イギリスで流行し日本でも確認された新型コロナの変異ウイルスについて、従来のウイルスよりも「嗅覚障害や味覚障害が出にくい」との調査結果が発表されました。

　イギリス国家統計局が今月中旬までの２か月にわたりイングランド地方で行った調査では、国内で流行している変異ウイルスが検出された感染者は、それ以外の人たちに比べて、せきや頭痛、倦怠感といった新型コロナ感染症の主な症状を訴える割合が多い結果が出ました。一方、これに対し、においや味がわからなくなるとの症状を訴えた人の割合は少なかったということです。

　感染力が強く、死亡率も高いおそれがあるとされるこの変異ウイルスですが、嗅覚と味覚については症状が出にくい可能性が指摘されたことになります。