60人、感染源は「家庭」6割 コロナ確認の児童生徒ら 熊本市立学校

熊本日日新聞 | 01月29日 10:30

熊本市立学校での新型コロナウイルス感染状況が報告された市教育委員会の定例会=28日、熊本市中央区

 熊本市教育委員会は28日の定例会で、市立学校での新型コロナウイルス感染確認が60人(児童生徒50、教職員10)に上ったと報告した。27日現在の集計で、感染源の約6割は家庭だった。

 市教委によると、感染が確認されたのは小学23校、中学14校、高校1校の計38校。このうち6校で休校措置を取った。感染源は家庭37人、学校9人、不明など14人だった。

 月別の感染者は、初めて感染が確認された昨年8月以降は毎月1~3人だったが、「第3波」の拡大に伴い12月25人、1月28人と急増。委員からは差別への配慮や教職員の心のケアなどを求める声が上がった。

 無料通信アプリ「LINE(ライン)」を使った相談事業の実績も報告。大学生やカウンセラーによる「トークで相談」は昨年8月~今年1月、延べ1249件の相談を受け付けた。心身の健康や友人関係、恋愛に関する悩みが多かったという。(臼杵大介)