自閉症の私は、
本を読むのが好きな子どもで、
小学生のときは広辞苑を本代わりに読んだりしていました。
そんな私は、
今思えば自閉症由来の奇妙な行動や言動をするたびに、
「何で〇〇やったの??」
「なんで何回言ってもいう事聞けないの?」とよく言われていました。
難しい本は読めるけど、
私は自分から話したり、
意見をまとめるのが苦手で…
でも、周りはそんな風に思ってくれなかった。
私が黙ってしまうのは、
わざとだと思っていたみたい
そう、ASDの私は、
アウトプット(話したり、書いたりして気持ちを伝えること)がとても苦手なんです
【これ、何の話をしている英文か見てみてください】
Get the wrap off the wrap from the cup noodle.
Next,open the cover.
Pour the boiled water up to the line inside the cup.
Please wait for three minutes.
After the three minutes,remove the cover.
Break your disposable chopsticks open.
Stir the noodle well with them.
中学校の単語ばかりで作ってみました。
これは、カップ麺の作り方を英語にしたものです。
なんとなく、
読めたし意味も解った方が多いのではないかと思います
次に、
「カップ麺の作り方を英語で説明してください」
といきなり言われたらどうですか?
たいていの日本人は、
「読めたり理解は出来ても、上手に話せない」方が多いと思います。
「言いたいことはなんとなくまとまっているけど、黙ってしまう方」が多いのではないでしょうか?
ASDの特性によりアウトプットが苦手で、
うまく話せないのは、
この感覚に非常に近いと思っています。
私は転職を繰り返しても結局いじめられて、
人生がうまく行かなくなり、
全てを投げ出したくなった時、
海外生活をした時期があります。
英語は全然話せなかったけど、
とにかく環境を一度ガツンと変えないと、
このまま自分の人生がだめになると思ったのです。
結果、日本にいて全然話せなかった英語が、
日常会話程度なら話せるようになって帰ってきました。
それは、【話す=アウトプット】の機会が
強制的に増えたから。
英語を話さないと生活出来ない環境に一人でいたことで、
徐々にアウトプットできるようになっていったんですね
なので、話すのが苦手なASDの子も、
うまく自分の気持ちを話す練習をしていけば、
徐々にアウトプットの能力も高くなっていくと思います。
普段から、
「ママね、〇〇してくれてうれしいよ」
「あなたは今、どんな気持ちなの?」
「楽しそうだね!何が楽しいの?」
「〇〇くんは、このおもちゃのどこが好き?」
こういう質問系なやりとりが答え易くて良いと思っています。
なかなか最初は思ったようなやり取りが出来ないかもしれませんが、
ASDでも、お母さん(お父さん)に話されたことは解ってます覚えてます。ずっと。
すぐにはいい答えが言えないかもしれませんが、
本人もうまく伝えられず辛いかもしれません
そう、私たちが英語が読めても話せないように。
何か忘れ物をしてきたら・・
「なんで忘れてきたの」ではなく、
「忘れてきちゃうくらい、どんな楽しいこと考えていたの?教えて」
みたいな会話が欲しかったなとつくづく思いますね~・・
ちなみに、
私は英語の文法とASDの相性はすごく良いと思っています。
主語(Subject)が省略されづらく、
動詞(verb)が先に来ることが非常に理解しやすいのです。話の展開が分かり易いから。日本語は逆とも言える。あと、隠喩が少ないから。理由は色々あります。
ASDの子供、英語が先に理解できる説もあるかも。
ASDと英語についてはまたの機会に
今月も最後ですねー
2
そう、母親の立場から。
長男がまだ幼稚園とか、低学年だった頃。
どんなに怒っても、"なんでそういう事をするのか知りたいの!"と聞いてもダンマリ。
そのうちヘラヘラ笑い出して、"何この子??" "頭おかしいんじゃないの?"なんて、ほんっとーに最低な母親でした(*_*)
旦那にそっくりで。ムカついて、暴言吐いたり。
下の子が2歳差で、こちらは頑固で自分の意見を絶対に曲げない子で。
毎日毎日、怒って喚いて、周りの視線が気になるし、今まで生きてきた自分への自信みたいなものは崩壊するし、1番ボロボロでした。
両親ともうまくいかないし、旦那とも喧嘩ばかりで。
あの頃、よく耐えたなと思うくらいにギリギリでした。
でも、本当は子供が好きで、可愛くて、"こんな母親になりたいんじゃない!!"って強く思って。
1番下がさらに重いって薄々分かって来て。
キレて喚いても何にも解決しないなと。
そっからかな??色々理解出来るようになって来て。
長男もワザとじゃない。
父も旦那も特性ゆえに出た言葉や態度だと。
母にも事情があったんだ、と。
理解が深まるにつれて、感情よりも理論を考えるようになって来て。
低学年くらいまでは、本当に"ささやき女将"状態で、怒らないといけない状況でも、ちゃんと最後には子供達の考えを聞くようにしていて、"怒られたー!!"だけにならないように意識して。
本人のモヤモヤもクリアになるように一緒に探して。
"分からなくても、何故ダメなのか?"を知る機会にしたりしています。
作文や日記も、ほぼ私が横についてアドバイスしていたけれど、4年の今は、自分で素敵な文章を紡げるようになっていて。
丁寧に教えたら吸収がめちゃくちゃスゴイ!!
自信がついたらめちゃくちゃ伸びる子なんだわ!とビックリしています☆
記憶力もいいし。
この能力を自分で上手に使いこなせるように、あれこれ口は出し過ぎず、微調整をしながら、どんどん羽ばたいて行って欲しいなと。
子供達にとってのHOME.
傷ついたり、疲れたりした時、帰ったら安心できる場所。また、エナジーチャージしたら飛び出していける場所でありたいなと。
私の意識が変わったあたりから、家族の雰囲気も暖かくて良いものに変わって来ました。
私自身も"母親はこうあるべき"を手放し、自分が"なりたい母親"になろうと思ったらゴリゴリだった心や体が緩んだんです。
荒れ荒れだった次男も落ち着きはじめています。
恥ずかしくて仕方なかった三男との外出も、今や笑っていられるようになりました。
少しずつ、少しずつ、私のペースで、それぞれの子供達と向き合いながら、ゆっくりと一緒に成長して行こうと思います♡
いつも分かりやすい体験談をありがとうございます!!╰(*´︶`*)╯♡
koko
2021-01-30 23:35:28
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