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俺だけ入れる隠しダンジョン 〜こっそり鍛えて世界最強〜 作者:瀬戸メグル

六章

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170話 最優秀賞

アニメ放送中です

よければチェックしてみてください~

 かなり厳しい戦いだったけれど、どうにか三連勝することができた。

 会場はとても盛り上がっている。

 英雄学校の生徒は興奮して叫び、神童学院の生徒たちは静まりかえった。

「すげえぞ一年! おまえがキングだっ」

「まさかの三連勝っ、かっこよかったよー!」

「英雄学校の誇りを保ってくれてありがとう、ありがとーッ」

「さすがノルーッ、絶対やると信じてたよ!」 

 最後のはエマかな。発見したので手を振っておく。

 レイラさんとかと一緒に、一生懸命応援してくれていたようだ。

 ありがたい。

 声援って、想像よりずっと力になるんだよね。


 あとはミラの【精神力消費】を破壊する。

 この試合では数千LPを使ったが、まだまだLPには余裕がある。

 師匠が多く貯めさせておきたいのは、こういうのを見越してたんだろう。

「付与したスキルは壊しておいたよ」

「ん、ありがと。武具店がオープンしたら、割り引くようにパパに言っておく」

「助かるよ」

「でもさ、ノルがこんなに強いなんてびっくり。今まで、負けたことなんてないのに」

 確かに、ミラの強さはすごかった。

 LPが足りていなければ、負けていただろう。

 彼女が握手を求めてきたので、当然応じる。

「超いい汗かいた。英雄学校もいい学校ね。転校しようかしら」

 結構真面目な顔でミラは言う。

 神童学院の大人たちが、死ぬ気で引き留めそうだ。

 ここで、エルナ先生が声をあげる。 

 英雄学校の勝利を告げたんだ。


「ノル、さすがね。ま、やってくれると信じてたけど」

「先生もお疲れさまです。また肩もみしますので」

「あ~助かるわ~。それに、アンタのおかげで賭けにも勝てたし」

「賭け?」

 僕は首を傾げるが、先生はニヤニヤするだけだった。

 誰と賭けをしていたんだろう?

「もうちょい待ってて。いま、最後の仕事をするから」

 最優秀賞を決定するため、生徒たちの票をいまから集めるとのこと。

 それを聞くなり、ミラが不満げな顔をする。

「そんなの取る必要ある? ノルで決定でしょ!」

「アタシもそう思うが、一応そういうルールらしくてさー」

「無駄なルール。あとトルシェ先生は、なんでちょっと泣いてるわけ?」

 神童学院の先生が、軽く涙しているんだ。

 彼は消え入りそうなか細い声で言う。

「大人には、大人の事情が、あるんだよ……」

 よくわからないけど辛いようだ。

 給料が減らされてしまうのかもしれないな。 

 または、エルナ先生の賭けの相手だったとか?


 さあ数十分後、票集めは終わったようだ。

 エルナ先生が闘技場の中心でメモを読みあげる。

「いまから最優秀賞の発表をする。両校約千百名から集めた結果、こうなった。フィング・バラバ――5票、リティ・リョクン――1票、ノル・スタルジア――1123票! よって最優秀選手はノル・スタルジアとする」

 割れるような歓声が聞こえる中、ミラが不満げに言う。

「他のやつに入れてるやつ、なんなの? 身内かファン?」

 もしくは、僕のことが嫌いな人とか。

 ここでトルシェ先生が、他の先生から贈呈品らしきものを受け取った。

 それを見て、エルナ先生が声をあげる。

「それでは、神童学院側からノルに贈呈品を渡す。前へ」

「はい!」

 魔道具はSランクである可能性が高いって言ってたよな! 楽しみだ。

 僕はワクワクした気分で、前へ歩いていく――

6章終了です

明日、エルナの特別話を投稿します

それがweb版の最終話です 

また明後日、24日(日)に作品を削除します

保存する方は、それまでにお願いします


また、外伝も投稿予定

オリヴィアの母親が主人公、能力はノルと一緒ですが、LPは凄く多い状態です 

こちらは20~25話ほどの中編です 


よろしくお願いします


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