こういう技術があるということを認識して、自分の発言のバランス調整に活かしたり、相手の態度に注意を払ったりする、そんな俺的心得です。

ジャビングとは何か

ジャビングとは、

・相手の発言を出だしで阻害してけん制する
・相手が結論を言うタイミングをわざと遅らせることにより、ごく軽いプレッシャーを与える
・そのときの会話のコントロールをこちらが少しだけ握る
・お互いのコミュニケーションの中で、頻繁に、長期間繰り返す
・パワーバランスを少しずつ自分に有利にしてゆく目的で使用する
・大技(話題の強制転換、マジ切れ、詰問、あるいは大絶賛するなど)の導入としても使える

こんな感じの、会話やコミュニケーション態度に関する小手先の技術の総称です。

ジャビングを多用する人のことをジャバーと呼びます。

ジャビングには様々な手法が存在しますが、今日は「いつ?」「どこ?」と質問を行うことによるジャビングの例をご紹介します。

使い方と注意点、最後に対策について述べます。

やり方

やり方は簡単です。
「いつ?」「どこ?(どこで?)」と、相手に質問するだけです。

相手:先日、○○を食べたよ
自分:いつ?どこで?

こんな感じで、会話の導入部分から気軽に使えます。

単語が簡単なので伝わりやすい(質問に対して『え?』と聞き返されることが少ない)ですし、こちらもエネルギーを使わず相手の話に集中していなくても質問を繰り出すことができます。

(上級編)
技術的な細かい話になりますが、ジャビングの強弱を言葉の繰り出し方で変えることも可能です。

弱め:お~そうなんだ。いつ?
中間:おぉいつ?
強め:いつ?

上記のように、長い相づちを挟むほどジャビングの勢いを弱くできますし、クッションなしにすぐ「いつ?」と言うと強めのジャビングになります。

声の調子(関心ありそうか無さそうかなど)、顔芸(目を見開くのか細めるのかなど)、姿勢(相手の方を向くのか違う方を向くのかなど)などとの組み合わせもできるので、慣れたらいろんなパターンでのジャビングを楽しんでください。

メリット

①会話が多少弾む

こちらが相づちを打つように質問を繰り出すので、相手は次の言葉を選びやすく、会話が弾みやすくなります。

②流れをこちらが掴む

話題が相手から出た場合でも、話の流れはこちらが作っているという錯覚を相手に与えやすいです。

③パワーバランスがこちらに有利になる

長期間このジャビングを続けていると、お互いが会社でいう上司部下のような関係に近づきます。

「いつ?」「どこ?」と細かく確認する上司と、それに一生懸命答える部下、というような構図です。

本理論を意識していなくても、自然とこのような関係が成り立っている夫婦・カップル・親子は多いと思います。

注意点

ジャビングに使う単語選び

一発で相手が聞き取れて、比較的回答しやすく、質問の意図を勘ぐられにくい(=会話が横にそれてしまいにくい)単語を選ぶのがよいです。

「いつ?」「どこ?」はジャビングに最も適した質問です。

たとえば、「誰?(誰と?)」は質問の刺激が強すぎて、ジャビングとしては失敗するリスクが大きいです。(会話が横にそれる)
「なんで?」という質問も、場合によっては責めているようなニュアンスが出やすいので要注意です。

多用しすぎると感づかれる(ウザがられすぎる)

質問でのジャビングは、「言われてみればほんの少しうっとうしいような気もするけど、よくある一般的な質問」で行うのがポイントですが、あまりにいつ?どこ?と聞きすぎると逆効果です。面倒なヤツだと相手に思われてしまうと距離を空けられてしまいます。

慣れないうちは一度の会話であまり多用せず、会話のたびに1回だけでもジャビングを行うことを意識づける、という程度で充分です。

初対面でやらない方がいい

お互いの人間探り合い状態である初対面での会話は、相手のアンテナが強く立っている中で行うことになります。こういうときにジャビングをすると一瞬でバレて、相手に警戒心を招いてしまいます。

相手と仲良くなろうと思わない・優位に立たれたくない、という場合は、相手のパワーから身を守る意味でジャビングを多用します。
このときは強めの質問「誰?」「なんで?」を積極的に使って構いません。

ジャビングへの対策

相手がジャバー(ジャビング使い)のときの対策例を記します。
以下の対策を都度行うと、だんだん相手はジャビングを行わなくなってきます。

かわす、避ける

自分:雑貨屋さんに行ってきたよ
相手:いつ?どこの?
自分:ネットで○○を見つけて気になってさ~

こんな感じで無視します。

いなす

自分:雑貨屋さんに行ってきたよ
相手:いつ?どこの?
自分:それはさておき、じゃーん!コレ買ってきたんだ!見て見て!

「それはさておき」「それは関係ないやん」「そんなことより聞いてくれ」などというフレーズでいなします。

合わせる

自分:雑貨屋さんに行ってきたよ
相手:いつ?どこの?
自分:いつ行ったと思う?(どこのお店に行ったと思う?)

同じ質問を行います。比較的、心の準備ができていなくても行いやすい対策です。

払いのける

自分:雑貨屋さんに行ってきたよ
相手:いつ?どこの?
自分:やかましいわ。コレを見ろ(と買った品を見せる)

カドが立たないように、顔芸など他の技術との組み合わせが大事です。

──

以上です。

俺はこの理論・技法である「ジャビング」の存在に気付いてからは、仕事のやりとりでのみジャビングを行うことと、日常でうっかりジャビングしてしまわないという点で、発言や態度に気を付けるようになりました。
意識せずに相手にプレッシャーを与えるのはあまり良くないです。
あなたも、自分の言葉遣いを振り返り、より良い方向に修正を試みてください。という提案でした。

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