米国のサキ大統領報道官は28日の記者会見で、新型コロナウイルスのワクチンの普及を加速させるため、退職して間もない医師や看護師が接種を行うことを認めるルール改正を発表した。
厚生省によると、免許が失効して5年以内の医師や看護師が対象になる。
サキ氏は「現場で接種に当たる人数を増やす措置だ」と説明した。バイデン政権は1日当たり150万回の接種実現を目指し、27日には政府が2億回分のワクチンを追加購入すると表明した。
米国は約43万人の死者を出している世界最大の感染国。疾病対策センター(CDC)によると、約4800万回分のワクチンが供給されたが、実際接種されたのは約2600万回分で、国民のワクチンに対する不信感を解消することに加え、接種態勢を強化することがバイデン政権の重要課題となっている。(共同)