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新型コロナウイルス感染拡大により、外出時にマスクを着用している人々の光景はすっかりお馴染みのものとなりました。しかし、事情があってマスクをつけられない人もいます。また、感染防止効果が低いとされるウレタンマスクや布マスクをつけている人への攻撃、マスクをつけていない人への非難、一方で頑としてマスクをつけないというポリシーの人……などが入り乱れ、マスクをめぐるトラブルも発生しています。
日本トレンドリサーチが、全国の男女2600人を対象に「マスクの着用」に関するアンケートを実施し公開した結果は興味深いものでした。
普段、外出する際にマスクを「必ず着用している」86.0%、「だいたい着用している」10.7%、「あまり着用していない」1.6%、「着用していない」1.7%。合わせると96.7%(2600人中2513人)が、外出の際にマスクを「着用している」と回答しています。
マスクを着用する主な目的は、「自分の感染予防(人からうつされないように)」23.4%、「自分の飛沫防止(人にうつさないように)」5.6%、「両方(自分の感染予防と飛沫防止)」が最も多く69.8%、「その他」1.2%。
「その他」と回答した中には、「世間の目が気になるので」「めんどくさくて本当はしたくないが、周りの目があるからしている。パフォーマンスです」「マスク警察が怖いから」「しても無駄だと思うが、していないと非難の目で見られるから」などの理由がありました。
そしてマスクを「着用している」回答者に、マスクを正しく着用していない人や着用していない人を見ると腹が立つかを質問したところ、「はい」59.9%、「いいえ」40.1%。半数以上が腹を立てているようです。
それぞれの回答理由としては、以下のようなコメントが寄せられました。
【腹が立つ】回答理由
「自分のことしか考えてないみたいで不快です」
「全員でルールを守って成果が出るもので、一握りのルールを守らない人間が感染を広め、死者が増加するのをまともな人間であれば許せるわけがない。人の生死を左右するものという、意識がないのが非常に残念」
「何らかの事情で着用できないのなら仕方ないが、人にうつさないという意識を持って欲しい」
「接客業なのでとても気になる。仕事だとそういう人を見つけても避けられない」
【腹は立たない】回答理由
「マスク自体あまり意味がないと思っているから」
「メガネが曇る、呼吸器疾患があるなど、マスクによる障害があるのは確かであるし、そういう人とは距離をとれば大丈夫だから」
▼「感染症対策に関するアンケート」調査概要
調査期間:2021年1月23日~1月25日
集計対象人数:2600人
集計対象:男女