花束を君に

君を讃えるには足りないから

追記

前回のブログに対して、たくさんのメッセージ、ありがとうございます。

 


その中で、気になる点やいくつか追加説明した方がいいかな、と思うところがあったので大きくまとめて2点

1.担降りのことについて

2.いただいたメッセージの中で気になった意見について

追記したいと思います。

 

 

 

 

 


1.担降りについて

WESTや関ジャニのところついて、書く必要が無かったんじゃないのか、という意見を貰ったのですが、たしかにあれだけだとただの悪口にとられても仕方の無い書き方でした。申し訳ありません。

 

 

 

しかし、今回これを書く上ではWESTのオタクをしていた時に得た経験はわたしの中でどうしても、切っても切り離せないものでした。

 

ということで、担降りブログというものもそういえば書いてなかったし、せっかくなので過去のわたしの経験について詳しく書こうと思います。

以下めちゃくちゃ長いので注意。

 

 

 



 

 


わたしは5年ほどジャニーズWESTのオタクをしていた。しっかりと担降りを決意したのは2020年の春頃だったと思う。

いわゆる箱推しだった。日帰りの無茶なスケジュールのライブ遠征をしたこともある。ドームライブが多いエイトと違い、地方のアリーナも回るWESTのツアーは観光も出来るし、またアリーナを走り回る7人を見るのがとても好きだった。

 


ある日、わたしと友達のAちゃんは始まってひと月ほどのツアーに参戦した。お互いまだセトリは見ておらず、新幹線のなかで必死に振り付けを覚え(毎回一緒に踊ろう!というパラパラコーナーがあります)(オモロいやろ)、席がかなり良くて大興奮、やっぱり生のライブはとても楽しくて、「かっこよかったねー!」と大満足で帰った。

それからしばらく経ったあと、Aちゃんからとあるnoteのリンクが送られてきた。「これ読んで。」と。それは、WESTのファンの方が書いたもので簡単に要約すると、「この前のツアーのコントで、メンバーの女装への周りのブスいじりがひどかったのが正直とてもしんどかった。自分の過去の経験を思い出して、笑いたいのに笑えなかった。」という内容だった。そして「これを書くかすごく悩んだけれど、やっぱりあれは許せなくて、みんなにこういう人がいることを知って欲しかった」と。

Aちゃんは「正直、わたしもあれすごく引っかかってて、やっぱりこういう人の変えられない部分をイジっちゃダメだなって思った。自分自身も気をつけなきゃと思う。」とメッセージを締めくくっていた。

わたしはそれを読んで、目から鱗が落ちるような気がした。なぜなら自分自身、あのコントを見て不快に感じるところなんて1個もなかったからだ。こうやって傷つく人がいたことなんて考えもしなかった。そして隣の友達が心から笑えていないことにもまったく気がつかなかった。

そう、わたしはここでやっと、容姿や人のセクシュアリティをサゲてイジるお笑いの違和感に気づくようになった。

 


それから、今度はわたしが当てた分のチケットで見に行った次の公演は、すごく苦しいものになった。Aちゃんもわたしも、そのnoteを読んでからはそういうお笑いに敏感になっていた。「デブ」とイジったり、「キチガイ」とイジったり、そういうのもどうなんだろう、女装が似合うひとを「女」として見て、そうではないひとが対照的にマッチョに振る舞うことで「ブス」とイジられる。わたし、なんでこれを面白がってたんだろう。配慮が足りなかったな、これで笑ってたわたしって浅はかだったな。なによりこれをツアー中ずっと続けていく推しのことを思うとすごく辛い気持ちになった。

 

 

こうやって知らない視点を気付かされると、気になる点は山ほど出てきた。

今まで見てきたテレビでは、例えば一発目に「ブスやん!」とツッコミをいれることなんてあまりにも当たり前で。当たり前と思ってしまっていた。わたしが慣れ親しんできたエイトのバラエティでは、そういえばゲストの女性に番組と関係ない下着の質問をしたり、水着のマネキンの胸を触ったり、なんだか、そういうのは日常茶飯事だった。優しくてこんなこと言うような人じゃない、女性に対してひどいことをするような人じゃないと、分かっていても、スカートの下を覗きたい、胸触りたい、と発言して、それが編集でカットされずに流れるのを見ると怒りが湧くようになった。

WESTも、例えば当時のラジオで「こんな女には気をつけろ」という企画をしていた。かなり長寿企画だった。しかし、あの企画が始まってすぐの時、メンバーは「そんなことないやろ~」「まぁまぁ言い過ぎやけどな?」とフォローを入れていたのだ。先代からラジオを聞き続けていたリスナーだったが、あの企画がなぜだか延々と続き、遂にメンバーも「おるねんこういうタイプ~」と怖くなるくらい平気な口調で色々なことを言うようになったので、聞くのをやめてしまった。

 

たしかにこのようなホモソ的な部分に惹き付けられていた過去の自分はいたのかもしれない。もちろんその時のわたしはホモソなんて言葉は知らないが。

 

 

シングルを買って、耳から流れてくる応援歌を聞いても、なんだか虚しくなるような気がした。しかし、持っていたオタクアカウントでそんなこと思っている人なんてもちろん見かけなかった。一番苦手だったレコメンの企画すら、好意的な友達もいて、やっぱりわたしが間違ってるのかな、と悩んだ。

最終的に、わたしみたいなオタクは推しにはいない方がいいんだな、と決意できるまで数年かかった。本人達のパフォーマンス、届けたい熱い気持ち、全部知ってる。全部知ってるし、ちゃんと好きなのに暗い気持ちを引きずりながらファンをすることに疲れてしまった。

 

 

5年間続けた小さなオタクアカウントを誰にも告げることなくそっと消した。公開日に映画を見に行った友達、一緒にライブに行った友達、誕生日にわざわざ会いに来てくれて一緒にお好み焼きを食べた友達、推しを通じて出会った友達がたくさんいた。なんだかそうやって楽しく応援している人たちに申し訳ない気持ちがあって逃げるようにアカウントごと消したのだ。

 


ここまで書いても、もう未練がないかと言うと嘘になる。わたしがこうやっていちいち突っかからずに我慢したら、あの楽しいライブが待ってる、熱い空間で一緒に踊ったりできる。そう思い直したことも何度もあった。でもやっぱりわたしはああいうイジりや発言が無くなったとハッキリ分からない限り同じことを繰り返してしまうだろう。

 


WESTのことだけを批判したいだけ、というメッセージを見た。もう関係ないのに巻き込まないでくれ、というメッセージも見た。でもそれは間違っている。わたしが応援してきたグループは関ジャニ、WESTの2グループで、もちろんそのなかで体験したことしか書けない。ほかのグループのことはたしかに知らないし、○○とかもっとひどいですよ、とかあるのかもしれない。でもわたしが言いたいのはそういうことじゃない。

わたしはあの時の自分を否定したくない。あの時、探せど探せど、こんなブログは見つからなかった。孤独だった。「そうやって思うの、間違ってないと思うよ」と言ってくれる人なんていなかった。わたしがこれを書いたのは、いまの自分なりに楽しく正しく推しを応援したくて、そしてほかにも自分のように辛い気持ちになっている人がいるんじゃないか、と思うからだ。

 

 

 

 

 

 

 


2.いただいたメッセージの中で気になった意見について

「こういう時、どうするのが正解なんでしょうか?」と募集したのはわたしなので、どんな意見も幅広く読もうとは思ったが、いくつか、この人たちにはわたしが伝えたかったことは伝わっていなかったのだな、というメッセージがあった。

いつもならシカトする意見もあるが、自分で撒いた種なので、代表していくつかに回答していこうと思う。

 

 

 

 


「新規が偉そうに言うな」「風紀委員めんどくさい」

前回のブログ内容について、新規、古参の定義は関係あるだろうか?そしてわたしが何よりも言いたかったのはこういう話をするたびに風紀委員と揶揄されること、そしてこういう言いづらい土壌をなんとかしないといつまでも辛い人がいなくならないということだったので、正直この方がちゃんと文章を読んでこのメッセージを送ってくれたのか疑問が残る。そもそも新規古参論争がわたしは全然好きではないのだけど、これに関しては前述の通りまったく関連性はないのでここで話す気はない。

 

 

 


「合わないのならファン失格だから静かに消えた方がいい」

これも同様に文章をきちんと読んでくれたのか、疑問が残る。わたしは、特に、こういう「出演番組での演出」が理由で板挟みに苦しむファンを「ファン失格」と切り捨てるのは良くないんじゃないかと思う。また、スノに関しては、わたしとしてはスノ本人が度をすぎた発言をすることはほとんど見たことが無く現在の主な原因が制作側にありそうなこと、そして本人達のことはまだまだ大好きなため、なおさらファン失格とは何なのだろうかと考えてしまう。わたしはまだ、自分のことはファン失格ではないと思います。

 

 

 


「なんで〇〇(例えば腰振りや裸にキャーキャー言うなど)には言及しないんですか?都合がいいですね」

わたしのブログですべての事項に触れていないからと言って、勝手に賛成反対を決めつけないで欲しい。正直、これ見た時とてもとても腹が立った。だってすべての問題に触れて、すべてに問題にわたしはこれもダメだと思います!と正誤を書くことは不可能だ。男女関係なく、人としてダメなものはダメだし、女側の男性へのセクハラが無いなんて一言も言っていない。そして、この話を突き詰めていけば「じゃあアイドルというものを応援してるのってなんで?」って話になるし、その命題はわたしに抱えきれるものではありません。わたしも着地点はどこなのか、模索しながら書いたし、できる限り正しくあろうと勉強しているので、それぞれの問題に不満がある人は、自分で調べて自分なりに考えてもらえばいいと思う。

 

 

 


「マイナスな意見を鍵をつけずに発信する意味はなんですか?誤った切り取り方をされて批判される可能性は考えなかったのですか?」

もちろんそうやって変に受け取られる可能性を考えていたから、今までは表で楽しい話しかせずにこっそり番組宛に要望をだしていた。ただ、ひとつ言いたいのは、それが分かってるからこそ誤解をされないように言葉を尽くして書いたブログを、誤った切り取り方をしてアンチの材料に使われるのは、わたしが悪いことなのだろうか?

わたしは悩んで悩んで、こうやってブログとして公開する決断をしたし、そのために受け取り方に齟齬がないようにこうして追記もしている。ここまで言葉を尽くして、そのうえで悪口に使われるなら、悪口を言う方が悪いとわたしは考えます。

 

 

 

 

別にこういう意見が山ほど届いたわけではなく、ちゃんと読んだ上で書いてくださっている建設的な意見もたくさんありました。すべてに返信を出来るかは分かりませんが全部目を通しています。ありがとうございます。

しかし、中には、これにかこつけて私個人への悪口を言いたいだけのようにしか見えないメッセージもいくつかありました。こっちは大真面目に話してるのにバカにされるのは腹立つなと思うので、今後そういうメッセージは御遠慮ください。

 

 

前回のブログ同様、長ったらしい文章を読んで下さってありがとうございました!