平成のジイジ
参議院と言うのは良識の府で知識人の集まりかと思っていたら、そうでもなさそうだ。
先ずは顔が売れてて見てくれが良くって、それに若いって事が最大の魅力になる。
ことほど左様に若さは素晴らしいものだが、私の目からは50歳位が人間として魅力的だ。
程ほどの人生経験があって話が通じるし、それに何と言ったって精悍だし働き盛りだ。
ともあれジイジの話だが、昔は大家族で何処の家にも大抵爺さん婆さんが居た。
その爺さんは大概どてらを着込んで炬燵に入り、お茶を飲みながらTVで相撲を見ていた。
子供(孫)からすると、生まれた時からの爺さんで、まるで置物みたいに思われていた。
そんな昭和の爺さんと比べると、平成の爺さんは元気そのものでパソコンを使いこなす。
勿論、エアコンだから炬燵も無いし、TVの相撲を見るなんてのは稀な事。
当然ながら孫達から見えるジイジの姿は、50代の壮年と変わらない(?)のではないか。
それに何たって、年金のお陰で孫を引き寄せる甘い汁を持ってる。
我が家には、500mほど離れた所に住んでいる孫が代わる代わるやってくる。
目的は好きなTV番組だったり、おやつ作り、晩飯、気分転換の宿泊だったりする。
年寄りばかりの世帯に若々しいのが来ると、それだけで華やぎが生まれるからそれは歓迎なのだが・・・・。
先日のバーバの誕生日には、手作りのプレゼントを持ってきて盛り上がっていた。
しかし、ジージの誕生日なぞは知らん顔で、そんな不公平をとがめると、
一番下の孫娘が「だって、ここバーバの家でしょ!」とのたもうたのである。
そう言やぁ~お年玉も、私が準備してバーバが渡してんだから、ムベなるかなであった。
一体全体、若々しいはずの平成のジイジは、孫達の目にどの様に映っているのだろうか?
今夜だって、古稀になんなんとする平成のジイジは、夜を徹して走っているのである。
そうだなぁ~、若い頃、この歳になって遥かな距離を走ってるなんて考えもしなかった。
確かに若さは如何にも魅力的だが、ただ若けりゃ良いってもんでもないんだな。
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