「新型コロナ抑制効果がある」などと宣伝し、承認されていない漢方薬を販売したとして、都内の漢方薬局が摘発されました。

　５００円で漢方薬を販売する「ワンコイン漢方」としてテレビ番組でも紹介されていた漢方薬局。「新型コロナ抑制効果があることを発見」などと宣伝し、国の承認を受けていない２種類の漢方薬およそ５２０袋を２６万円で販売するなどした疑いで、薬剤師の宮本篤代表（６８）が警視庁に書類送検されました。

　宮本代表は、新型コロナに効く漢方がないかと客から尋ねられ、問題の薬を作り始めたといいます。
　「コロナに効くというふうなあれではなく、風邪薬としてはいいという判断。だってコロナ自体なんだか分かんなかったんだから、少しでも役に立つんならと思って作った」（馬場香嶺堂薬局 宮本篤代表）

　インターネットで調べて自ら漢方薬の調合をしたといいますが、警視庁によりますと、押収された漢方薬からはカビや細菌が検出されたということです。

　「（Ｑ．カビや細菌が検出されたと報告があった）うちので？それは、ちょっと分からないな」（馬場香嶺堂薬局 宮本篤代表）

　警視庁は、９か月間で８３０万円ほどを違法に売り上げていたとみています。