田さんというひとは、本当に立派なスタッフだったと思います。

こんな形で急にいなくなってしまったことが残念で残念でなりません。

SVAの活動報告の中に、澤田さんが登場することはほとんどありませんでした。でも、澤田さんという人がいなければ、SVAの活動がまわっていなかったと思います。そんな日のあたらない縁の下で、がんばって支えていたスタッフがいたことを、私たちは決して忘れることができません。


ほっとシャンティ SVAブログ


澤田隆史さんのご冥福を心よりお祈りしています。

広報 村田泉
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