花束を君に

君を讃えるには足りないから

最近思ってたこと

 

皆さんは、推しの言動に、モヤモヤ、とイヤな気持ちを感じてしまったことはあるだろうか。

 

 

 

 

 

 

 

 

わたしは昔からジャニーズが好きだ。

 

 

 

特に関ジャニは初めて自分からちゃんとファンクラブに入ったジャニーズグループだった。その流れで関西のジャニーズがずっと好きだったので、関西のローカル番組でお約束のようなドバラエティをやるちびジュ達~大人までのジャニーズを見て育ったし、その影響もあっていまだにテレビのお約束みたいな(頭上からタライが落ちる、押すなよ!と言ってる人が熱湯に飛び込むなど)バラエティが好きだ。

 

 

ただ、自分が大人になるにつれ、社会に出るにつれ、そして様々な知識がアップデートされていくにつれ、昔は笑えていたものに対してあまり笑えなくなっていることに気がついた。

 

 

 

 

 

 

だから、大好きなエイトやWESTが時々、

例えば、「え、ソッチなん?」と冷やかしたり、ホモイジりをしたり、スカートめくりを褒めそやしたり、「男の子なんやから○○せな」や、「女の子らしいやん」など、

まぁそういう類の発言をする時があって、

メンバーのそういう発言を聞くとファンとして大好きだしこれからも好きでいたい気持ちと、1人の女性として人間としてそれはどうなんだろうとすごく傷つく気持ちで板挟みに苦しむことがよくあった。

これは初めて話すけど、WESTに関しては、その演出側と好きな気持ちの板挟みが個人的に度重なりすぎて苦しくなり、いわゆる担降り、にも追い込まれてしまった。パフォーマンスやその他にも好きなところはたくさんあるのに、どうしても耐えられなくなって……。

 

 

 

 

と、まぁそんな私が最近まためちゃくちゃモヤモヤすることがあった。

 

 

 

 

 

 

先週、Snow Man冠番組「それSnow Manにやらせてください」の37回を見た時のこと、

 

Snow Manが様々な職業に就職するとしたらいくらで雇ってもらえるか、プロの方と採用の方に実際に見てもらって値段をつける、といった内容だった。

そこでスタジオで、あるメンバーへのスタッフからの「こぼれエピソード」を話す場面、

 

 

スタッフ「撮影終了後、〇〇さんにお辞儀をしながら挨拶をした時~〜くんの目線が〇〇さんの胸元にしっかりいっていた。」

 

これを聞いて、流石に本人も「何言ってんの?」と少し怒っていた。(気がする。いや気のせいかもしれんけどワラ)

正直、一発目のその返し方にマジのほんまにめっちゃ救われました、ありがとう~………………

 

かなりショックだった。

元々そういう気配が時々見える番組だった(マネキンのスカートの下覗くとかまぁそういう系)んだけど、今回、胸元を見てましたと言われた女性は、もちろん『実在の人物』だった。番組から依頼されて、頼まれて出て下さった、その道のプロの方だった。

それを番組側のスタッフがこんなこと言っていいわけないでしょ。え??ほんとに不快……なんで周りも笑ってんの???え~ムリムリムリ……何が嫌って「見てましたよね?」と言って「そうですね」と言わなきゃいけないオチを用意したのが(そしてこれをナレーターの、まだ未成年の女の子に、読ませたところも)ほんとにほんとに無理~〜!!!

 

 

 

と、すっげ~~~~~~~~~~〜〜〜〜モヤモヤしてしまい、

そして久しぶりの過去の推しへのあの苦しすぎる板挟み感情を思い出した。

 

わたしの他にも同じ経験をしてる人がいるのかいないのか、分からないけど、そういうことを続けていると推しのことを好きなのに見れなくなってしまう人が出てきてしまうことも知って欲しくて、自分の気持ちの整理がてら書くことにした。

 

 

 

 

1.ジャニオタの発言しづらさ

 

今回のそれスノのことを含め、過去に少し引っかかった内容も、実はわたしはほとんど表でツイートをしていない。

 

それは、なにか思うことがあったら番組への問い合わせという形で時々こっそり投函したりしてたからなんだけど、

これは、もっと突き詰めると、「公に推しの番組の悪口を言いづらい」「他のオタクからめんどくさいと思われたくない」というのがあるんじゃないだろうか。

 

 


でも、わたしは、

表で「これはダメだろ」と呟くことくらい許されてもいい

と思う。

 

 

以下、私が今回「問題のシーン」を見て思ったことを書き連ねる。(読まんでよろしくてよ)

 

あれを面白いこぼれ話として持ってくるスタッフがいるのもどうかと思うけれど(なにより相手の方に本当に本当に失礼すぎる どんな服を着ようがその人の自由!)、

歳の近いスタッフが多く良くも悪くも仲良しそうだからこそ、今後推し達が「こういうのが面白いのか」と思ってしまうことがめっちゃキツいな〜と思う。あの場で笑ってたメンバーのことを今後も責めるつもりはもちろん無いし、ああいう流れになったら番組作ってく側からしても笑わなきゃいけないのかもしれないけど「男の子だから仕方ないでしょ!」ってオチも普通に「?」って感じだった。

別に男の本能として胸を見てしまうでしよ!ってことを否定してるんじゃなくてそれを本人以外の人がバラしてネタにしようとしたとこが最低だったな~…………いやどう考察しても最低でした。これを見た相手の人もう二度と仕事したく無くなるだろうしわたしも二度と見たくないよワラ まぁ推しが幸いああいうセクハラっぽいお笑いには積極的に参加しない&笑わないのがいいなと思います、そういうところ本当に心の拠り所にしてますぶっちゃけ………

 

 

と、ここまで割と怒ってる(ワラ)わたしでさえ、これを表でツイートするかどうかすごくすごく悩んで、結局出来なかった。(なによりこの感情を140字のツイートにまとめあげられる気がしない)(それはそう)

 

 

 

しかしこのなんとなく肩身が狭い風潮は、

「こういうことを思うのがそもそも間違っているんじゃないだろうか

「わたしが我慢して見ればいいだけだよね」

という息苦しさをさらに生んでしまっていると思う。

 

 

確かに、オタクは別にアイドルの保護者でもないけど、番組に対しての『視聴者』として、個人として、意見を言うことは許されるはずだ。

 

今回のことは、オタクである前に1人の女性として見てて傷ついた。今後、胸が大きく見えてしまうトップスを見ても「やっぱりこういうのは着ない方がいいか」と思ってしまうかもしれない。

というか別に胸見てた見てないのとこより(いやまじまじ見るのはダメですけど)、スタッフがそれを面白いものとして、そしてメンバーにその笑いをつくる演者として加担させるのが無理だった。わたしは。

たとえば、お笑いなら現場でウケなかったり滑った、もう次からそのネタをやらないでおこう、淘汰されていくが、ジャニーズの場合は傷ついたとしても「推しのしたことに文句を言いたくない」というオタクとしての人格が邪魔をしてなかなか表沙汰で声をあげづらい文化がある。

 

でも、それスノのように現場に観客もいない番組で、イチ視聴者が全然面白くない!不愉快だった!と感じてしまっているものを、「これ面白いッスよねwww」と思っているスタッフに囲まれてその場にいる関係者がみな勘違いしている、その温度差はわたしはどうかと思う。

 

経験値がアップデートされて~、とかジェンダーが~、とかそういうのを抜きにして、わたしは、ああいうお笑いをそもそも『面白い』ともう感じないのだ。そこに視聴者と制作・演者界隈とのギャップがある気がする。

 

 

 

 

 

2. 人を傷つけないお笑いは存在するのか

 

 

第7世代がブームの現在、『人を傷つけないお笑い』というのはトレンドだ。

 

 

こういうブログがある。

表でそれっぽいツイートをするたびにたびたび起こる、「じゃあなんも言えないじゃん」とか「そんなにあれもこれもダメならつまらない番組しか出来ない」とかそういう論争。

 

お笑い芸人は社会風刺者じゃない。お笑いにジャーナリズムはいらない。面白いか、面白くないか。忖度もコンプライアンスも知らない。

 

過去のお笑いを愛する多くの者からしたら、これは本心だと思う。

わたしも、これに関してはその通りだと思う。

そもそも誰の地雷を踏み抜くことも無く、また誰も傷つけないなんて不可能だ。そうやって配慮と優しさだけを突き詰めていけば、何も面白くない番組が出来上がっていく。

 

では、昔は出来てたビキニのおねーちゃん達をはべらすバカ殿をもう地上波でやらないのは、ただコンプラジェンダーが原因なのだろうか。

 

違う。

 

今のテレビでビキニのおねーちゃん達のケツを触るバカ殿のお笑いが地上波で流行らないのは、コンプラに引っかかるからというだけではない。いまの視聴者に全然ウケないからだ。面白くなくなったからだ。

 

そういえば、滝沢歌舞伎2018でなべろ~とがんたろ〜がキャンキャン戦うシーン、あれでがんたろ~がなべろ~のキン○マを叩くとこだけ客席が露骨にシーン…となるの、この説を立証してると思うので円盤お持ちの方は良かったら見てください。

 

 

こういう「面白い」「面白くない」の流れは、時代と共に変わっていく。

もちろんその流行りを全部分かった上で、ギリギリのラインを攻めたエッジの効いたお笑いをしたり、地上波とネット配信の企画を使い分けたり、そういうのってこれからも大事だと思うけど、やはり制作側はその機微にもっと敏感になるべきだろうとわたしは思う。

 

 

 

 

 

 

3.じゃあオタクがモヤモヤした時、どうするのが正解?

 

 

色々書いたけど、ぶっちゃけわたしだって聖人君子ではないから昔からあるコテコテのお笑いが好きだしコロコロコミックのうん○チン○ン選挙で未だにケラケラ笑ってしまうようなところもある(そんなことをここで暴露せんでええんよ)

 

しかし、一方で、ジェンダーや様々なことに関してゲラゲラ笑えてた過去と比べて知識がアップデートしてしまった人(この前昔のドラマ見返したらホモソ寄りのネタが多すぎてほんまのマジで全然面白くなくて呆然としたわたし含む)は、正直、いろいろと目をつぶっていかないと引っかかりすぎて中身に集中するどころでは無い。

 

 

だからどこまで『許せる』か、どこから『許せない』か、それが大事で、

そしてもし好きな人たちがモヤモヤする発言をした場合は、その時はちゃんと「それはイヤでした」を言えるオタクになりたいなと思う。

 

 

最近は、「これ地雷の人も多分おるやろな〜」とぼんやり認識しつつまだ笑えるネタと、

アカン、全然おもんない微塵も面白くない、不快……

の時を覚えておいて、文句を言いたくなった時は、どう違うのか、何が引っかかるのか、どこが特にイヤだったか、ちゃんと考えるようにしている。

(それでいうと今回のそれスノのやつは自分もオモロないわ相手に失礼だわで速攻アウトでしたので、イヤでしたという旨をさっき送りました)

 

 

 

まぁ、わたしは基本的に、好きな人たちに、女性やその他あらゆる人をサゲて笑いをとるようなことを言って欲しくない。

特にライブ会場や舞台のような現場で受け取り手と対面できずに手応えすら感じれないだろういまは、なおさら、これが面白いんだ!みたいなことを思って欲しくない……いやこれはオタクのいらんお世話かもしれんけど……………

 

 

女性が社会に出た際に、社会的地位のある人やめちゃくちゃ仕事できる人や優しい人が、時々信じられないようなセクハラ発言をすることってありませんか?すごい信用してた上司から「ちょっと太った?」とかサラっと言われたり。

よく思うんですが、もうこういうことは本人がどれだけ優しくてどれだけ誠実で相手を思いやれる人であろうが関係ないんだよね。例えばジャニーズのあなたの推しがセクハラ発言をしたとして、それは相手を傷つけたくてそんなことを言ったんでしょうか?恐らく違います、つまり、本当に、心の底から知らないんですよ、そういうの。そしてそれは私たちも同じでこういう配慮は、生きていく上で自然と身につくものではありません。そう、つまりこれは「こういうのはなんで言っちゃダメなのか」を「知る」ところから始めないと意味が無い。と、わたしは思うんですよ。

 

例えばふかさく(いわふか)とかでよくある「ここ狭くない?」「顔がデカいからだよ!」もいまはウケてるけど(わたしもふっかのツッコミが熟練のそれ過ぎて普通に笑ってまうんやけど)もう段々出来なくなってくだろうな~と思う。

あれは、誰かがフリを言ってふっかがバシッとツッコミいれる、の1ターンで終わって延々とイジるわけじゃないし、テッパンとしてウケてきたからずっとやってるんだろうけど、いつか、笑えない人が増えてることを実感した時に本人らが「こういうの、もうやめよっか」となればいいよね。そういう建前と実際のとこ、難しいね。

 

こういうところがイヤでした!という意見をネットで言うと、ただのクレーマーになりがちだし、140字で言いたいことを伝えるのも難しいし、大体のテレビのセクハラ演出・発言は別に『わたし個人』に直接されたものじゃないし、正解が無いからなおさら怒ることが難しいし………まぁ、できるだけ、本人に迷惑をかけないように、正しくオタクをやりたいなとは思うんだけどサ~………………

 

 

皆さんは逆にこういうモヤモヤした時、どうしますか?(完全に結論を見失った人)

正しい答えが分かる人なんていないと思いますが、一緒に頑張って考えていきましょ。

 

終わり 🐟