「アプリジン」という登録商標で知られているプリチデプシンは、2000年代に限定的に流通した。プリチデプシン は、海産動物ホヤ由来の抗がん剤。最初はイビサ島沖の地中海で見つかったホヤの一種のAplidiumalbicansから単離されたが、現在は人工的に合成されている。プリチデプシン(アプリジン)の権利は、スペインのPharmaMar社が所有している。
プリチデプシンは2004年、欧州医薬品庁(EMA)によってがんの治療薬として承認されたが、EMAの医薬品委員会は2017年、多数の副作用と治療効果が証明されていないため、多発性骨髄腫の治療薬としての販売承認を拒否した。なお2020年10月、裁判所はこの決定を無効とした。 オーストラリアではプリチデプシンが2018年12月に承認された。2020年11月、世界保健機関(WHO)は、重症患者であっても新型コロナウイルスの治療に抗ウイルス薬レムデシビルを使用しないよう推奨した。
軍事用神経剤ノビチョクの開発者の1人、レオニード・リンク氏は26日、リア・ノーヴォスチ通信に対し、近いうちに新型コロナウイルス感染症やその他のウイルス性疾患を治療するための抗ウイルス薬・免疫調節薬インモフォンを生産する計画だと語った。