1980年代に子供心をウキウキワクワクドキドキさせたオモチャ
1980年代頃の、懐かしすぎる「昭和」の時代。
現代のように、誰もがネットの世界にダイブして、そのまま帰ってこれなくなってしまうような人が続出してしまうだなんて、全く想像だにできなかった、古き良きかな?時代。
当時の子供達は誰もが、公園で遊ぶか、テレビを見るか、自宅でアニメを見るか、変形ロボット玩具(おもちゃ)で遊ぶくらいしか、ヒマすぎてやることがありませんでした。
そしてこの時代、すに大人気だったタカラトミー(当時のタカラ)から発売されていた、驚愕の変形ロボット玩具といえば、「ダイアクロン」や「ニューミクロマンン」。
「ダイアクロン」のネーミングは、「ダイヤのように固い友情、サイクロンのように力強い仲間達」というキャッチコピーから用いられており、SFチックで、リアルで精巧なメカデザインで、巷(ちまた)では大評判の変形ロボット玩具となりました。
また、「ミクロマン」は以前、本誌でも紹介した「変身サイボーグ」の後継商品。
その名の通りミクロなサイズの変形ロボット玩具であり、着せ替えではなく複数の異なるキャラクターでできています。
変身サイボーグより小型で、全身14か所の可動領域(当時)を持ち、様々なポーズで遊べるのが魅力であり特徴でした。
そして当時、「ニューミクロマン」シリーズの「ミクロチェンジシリーズ」が、特に隆盛を誇っていました。
あの頃みんな遊んでた! スケルトンボディーがカッコよかった「変身サイボーグ」
その後、アメリカのオモチャメーカーである「ハズブロ」社と、株式会社タカラトミー(当時:株式会社タカラ)で業務提携が行われることになりました。
「ダイアクロン」や「ニューミクロマンン」をリニューアルして、「Robots in disguise」=「ロボットが身の回りにある、ありとあらゆる物体に自由自在に変形し、潜んでいる」という唯一無二のコンセプトで新たに発売を開始したのが、「TRANSFORMERS」です。
すると何ということでしょう。アメリカで大々々ヒットしました! スゴイ!
そしてさらに! 翌1985年、「TRANSFORMERS」が日本へ逆輸入されました。それこそが、「トランスフォーマー」シリーズなのです! もちろん、日本でも大々々々々々ヒットしました! 流石ッ!
現在では、世界130の国と地域で、約5億個以上の販売実績を持つ、世界中で超人気のキャラクターに大成長致しました。
トランスフォーマーが初めて発売された当時、コンボイのオモチャを手にした時には、その質感と変形具合に驚きました。「こんな精巧なオモチャがあるんだ……すげー!」と、子供心に深くその衝撃は刻み込まれたのです。
血湧き肉躍る! 子供心を唸(うな)らせた「トランスフォーマー」の設定とは?
「トランスフォーマー」の設定は、ここだけの話、というワケではないですが、実はとっても超カッコよくてイカしています。
「トランスフォーマー」はロボットでありながら、なんと生きているという、なんと「ロボット生命体」という設定。ようするに金属製の宇宙人です。オリジナリティありすぎますね!
この「トランスフォーマー」の宇宙人は、善人側の「サイバトロン(AUTOBOTS)」の軍団と、悪人側の「デストロン(DECEPTICONS)」軍団に仲間割れをして、遠い星で戦争をずっと行っていました。その後、色々な経緯があって地球へ降りたち、残念ながら地球上でも戦いが行われることになってしまいました。コリャ大変だ!
そんなユカイな「トランスフォーマー」ですが、実は彼らには大きな秘密があります。ここだけの話でお伝え致しますので誰にも言わないでね。
なんと、地球上で彼らは、地球の乗り物や動物などに変形して、なりすます(=擬態。)ことができるのです!
「変形」は英語で「トランスフォーム」なので、「er」をつけて「トランスフォーマー」というワケです。呼び名で結局正体がバレちゃいますね!
ただ、地球では乗り物などにトランスフォームしている状態のままであれば、一般ピープルには、自分達が宇宙人だということがバレる心配がほとんどありません。
そのため、地球で戦争をするには、実は何かと色々と都合が良いワケです。実に考えましたね! ともあれ、最終的には全世界中にバレてしまうんですが……。
ちなみに、ちょうどオモチャの展開が始まったタイミングでアニメも放映されていたのですが、アメリカのアニメらしく、ノリが完全に日本のアニメとは違っていました。
日本での放映の際は、やたら声優のアドリブだらけだったような気も。でもまあ、それはそれで面白かったです。
設定を深掘り! 「サイバトロン」と「デストロン」とは?
「トランスフォーマー」では、善の「サイバトロン(AUTOBOTS)」と、悪の「デストロン(DECEPTICONS)」にわかれて戦争をしているのは、すでにご説明したばかりですが、取りあえず、それぞれの陣営の設定を、さらに浅く軽く御紹介致します。
「サイバトロン」とは?
善側の「サイバトロン」ですが、アメリカでは「オートボット」と呼ばれており、実写映画版でも同様に「オートボット」と呼ばれています。この辺、当時のオモチャで遊んでいた人が実写映画版を見た時に、「あれれ~?」と思うところですね。
まあ、双方の呼称を、この際覚えておいても、損は特にはありません。
変形後の姿が「オートボット」と呼ばれるくらいなので、ようするに、大体「自動車」に変形するのが特徴です。
善のロボットの仲間達が、様々な自動車に変形するのって、実に格好良かったですよね! 筆者が子供の時は、トレーラーがロボットに変形する、そのトレーラーの方が欲しかったという記憶があるのですが、オトナになって、とても個人では買えないことに気が付き愕然としました。
いずれにせよ当時は、そんなにたくさんオモチャ自体を買って貰えなかったのが今になってみると実に残念です。今ならオトナ買いできるかな?
「サイバトロン」は、約 1000万年前からデストロンと対立しており、900万年前に「コンボイ」がリーダーとなりました。こちらもアメリカでは「オプティマスプライム」と呼ばれており、実写映画版でもそう呼ばれているので、この辺、当時のオモチャで遊んでいた人が映画を見た時に、「ありゃま?」と思うところですね。
まあ、両方の呼称をこの際覚えておいても、損は恐らくありません。
彼らは400万年前に地球に落ちてきて、そのまま機能停止。1985年に蘇生(そせい)します。そしておおむね地球人と仲良しです。(例外もあります。)
「デストロン」とは?
悪い奴側の「デストロン」は、「仮面ライダーV3」に登場する悪の組織……ではなくて、「サイバトロン」の敵陣営です。
一番悪い奴である、悪の首領の破壊大帝「メガトロン」が一味を統率しており、だいたい400万年前頃に、サイバトロンと一緒に地球に落ちてきて、そのまま機能停止。その後1985年に蘇生(そせい)します。
そして地球で大暴れすることになるのです。実に厄介な奴らですネ!
ちなみに「サイバトロン」が基本、「車」に変形するのに対して、「デストロン」は、「拳銃」や「カセットプレーヤー」、「戦闘機」などから「ロボット」に変形するという優れもの。ロボットなのにロボットに変形するタイプもいたみたいです。
そのバラエティに飛んだ変形具合は、当時の子供達を大いに興奮させました。
なんでわざわざサイバトロン、デストロンが蘇生(そせい)したのが、それぞれ1985年の一緒のタイミングかというと、その年に、玩具の販売と、トランスフォーマーのTVアニメが開始されたからです。(「戦え! 超ロボット生命体トランスフォーマー」)
ようするにオトナの事情ですね! そして戦いは今に至るまでまだ決着がつかないのですね!
TVアニメの「戦え! 超ロボット生命体トランスフォーマー」(1985~1986年)が大々ヒットしただけでなく、続けて翌年に放映された、「戦え! 超ロボット生命体トランスフォーマー2010」(1986~1987年)も大々々々ヒット!
その後の作品も、大々々々(中略)々々々ヒット!
「戦え! 超ロボット生命体トランスフォーマー2010」では、な、なんと、コンボイ司令官が死んでしまう、という超絶展開があり、子供心にはあまりにもショッキングな展開で放送が開始されました。
結局、総司令官の座は、若手の「ロディマスコンボイ」に引き継がれることになり、それ以降は、毎作品ごとに新司令官が登場するというのがお約束の展開となりました。
「トランスフォーマー」のオモチャの特徴とは?
「トランスフォーマー」のオモチャには、様々な特色があります。例えば……。
・トランスフォーマーの玩具は、初代の時期には、アメリカの「TRANSFORMERS」シリーズとして発売されていたものでも、日本では発売されなかったものもありました。
・玩具には、指で温めると、色が赤から緑、青へ変化し、キャラクターが所属する軍のエンブレムが浮かび上がる、「シークレットエンブレム」が貼られています。
・実は、デストロン側のキャラクター設定が、作品内では結構、重視されています。
・コンボイ司令官やロディマスコンボイは、現在も様々な作品で新たに描かれおり、玩具の方も、一見同じように見えても、実は最新のデザインや変形機構で新たに商品化され続けています。
などなどです。
ちなみにアニメ映画のシリーズは以下の通りです。
・トランスフォーマー ザ・ムービー
・映画版ビーストウォーズスペシャル 超生命体トランスフォーマー
・超生命体トランスフォーマー ビーストウォーズメタルス コンボイ大変身!
以下は実写版映画です。スティーヴン・スピルバーグとマイケル・ベイにより、ハリウッドで製作されました。
・トランスフォーマー
・トランスフォーマー/リベンジ
・トランスフォーマー/ダークサイド・ムーン
・トランスフォーマー/ロストエイジ
・トランスフォーマー/最後の騎士王
・バンブルビー(スピンオフ作品)
実写版はもちろん全部見ました。とにかく変形シーンがスゴイですよね! さすがに実写映画版の変形を、オモチャで忠実に再現できるのかどうかはよく分かりません! もしできたとしてもパーツと変形手順が滅茶苦茶(めちゃくちゃ)多くて半泣きになりそう……。
また、「バンブルビー」の映画は、なかなかハートフルな佳作で、良い話だったので、ちょっとウルッときました。オススメです。
……と、ここまで駆け足で「トランスフォーマー」の概要を、なんとなく御紹介してまいりましたが、何せ昔遊んでから、もう数十年は「トランスフォーマー」のオモチャに触っていません。これでは的確な「トランスフォーマー」を評することはできません。
そこでこのたび、Netflix オリジナルアニメシリーズ「トランスフォーマー : ウォー・フォー・サイバトロン・トリロジー」より、2021年2月下旬発売の「WFCシリーズ WFC-11 オプティマスプライム」と、2021年1月下旬発売の「WFCシリーズ WFC-09バンブルビー」を、ちょっと試しに試用してみたいと思います!
超完成度! 「WFCシリーズ WFC-11オプティマスプライム」と「WFCシリーズ WFC-09バンブルビー」を試用してみました!
最新版のトランスフォーマーがコチラ! キャ~♥ ステキ!
タカラトミー/WFC-11オプティマスプライム
タカラトミー/WFC-09バンブルビー
さてさて、こちらが「WFCシリーズ WFC-11オプティマスプライム」と「WFCシリーズ WFC-09バンブルビー」の実物です。
Netflixのロゴが眩しいですね! まさにイマドキ。 サイズ感もちょうど良く、遊びやすそうです。
まずは、オプティマスプライム(初期アニメでは名前は「コンボイ」)です。
うう、正直考えていた時よりも組み立てが結構難しい……。イマドキのお子ちゃまはこんな超変形玩具で遊んでいるのか……恐るべし……。
これならどうだ! ……何となくそれっぽくなったかな? うう、組み立てがムズイ……。
続いてバンブルビーです。オプティマスプライムよりは組み立て工数が少なそう、かな?
ワケわからなくなったきた! 助けて~!
……。スミマセン、諦めました。
ちなみにコチラが完成形です。↓↓
実際の試用動画がコチラ!▼
あの頃これが欲しかった! 車のオモチャがロボットに変形! アニメや映画でも活躍して子供心を鷲づかみにした「トランスフォーマー」
あの頃これが欲しかった! 車のオモチャがロボットに変形! アニメや映画でも大活躍して子供心を鷲づかみにした「トランスフォーマー」。
これからも、その時代時代に合わせて、ユカイでファンキーな新製品提供してくれることでしょう! スマホもいいけど、ロボット玩具も結構楽しいよ!
© TOMY
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※本記事に登場する、登場人物のキャラクターや言動は炎上しそうな箇所はおおむねフィクションです。
文/FURU
デジタル系ガジェットに散財する、サラリーマン兼漫画描き兼ライター。電脳ネタがテーマの漫画を得意とする→https://www.furuyan.com
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2020年3月26日(木)J-WAVE 「STEP ONE」の「LIFE IN SMART」に生出演しました!
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