米国黒人層“ワクチン拒否”猛拡大 アーロン氏急死で深刻化

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 米大リーグの英雄ハンク・アーロンさん(享年86)の急死が、米国の黒人層に波紋を広げている。アーロンさんは今月5日にモデルナ社のワクチン接種を受け、「私はとても誇りに思う」と語った。その17日後の22日に死亡。「自然死」との報道もあるが、死因が正式に発表されていないため、ワクチン接種に疑念が持たれている。

 黒人層のワクチン拒否の考えは根強い。昨年のAP通信の調査では黒人層のうち、新型コロナワクチンを「接種する」と答えた人は、わずか24%だった。


「その風潮を打破するため、米政府が白羽の矢を立てたのが、黒人層に圧倒的人気を誇るアーロンさんでした」とは国際政治経済学者の浜田和幸氏。こう続ける。

「メディアを前に病院でワクチンを注射され、『心配せず、みんなも接種して』と黒人市民に呼びかけました。ところが、急死です。バイデン大統領は声明でアーロンさんに哀悼の意を表したものの、ワクチン接種には言及しなかった。そのため、黒人層は『政府は何かを隠している』と疑っているのです」

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