本日の日記

立春

2021年2月3日(水曜日)

立春です。
今日は、暦の上では春なのです。
旧暦の正月節にあたり、旧暦では一年が始まります。
立春とは、春の気が立つところからこの名前が付いています。
気持ちだけでも春気分になりませんか。

松原照子の印

本日の世見

ビーバーとカナダ

2021年2月3日(水曜日)

  • カナダ
  • 古代文明・歴史

カナダという国の世界に於けるポジションは、どのようなものだろうか。
1600年代の初め、フランス人がビーバーの毛皮の買い付けのため入植して、ケベックに植民地を形成しました。
私ね。以前から、カナダに行くのならケベックに行ってみたいと思っていただけに、フランス人が植民地を形成したことには興味が湧きます。
私ね、いつも思うのです。
人間って残酷だなぁ~と。
1600年代、ヨーロッパの上流社会では、化粧や服装に力を入れる人が増え、男性のファッションのお洒落のトップがフェルト帽でした。
帽子用のフェルトとして用いられていたのがビーバーの毛皮でした。
この流行で西ヨーロッパのビーバーは、十六世紀までにほぼ全滅してしまったのです。
とても悲しいことです。
このことから、フランス人に好都合だったのがカナダのケベックでした。
こうしてケベックを核として拡大し、同時にフランスは毛皮交易を拡大させたのです。
フランスの動きを見ていたイギリスも、カナダの植民地に興味を持ち、交易独占権も持つハドソン湾交易会社を1670年に設立し、このことで、この地を領土であると主張したのです。
イギリスとフランスは、世界各地で植民地の取り合いを深めて行ったのです。
カナダが完全な独立国になる1947年までには、こうした物語がありました。
1947年と言いますと、私が生まれたのが1946年ですから、カナダが独立国になってまだそれほど経っていないのがわかります。
ビーバーを全滅させても気にもしない人々がいたことは淋しくなりますが、私達は他の命をいただいて生きているということを忘れているのが残念です。

松原照子の印